
コロナの影響もあるとは思うのですが、AE111レビン/トレノの中古車相場が高騰しています。あの不人気だったAE111が恐ろしい値段になっています。特に後期型マニュアル車は120万~160万(車両価格)で売られることも珍しくなく、中には定価超えの車両も出てきています。もちろん、この傾向はAE111レビン/トレノオーナーにとっては嬉しいことなのですが、底値の頃を知っているだけに違和感があるというか不思議な現象です。
2010年~2012年は本当に底値で、30-40万円で買える車両がゴロゴロありました。売りに出そうにも中古車としても買い取ってもらえないような状況でした(10万円で買い取ってもらえばいい方)。かなりの台数がそのまま潰されたり、海外に輸出されたり、エンジンを抜き取られたんだろうなあと思われます。当時はグーネットやカーセンサーでレビン/トレノは常時30-40台ぐらいタマがありましたが、今はそれぞれ10台もなくなってしまいました。後期BZ系MTに絞るとそれぞれ5台もないかもしれません。
少し流れが変わったのは2012年に86/BRZが発売されてから。MT車の価値が見直され、少しずつAE111の値段も上がってきたのでした。しかし、それでもシルビアやスカイライン、シビックなどに比べると不人気のAE111の評価は低く、値上がりも微細なものでした。
私は2013年8月に初代青レビン(後期型BZ-R 6MT)を買いました。この車は禁煙無事故ワンオーナー車で走行距離81,700 kmで支払い総額50万円(車両価格40万円)でした。この青レビンはオイル減りもなくエンジンが無茶苦茶元気な個体でした。
2014年頃は50万円ぐらいの相場でした。本当に変化が分からなかったほどで、まだまだ40-50万円で買える車両はたくさんありましたね。
2015年に今の白レビン(後期型BZ-G 6MT)を買いました。この車は北海道の車で、走行距離88,000 km、車両価格50万円でしたが、商談中に陸送費5万円をサービスしてくれることになり実質45万円で買えたことになります。というかこれ以上置いておきたくないから早く買ってくれという感じでしたね😅
2016年~2017年は60万円ぐらいだったと思います。この頃からなんか少し高くなっているなあという感じでした。2018年頃には70-80万にジワジワと値上がり傾向でした。2020年には80-90万で高くなったなーという感じでしたが、ただ単にタマ数が激減したからぐらいに思っていました。
2022年7月現在は車両価格で120万~130万ぐらいまで高騰しています。
原因はいろいろあるのですが、25年経過(しかしこの車がアメリカで受けるかといえば・・・)、コロナ、エンジンの価値、最後のレビン/トレノなどなどいろんな要素が影響しています。
AE111オーナーにはAE86を嫌う人も少なくないのですが、AE86があるからこそAE111の最低限の価値が維持されてきたのは間違いないです。つまり、黒ヘッド4AGエンジンのおかげで最低限の需要がキープされてきたということです。
黒ヘッドの4AGはさらに値上がりする可能性もあります。ただし、個人的にはそこまで価値のある車とは思いません。AE111は古い車で、今の車に比べると決して速くありません。それに、もうこの値段まで高騰すると、あと50万追加するだけで新車の現行スイフトスポーツも狙えますし、旧型86/BRZのマニュアル車も買えてしまいます。
いずれにしても、車の価値が評価されてきたのは嬉しいことです。この先もAE111の相場をのんびり見守って行きます。
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2022/08/19 15:25:51