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今日は仕事帰りにS30Zを見た。
幼い仔供だった
オイラをクルマ好きにさせた
1台でもあります。
幼い頃
オイラの周りにわ濃い人が多かった。
オヤジはトヨタ 1600GTに乗っており
オイラと兄貴は
この1600GTで仮免練習!?なんちう事をしてました(゜ロ゜)。

いすゞ ベレG&117 TE-27 ビートル等々の
濃いクルマに乗ってる親戚が多かった。
(オイラを社會不適合者(車)にならせようと國際的陰謀が働いてたとしか云いやうがない(T_T))。



しかし…
その中でも飛びっきり濃い人がいました。
伯父さんです。
ハッキリいって
相当のワルだった(・・;)。

余談ですが
お江戸で働いてた時に同郷の先輩と呑んだ時に
伯父と同じ年で同じ学校だったので
伯父の名前を告げると…

沈黙して次の日から妙によそよそしくなり…
丁寧な言葉でオイラを指導するやうになり…
(((・・;)。


さてさて。
その伯父が乗ってたのがS30Zだった。
其れも相当いぢっており
シャコタン(ショッポも入らない)で
踏切でボディを止めてるボルトが引っかかり
渡れなくなり…(゜ロ゜;
電車を止めるといふ暴挙も…(>_<)

KONIのショックと云う単語も
伯父が
「コニのショックにしたらバッチリ足が決まった」
と使ってたため

5歳位のオイラの頭に刷り込まれ
ダッツンのコンペハンドルやら
オバフェン
また
伯父の家は鉄工所だったので
自分で
直管マフラーのサイド出しやら
造ってたと思ふ…

かなり刺激が強かった(・・;)。

そんな伯父も
なんと…日産の追浜に就職して
たまに帰ってくると
オイラをZに乗せてくれて
モスやマック・ミスドに連れてってくれて
樂しかった。

そんなある日
伯父がボンネットを開けて
何やらいぢっており
「何してるの?」って聞くと
ターボを付けてるって云うのです。

当時、ターボって最新の技術で…
(サーキットの狼のロータス ヨーロッパ ターボや
日産追浜ワークスは2.8のLYクロスフロー型ターボ 位の時代かなぁ。)


今思ふのは
伯父が何処からそんなターボキットを持って来たのを考えると…(￣▽￣;)

まぁ雑誌オートヂャンブルとかオールドタイマーとか見ると
当時ターボキットの試作とかは近所の解体屋に流れてたと云う
ユルい時代だったから
きっとそうでしょう(・・;)。

さてさて
記憶を戻すと
伯父がショッポをくわえながら
ウエスで手を拭きおえてヂッポをツナギのポケットから
探り出して火を着けて
萬足さうに煙をはいた。
オイラは「ターボってなあに?」って聞くと
「速く走れるんよ。」と伯父は答えて
S30のL型 2.0 SOHC エンヂンが収まる長いノーズのボンネットを閉めた。

オイラをダッツンコンペのバケット入った助手席に座らせて
シュロスの4点シートベルトを着けてくれる。
伯父もS30のコクピットに座り
「さて、行くか」と呟き
イグニッションを回し
長いクランキングから6発 SOHCが目覚める。



各部が温まり、ゆっくりとS30の長いノーズが
動きはじめる。

各部を馴染ませる様にゆっくりと走らせて行く。

ロングノーズ ショートデッキのS30Zは
戦闘機の様な雰囲氣を漂わせる。

「フォリオ。もうすぐバイパスに出るからな。ターボはスゲーぜ」と伯父は云う。

バイパスの長いストレートに出た瞬間
伯父はアクセルを踏んだ。
その瞬間
オイラは忘れもしない
Zのボンネットが吹き飛んだんだ…
(￣▽￣;)。
そう
現代と違い
圧縮比を下げるなんて知らないし
ブローオフやらそんな技術もない頃
…
圧力に耐えられずにヘッドが吹き飛び
ボンネットが吹き飛ぶ



参りました。ホント スゲー伯父だったと思ふ。
今でも、伯父と會って呑むと
秘技 ボンネット飛ばしの話が出ます。
(￣ー￣)。

ちなみに
今、伯父が凝ってるのはヂムニーです。
「くれぐれもボンネットは飛ばさない様に」と念を押してます(⌒‐⌒)。
三つ子の魂百まで
こりゃもう治りませんねぇ。

でわでわ(￣▽￣)。