
みんカラ読者の皆様こんばんは。
今宵は短編エッセイ『まさあべが斬る』を執筆してゆく所存。
まず私信ではあるが機種変更が完了、ソニー製スマートホン(新品¥40,000)からのブログ投稿であることを告知させて頂く。
只今小生の手中にあるこのスマートホン、7年落ちの旧機種から新機種への乗り換えであるが、動作の軽快さと俊敏さはまさに愛機・BRZに通ずるモノがあり、つくづく小生まさあべは生粋のライトウエイトスポーツ好きであるという事を再確認しておる次第。
さて、本題である。
先般、中古高級車専門のカーシェアリング「カーシェアリングサービス SKY CAR SHARE」を展開するSKYグループ(株式会社SERIASを始めとする5社)が経営破綻、2020年11月20日に東京地裁へ破産申請を行ったとの報道が為された。
これに伴うカーシェアリング投資トラブルが表面化し、その行方がにわかに注目されているようである。
このスカイカーシェアというカーシェアリング投資案件、詳細は後述させて頂くが、現に小生の身辺にもこの投資話が来た為、改めて各種報道を熟読・精査した次第である。
小生の所感を述べる前にまずはこの件を把握するうえで参考にさせて頂いた記事を要約、ご紹介したく存ずる。
2018年春頃にカーシェアリングサービスであるスカイカーシェアのサービスがスタートした。
既存のカーシェアリングサービスとの違いとして、シェア車両として登録されるブランドにはメルツェデス・ベンツやBMW、レクサスといった高級車を取り揃えており、レンタカーよりも安価に高級車が借りられる点を売りにしていた様である。
また、レンタカーであれば「わ」ナンバーであるところ、個人所有のシェアカーであるので「わ」ナンバーではない、つまり、高級車であってもレンタカーだとバレない、という点についても売りのひとつとしていた。
もっとも、一般的なカーシェアリングサービスとは異なり、投資者は購入した車を自分で使用出来る訳では無い。
スカイカーシェアが投資者を募り、中古高級車を購入させる→スカイグループがこれを預かり、個人間カーシェアとして運用し、その運用益を還元する、という点が既存のカーシェアリングと異なり、投資案件とされた所以であろう。
前述の通り投資者の名義とローン契約で中古高級車を調達し、その車はスカイカーシェアが預かりシェアカーとして運用するという形態になっていたわけであるが、どのあたりに更に投資要素があったのか順を追って説明していく。
まず、投資者が個人名義にて中古高級車を購入、車両はスカイグループが用意。
毎月のローン代金や保険料などは全てスカイグループが負担し、投資者の口座へと入金される。
数日後、ローン代金や保険料が投資者の口座から引き落とされる。
このため投資者には一切金銭の負担は無いという。
なお、投資者が得られる金額は概ね以下の通り。
・契約時に車両代金の1割(サービス開始当初は34万円)
・毎月1万円(時期によってはシェア利用された料金の5%)
・7年後、期間満了時に100万円(2年契約のケースもあり)
※投資者が他の投資者を紹介し、契約に至ると紹介料として10万円が支払われる。
この紹介報酬が発生する制度により、短期間で大量の投資者が集まる結果となった。
約600名の投資者のうち他に自動車ローンが無く、信用情報も綺麗な20代~30代の若者が大半を占めていたという。
このような触れ込みで拡がりを見せたこのカーシェアリング投資、内情は火の車だったようである。
2020年8月には投資者の元へ入金が遅れる旨の連絡が入り、翌9月にまとめて入金されるとの約束であったが、案の定入金はされず、さらに10月8日、経営悪化による事業停止の告知メールが約600名の投資者のもとに送付された。
そして、11月20日の東京地裁への破産申請である。
突然の事業停止により当事者が購入、預けていた中古高級車は手元に戻って来ないケースが後を絶たず、車も戻って来ていないのに数百万円の残債を抱え、月々の支払いが数十万円に上り、自己破産を検討している投資者も。
契約時に銀行ローンではなくローン会社で契約していた場合、車検証名義人はローン会社となり、完済しない限り車の売却は不可能。
スカイカーシェアが用意した車は高級ブランド車であっても過走行車や事故車など仕入れ値が非常に低い二束三文の個体が多く、これらを400万円〜1000万円程度でローン契約させていた。
この為、売却できたとしても勿論査定額は雀の涙に過ぎず、投資者の多くが数百万円の負債を抱える状況となっている。
また、カーシェアリングという形態を採っていたものの、車両名義人である投資者本人が自らの購入した車を使用する事は出来なかった。
このため所有者自身もその車を日常利用出来るというカーシェアリング車両の定義に当てはまらず、レンタカーの「わ」ナンバーで無いにも関わらずカーシェアリング形態を採っていた点について違法であった可能性も指摘されている。
出典要約元:くるまのニュース
「被害者600人超え!? 高級カーシェア会社が経営破綻 自己破産決めた人も…何が問題だったのか」
2020.11.20 加藤久美子
https://kuruma-news.jp/post/318480
いかがであろう。
これはまさに、車に詳しくない者を食い物にする投資案件ビジネスであると言えよう。
紹介報酬というやり方についても投資者が集まった原因となっており、勧誘を受けた投資者自身が旨い話に飛びついたのだとは言え、これもまたトラブルが大きくなった原因のひとつである。
美味しい話には裏がある、という話の代表のようなケースであろう。
小生の職場にも、このスカイカーシェアへの投資を案件と称し同僚に勧めておった者が実際に存在するが、引っ掛かった人間がいたのかは明らかではない。
いるとすれば非常に気の毒な人間であるという事だけは言えよう。
甘い話で人をどん底へ引きずり込む罠は存外身近に存在しており、改めて兜の緒を締め直しておるものである。
なにより間一髪であったのは、小生まさあべが高級ライトウエイトスポーツカー・BRZを所有している故、いつ声が掛かってもおかしくはなかったという点に尽きるであろう。
もっとも、スカイカーシェアは投資者に高級中古車を購入させた上で、それを預かり運用する物である。
同じ高級中古車ではあれどネクステージ茨木 スバル車専門店にて既にこれを購入しておった小生がターゲットとなり得たかは定かでは無い。
ただ、ひとつ言えるとすればスバル BRZという高級ライトウエイトスポーツカーならば、スカイカーシェアが事業を展開するうえでの目玉車両となるのはむしろ当然の成り行きであり、喉から手が出るほど欲しい高級スポーツカーであった事は想像に難くはなかろう。
しかしながらである。
例え小生に勧誘があったとて愛機・ZC6型BRZ 水平車のアクセルペダルを他人に任せるなど言語道断。
加えてスバルが放つ高級ライトウエイトスポーツであるBRZはFR駆動であり、乗りこなすには相当の熟練を必要とする。
故に目玉車両として客寄せにはなれども、運転スキルのまだまだ未熟な者も利用するカーシェアリング車両としては余り向いていないであろうと愚考する次第。
もっとも、ホームグラウンドと申し上げても過言では無いクルマという分野で小生まさあべを欺き、出し抜こうという愚行に及ぼうと考える不埒な輩がおれば、即刻指導教育する所存である。
繰り返すが、此度の問題は小生の身近なところでも勧誘があったものであり、小生まさあべの心胆を寒からしめるには十分であった。
勧誘されるに至らなかったのが幸いであるが、よしんばこの話が来たとしても小生はその同僚の口車には乗らなかったであろう。
豊富な知識と経験、それに裏打ちされる確かなセンス。
人間が備える品性と知性は、その所有物にも反映されると言えよう。
スマートホン然り、クルマもまた然り。
偽物には真似出来ぬオーラが本物には、ある。
それら磨き抜かれた小生まさあべの品性・知性こそが、他の凡夫とは比較にならぬ強烈な存在感を醸し、近寄り難いオーラをも醸成する―
物事の真贋を見極める目を持つ事の大切さを改めて認識しておる次第。
取りも直さず日頃からの心構えと自己研鑽こそが、今回の胡散臭さ極まりない投資案件から自らを遠ざけた結果を生んだものであると小生まさあべは愚考する。
今後、更に自らのステージを高みへと引き上げる為、各種の自己啓発セミナーへの参加を検討中である事を付記しておく。