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其処には川が横たわっていた。
何百年もずうっと
其処を流れていた。





この川の両岸は鍛冶町と呼ばれて
この川周辺に住んでいた
下級武士達が
幕末から明治維新
そして明治・大正・昭和と
この國を動かす舵取りをしてた。




現在 大河ドラマは西郷どん。
いわゆる維新参傑の一人。

150年前の比較的に近い人なのだが
顔が不明なのである。

そして……
西南戦争という
わが國最期の内乱を引き起こした
張本人ながら
源義経ヨロシク
判官びいきの悲劇のヒーローである。
人氣が無かったら
國賊呼ばわりされても
おかしくないくらいの
内乱を起こしたのである。

其れでも
顔も解らないのに
銅像が出来てて

そして
この銅像はつい最近のモノぢゃあない。

更に

西郷隆盛の生誕の地
その脇にヒッソリと建ってる碑は
弟の西郷従道の生誕の地と申し訳なさそうに建ててある。

この弟。
兄が内乱起こして
本来なら政府や軍の要職に
付ける筈はないのに……

兄よりもスゴイ決断をして
日清・日露戦争の指導者の一人ですよ。
海軍大臣 元帥にまで上り詰めます。

でも
兄の前では霞んでます。
申し訳程度に生誕の碑が……

同じく
維新参傑の一人
大久保利通の生誕の地。



コチラも申し訳程度で……(・・;)。
ぢつはコレには訳があります。

朝鮮の扱いでモメた西郷は下野します。
そして
西南戦争を起こし 自害して果てます。

大久保利通は西郷を助けずに
見捨てたと
周囲に罵詈雑言されて
遺骨の戻りを拒否されて
つい最近迄 大久保利通の
遺骨は鹿児島市に還れなかったのです。

最期の維新参傑 内務卿まで上り詰めた人。
維新から日本を國家にしようと獅子奮迅の闘いをしてましたが……
不満を持つ下級士族に斬殺されて

コレはと思ふ産業などに
予算がつけられなければ
大久保利通自身で借金をして
目を付けた産業に投資をしてた。

西郷と比べたら
地味にみえるかも知れませんが
なかなか
出来る事ぢゃあ無いですよ。
死期判明したのは
大久保利通名義で約6億円の借金がありました。
明治の6億円ですからね。

肝心なのは
幕府を倒してからで
西郷隆盛一人で維新を
成し遂げた訳ぢゃあないし……

もう少し
冷静に歴史を視てみる必要がと思ふ。

オイラが
この写真を撮ってるときも
ボランティアのガイドさんに
何人も会いました。

ただ残念なのは
皆さん。せごどんはバッチリです。

維新参傑の一人だけではなく
他の人達の事もちゃんと
案内して欲しい。
中には
「オイラの方が全然詳しい」と
ふてくされた人もいました。


せごどんを否定するのではなく
キチンと歴史認識しないと
説明不十分に……。


大山 巌
日本陸軍 元帥
ガマガエルに似てたので
ガマどんと呼ばれました。


山本権兵衛(やまもとごんのひょうえ)

オイラ
ここの写真撮ってたら
モノ好きやなぁと……

海軍大臣
西郷従道の名補佐役として
明治期の
日本海軍の事実上の指揮官。

西郷従道はほとんど
山本権兵衛に任せて
責任だけは自分が負うと
大きな器量を持った人物で
兄 隆盛にも劣らないと思ふ。

山本権兵衛も
やはり器量人でユーモアもある人物。
明治期の日本海軍で
自分が薩摩出身で有りながらも
無能ならば
薩摩出身の先輩の大リストラをして
因みにこのリストラに
東郷平八郎も入りかけたが
國際法を熟知してたためリストラされなかった。

日清戦争直前
この頃から既に
陸軍の暴走が見え隠れしており
シーレーンなど理解もせず
船乗りは陸軍を運べばエエよ。との陸軍首脳に立ち向かい。

児玉源太郎の海軍への台湾出兵要請も
陸軍の暴走を止めるために無視

来タルベキ日清・日露戦争に
どうやって日本は生き抜く事を考えて
心血を注いだ。
(秋山真之も山本権兵衛に見込まれた１人であり。兄の好古は日本陸軍 騎兵の父と呼ばれ彼もまた日清・日露戦争にどうやって日本が生き抜く事を考えており陸軍には珍しい部下思いの軍人・そしてかなりの酒豪である)










この両岸を隔て
日本を動かした人物達が誕生した。

でも川にはそんな事お構い無しに
ただ流れ続けてゆく。

そして
オイラは
今日もそんな川がある街に
たどり着いた。