11月7日 鍋の日
食品メーカー・ヤマキが制定。
この日が立冬になることが多いことから。
雪に関する昔話
(中国の昔話)
雪
むかしむかし、冬がきて寒くなると、雪のかわりにお砂糖や小麦粉の降ってくる村がありました。
その村では初めの日に小麦粉が降ってくると、その次の日は、お砂糖がたくさん降ってくるのです。
お砂糖と小麦粉がかわりばんこに空から降ってくる、そんな日が十日も十五日も続くのです。
「やあ、今年も降ってきたぞ、白い粉が」
小麦粉の白い粉が降り出すと、村の人たちはおけや水がめや、そのほかいろんな入れ物を持ち出してせっせと粉を集めます。
そしてそれを袋に入れて、大きな蔵にいっぱい粉の入った袋をつめこみます。
「やあ、今日は甘い砂糖だぞ」
お砂糖も小麦粉と同じで、砂や土がまじらないように、きれいに集めておきます。
こうして一年分のお砂糖と小麦粉をたくわえてしまうと、村の人たちは遊んで暮らせばいいのです。
「やあ、けっこう、けっこう。今年も働かなくていいわけだ」
「ほんとうに、ありがたいねえ。毎日寝ころがっていればいいんだから」
この村の人たちは、ほかの村のように、畑をたがやして麦やマメをつくろうとしません。
お腹が空いたら、おだんごや砂糖がしをつくって食ベればいいわけですから。
ところが、前の年の小麦粉やお砂糖が蔵にたくさん残っているうえに、今年の分が集まるものですから、入れる所がなくてはみ出してしまいます。
そうなると村の人たちの心の中にありがたいという気持ちはすっかりなくなって、小麦粉やお砂糖をそまつにするようになりました。
子どもたちまで小麦粉をおだんごにして石のように投げてみたり、池にお砂糖を流して遊んだりしました。
やがて、今年も冬がやってきました。
けれども村の人たちは、空からの贈り物を待ってはいません。
もうあり余るほど、前の年の分が残っていたからです。
そのうちに、また白い粉が降ってきました。
みるみるうちに、あたり一面まっ白につもりました。
その時、外で遊んでいた子どもたちがさけびました。
「あれー! 砂糖じゃないぞー!」
「小麦粉でもないぞー!」
「冷たい、冷たい、冷たい!」
「口の中へ入れたら、とけてなくなるよー!」
それを聞いて、大人たちも外へ飛び出してきました。
「本当だ。冷たくて、口に入れるととけてしまうぞ!」
空から降ってきた白い粉、それはふつうの雪だったのです。
そしてその次の年も、また次の年も、お砂糖や小麦粉は降ってきませんでした。
やがてたくわえてあったお砂糖や小麦粉もついになくなり、すっかりなまけ者になってしまった人たちは、大変困ったという事です。
おしまい
その他の記念日。
知恵の日
朝日新聞社が1988(昭和63)年、『朝日現代用語 知恵蔵』発刊の時に制定。
立冬
一年を24に分けて季節を表す二十四節気の一つが立冬です。
立冬は、立春、立夏、立秋と並んで季節の大きな節目を示します。
例年、11月7日頃が立冬となり、冬が始まります。
二十四節気では立冬の次は11月23日の小雪(しょうせつ)」です。
紀州山の日
和歌山県が1994(平成6)年に制定。
紀州の山村ではかつて旧暦11月7日に山の神に感謝する祭が行われていたことから。
山林に対する理解を深め、人と山が共生する山村作りを啓発するための活動が行われる。
ロシア革命記念日 (ソビエト連邦)
1917(大正6)年、ロシア10月革命でソビエト政権が樹立されました。
2月革命でロマノフ王朝が倒され、ケレンスキーらの臨時政府が支配していましたが、レーニン、トロツキーらのボルシェビキ(ロシア共産党)が勢力を拡大し、この日(ロシア暦10月25日)、首都ペトログラード(現在のサンクトペテルブルク)で武装蜂起し、労働者らで結成された赤衛軍が政府のある冬宮に突撃しました。
同じ日に開かれた全ロシア・ソビエト大会で人民委員会が設立され、レーニンが議長に就任しました。
今日も1日頑張ろう〜♡
Posted at 2016/11/07 06:53:00 | |
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