EVミニカーの将来へ向けての可能性について、自分なりに考察してみました。
以前のブログでも書きましたが、私はEVミニカーが世の中にもっと普及すればいいなと思っています。
それは、次の2つの観点からそう思っています。
すなわち、第一に、 「移動手段として日々直面するいろんな場面での必要性と最適性」
第二に、 「一般生活における”モノづくり文化”の創設と推進への利用」
です。
今回は、第一について考察してみたいと思います。
櫻星88Cで街を走っていると、いろんな人からさまざまな場面で注目を浴びます。
一般の歩行者、マイカーのドライバー、バスやタクシーのドライバーや乗客、
コンビニの駐車場で弁当を食べている商用バンの”てやんでい~系”の兄ちゃんたち、・・・
もちろん、ミニカー自体がまだまだ珍しい乗り物なので、みなさん、そのような目で不思議そうに
見るのですが、その中でも、自転車に乗っている高齢者や主婦層から、特に興味津々の
熱い視線を感じます。
それは、なぜでしょう?
もしかすると、彼らは必要に迫られて自転車に乗っているが、自転車にはいつも不足、不満を
感じている。しかし、他にないので仕方なく乗っている。
もし、それに代わるもっと利便性のよい乗り物があれば、それに乗り換えたい ・・・
と思っているのではないでしょうか。
だとすれば、自転車という誰もが乗る既存の大きな市場に、ミニカーという新しい乗り物(文化)が
入り込む余地があり、特に彼らが求めているニーズ領域については、
自転車に取って代わることが可能になるのではないでしょうか。
そこで、自転車、原動機付自転車(原付バイク)、EVミニカーそれぞれの長所、短所を、
私なりに分析してみました。
<長所> <短所>
自転車 ・気軽性 ・雨、風
・安価 ・暑さ、寒さ
・駐輪スペース ・バランスの悪さ
・歩道走行が可能(場所によって) (2輪ゆえ転倒しやすい)
・免許不要 ・車道走行の危険性
・上り坂
・二段階右折
・運べる荷物の量
・2人乗りは危険
(特に小さい子供を後ろに乗せる)
・スピードが遅い
<長所> <短所>
原付バイク ・気軽性、ちょっとした移動に便利 ・雨、風
・駐輪スペース ・暑さ、寒さ
・原付免許(筆記試験)のみ ・バランスの悪さ
・自賠責・・・安い (2輪ゆえ転倒しやすい)
・上り坂や狭い所もスイスイ ・二段階右折
・ヘルメット着用義務
・運べる荷物の量
・法定速度30km/h
・・・ 車に追い越されるので危険
<長所> <短所>
EVミニカー ・雨、風を凌げる ・普通免許 要
・暑さ、寒さを凌げる ・値段が高い(80~120万円)
(エアコン付は夏場の暑さも凌げる) ・1人乗り(ただしペットは可)
・バランスの良さ
(4輪ゆえ転倒しにくい)
・二段階右折の必要なし
・ヘルメット不要
・荷物もそこそこ運べる
・気軽性、ちょっとした移動に便利
・上り坂や狭い所もスイスイ
・ちょっとしたスペースに駐車可能
・自賠責・・・安い
・電気代・・・安い
・法定速度60km/h
・・・ 実際にその速度も出るし、
車に追い越されることもない
・車検なし・・・改造、カスタマイズ可能
こんな感じでしょうか。・・・
この分析結果からもわかるとおり、自転車や原付バイクの短所を、EVミニカーがみごとに
カバーしています。
そしてそれは、EVミニカーに興味津々の熱い視線を送ってきた、体力の衰えからちょっとした
距離の移動にも自転車を使わざるを得ない高齢者や、買い物の必要性から近くのスーパーに
自転車で行かざるを得ない主婦層が、自転車に不足を感じている部分にまさに合致するのでは
ないでしょうか。
つまり、このような方々には、EVミニカーは最適なのです。!
つまり、需要があり、市場もかなり大きな市場としてあるはずなのです。!
では、なぜ普及しないのでしょうか?
その理由は、まさにEVミニカーの短所に挙げた3つのマイナス要素に尽きるのだと思います。
如何ともしがたい厚い鉄壁な壁が立ちはだかっている感じです。
普通免許が必要なことや1人乗り限定については、今のところ法規制なのでどうすることも
できません。
しかし、免許については、たとえばミニカー免許(原付免許よりは厳しく普通免許よりはゆるい
(たとえば、筆記試験+実技講習 のようなもの))を新たに定義するとか、
また、乗員数についても、せめて限定2人乗り(たとえば、保護者+乳幼児や70歳以上の
高齢者夫婦のような組合せ)まで許可されれば、利便性の面からも大幅に向上が期待できますし
価格も30万~50万円くらいになれば、軽自動車よりははるかに安く、原付バイクよりは
多少高価な妥当な価格帯となり、販売促進にもつながるのではないでしょうか。
普及促進には、このあたりがカギになると思います。
いずれにしても、EVミニカーには確実に需要があり、その利便性を必要としている市場が
あるわけですから、私はこれからも普及につながる打開策をいろいろ考えていきたと思います。
みなさん、何か良いアイデアがございましたら、是非ご教授ください。
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マイクロカー | 日記
Posted at
2016/05/14 21:19:41