
皆様、お疲れ様です。
今回は真面目なお話をしてみようと思います。
予め言っておきます。長文です(^^;
分譲マンション(各住戸に各所有権者が
存在する区分所有建物)の駐車場のお話です。
首都圏の分譲マンションでも
都心からわりと離れた立地であれば
駐車場の使用料は無しとか、
1戸=1世帯につき1台分は無料等、稀にございますが、
(※注.実際は無料と言うよりは、毎月の
管理費に含まれてると考えた方が妥当ですが、)
私が居住してるマンションの界隈も含め、自動車保有者がマンション駐車場を
使用する場合、基本的には駐車場の使用料/月が発生します。
毎月発生する管理費や修繕積立金の他に+駐車場使用料が加わる形です。
この駐車場使用料ですが、どのように設定してるかと言うと、
最近の新築マンションでは大抵、建てる前・売る前から近辺の月極駐車場の
賃料相場をリサーチして設定されています。金額設定は相場にあわせると
言うよりも、数㌫高めの設定にしてる感じが見受けられます。
売主の大手不動産会社などが売却前にマンション管理規約案や
長期修繕計画案を設定する為、非営利会計の管理組合においては
収入部源の駐車場使用料は予め高めに設定しておく方が望ましいのでしょう。
賃貸・借地の月極駐車場と比べてマンション駐車場の利点としては
居住してるマンションの敷地内である=近い(あたりまえの事ですが(^^;
他、例えば前回ブログ時↓に紹介した
https://minkara.carview.co.jp/userid/2591906/blog/37639387/
多層循環式(地下ピット式)のタイプであれば、
外部からの飛来物や衝突・進入を完全にシャットアウトできたり、
ボディやヘッドライトカバーも日焼けによる劣化の心配はありません。
また、毎月の使用料が界隈相場より多少高めの設定であったとしても、
出費は常に月額の使用料のみです。
月極駐車場の場合、契約時の契約金として賃料以外に礼金や敷金、
仲介手数料等発生する事が多いですし、慣習では大抵1年毎に更新が有り、
その際は更新料として1ヶ月分等また費用が発生したりします。
年間の総支出でみると相場より数㌫高めの設定がされていたとしても、
自分達が居住してるマンション駐車場を使用したほうが金銭的に
出費が抑えられる事のほうが多いのです。
(※注.マンションの機械式駐車場では高さ制限もある為、保有車が
ミニバンクラス以上の高さがある場合、そもそもが使用・入庫できないので、
近隣の月極駐車場を借りてるケースも多くございます。)
では、その形態がマンションの住人であり駐車場使用者にとって
本当に最良であるか?と言う処にフォーカスを当ててみたいと思います。
駐車場使用料はマンション管理組合の収入として
管理費会計や修繕積立金会計へ加算されています。(主に管理費会計へ。)
問題はここにあって、本来であれば各住戸に応じて正当に割り当てて
徴収しなければならない管理費なのですが、
実際は駐車場使用者が管理費を多く支払ってる事になり、
収入においてはかなり駐車場使用料に依存してる形となります。
つまり、自動車を保有していなく、駐車場を使用してない居住者の方が
実は管理費の支出において低額であり、得をしてるわけなんです。
その様な内訳であることは年度毎の収支決算報告や予算案をみれば
わかる事なのですが、盲点と言うか、やはり理解してない&気づいていない
区分所有者が多いのが現状です。。
駐車場施設も区分所有者全員の共用部分であり、資産としてみるならば、
使用料については自転車駐輪場の数百円/月までとは言わなくとも、
駐車場のメンテナンスや維持管理費程度の料金設定にし、
低額にすべきであると思ってます。
但し、その様な設定にしようとした場合、長期修繕計画の予算の兼ね合いから
各区分所有者の毎月の管理費や修繕積立金は跳ね上がるので、
自動車を保有して ない人は反対派になります。
(駐車場使用者は総支出でみると値下がりになるので賛成派になります。)
この場合、規約改正を含み、区分所有者の議決権の3/4の重大決議が
必要になる事から、駐車場使用者(=賛成派)が3/4以上いれば変更はできます。
ただ、実情ではその様な自動車使用率の頻度が高い立地のマンション
=例えば土地の資産価値が安価な郊外等のマンションは、
先に述べた様に1戸=1世帯につき1台分の駐車区画が確保されていたり、
無料~低額の設定で既に新築時から売買されてるわけなのです。
結果、一般的な首都圏のマンションで本件を管理組合の総会で
議題に出して決議を取ったとしても、もともと駐車場台数が少なかったり、
(駐車場保有台数が全戸数・世帯の半分以下であるなど、)
自動車を使用する居住者自体も少ない事から反対派が優勢になる為、
承認されないことは目にみえてわかるのです。よくできてますねw
では、売主の不動産会社などが売却時において、
上記論で正当に管理費や修繕積立金を高く設定したら如何なるでしょうか?
買主さん達は不動産=マイホームを購入・所有するにも関わらず、
蓋を開けてみたら維持管理の支出で毎月そんなに費用が発生するなら
購買意欲も減退し、ならば買いませんとなります。よくできてますねw(2回目
分譲マンションについては鉄筋コンクリート造での資産性(耐用年数評価約49年)、
防犯面のセキュリティ、駅近等のメリットもございますが、
この様な民主主義的な多数決によるデメリットもあります。
その様な観点から行き着く先は一軒家・戸建が理想なのですが、
マンションと同じ立地や造り、設備等を求めたらそれこそ高額物件になるし、
そもそも程度の良い一筆の土地などは一般公開される前に、
大手不動産会社がその一筆の土地をわざわざ区画割りして
分譲戸建として建売りしてるのが実情です。よくできてますねw(3回目
ちなみに、一軒家・戸建を所有されてる方々が
「マンションは管理費や修繕積立金、駐車場代がかかるからなぁ。。」と言う
発言を耳にしますが、それは実は一軒家・戸建でも内情では発生してる費用なのです。
マンションは管理組合=区分所有者全員で約35年周期で計画的に定めた修繕ですが、
一軒家・戸建の所有者に至っては個人で計画を立てたり 自由に決めれると言った処です。
そう考えると、建物に専門的な知識があり、建て替えを含む修繕計画を1人で
計画できる人こそ、一軒家・戸建の購入者・所有者に向いてるのかも知れませんね。
最後も私的見解となりますが、よく若者の皆さんが「高層マンションの
上階の住戸に憧れる!」と言う様な発言についても耳にします。
が、私から言わせてみれば良いのは眺望だけかと。。f^^;)
勿論、同マンションであれば低層階より上層階の方が資産性が高いことは
確かなのですが、高層でペンシルビルの様になればなる程、世帯数も増えるので
土地の持分が減ります。つまり、実際の資産価値としては減少し、
住まいの空間だけを高値で買ってる事になります。
よって、同じ立地にあるマンションでしたら、個人的には小規模~中規模マンションの
購入をお勧めします。世帯数が少ない方が土地の持分も増えます し、
高層でないメリットとして、広いルーフバルコニー付の住戸も多いです。
小規模~中規模マンションの最上階ですと、1戸=1世帯だけの
高台にある様な平屋状で4面採光・バルコニーといった仕様の物件もございます。
(高層マンションだと上階は危険である為、ルーフバルコニーは安易に作れません。)
また、高層であるが故当然、各種法律関係や国交省の指針絡みの縛りも増え、
色々な設備も増え、先々の維持管理や修繕に負担がかかる事も多いのです。
高級感のある高層マンションが故に管理組合の決議によって、築5年足らずで
1階受付のコンシェルジュが減少したり、居なくなるパターンもあるくらいです。
住めば都とはよく言ったもので、今後引越しや買い替えの予定がなければ
良いのですが、先々の事を考えるのであれば数十年後の資産価値も考慮して
不動産を購入されたほうがより望ましいと言えるのではないでしょうか。
以上、この度は私の長文にお付き合い頂き、ありがとうございました(^.^)