2019年09月23日の
Kz.Sさんのブログ(https://minkara.carview.co.jp/userid/2837521/blog/43298946/)に触発されて自分でもやってみました。
(公開を許可していただきありがとうございます。)
使用したのは以下の通りです。
ハードウェア ・・・ Androidタブレット、MicroSDカード、PC(Windows10)、USBカードリーダー。
アプリ ・・・ Android:ファイルマネージャー Windows:ブラウザ、メモ帳。
(iOS系、Linux系についてはまったく分かりません。)
手順1 データの取り出し(Android 端末の場合)
(1) ハイドラを使用している端末でファイルマネージャを起動する。
(2) 「内蔵ストレージ」→「carview」→「drivelog」に各走行データ(.csv)がある。
★2021.2.11 追記★
たぶん 2021.1.24 の ver.up で保存場所が
ルート > sdcard > Android > data > jp.co.carview.minkara.hitouch > files > carview > drivelog > drivelog_(8桁の数字) .csv
に変更された模様。
★2022.1.27 追記★
Android11以降は
ルート > sdcard > Android > data 以下のフォルダにアクセスできなくなったようです。
★2022.6.21 追記★
Android11以降でアクセスする方法が分かりました。
→ https://minkara.carview.co.jp/userid/260936/blog/46194009/
★ 以上追記 ★
(3) 1つずつあるいは「drivelog」フォルダごとPCにコピーする。
(4) コピー方法の例
・MicroSDカードにコピーしてカードリーダー経由で取り込む
・クラウドで共有する(Dropbox、OneDrive、YAHOO!ボックス、Googleドライブ等)
手順2 データ変換準備 走行データ名を分かりやすくしておく
(1) 「drivelog」内の走行データファイル名は「drivelog_XXXXXXXX.csv」であり、ファイル名だけでは日時や場所は分からない。
(2) ファイルの内容は緯度、経度、時刻の情報だけである。
(3) ブログ等の走行情報を元に、ファイル名を日付や目的地の分かるものにしておくと良い。このファイル名が Google Map の凡例として表示されることになる。
(4) ファイルを取捨選択する。(同じルートの走行は1回分だけにしたり、ファイルサイズが小さいものは近場のものだろうから変換しない等)
手順3 データ変換 走行データ(.csv)から Google Map に読み込めるファイル(.kml)へ
(1)
GPS Visualizer のサイト(https://www.gpsvisualizer.com)を開く。
(2) 緑色枠の「Get started now!」の右にある「To set more options, use the detailed input pages:」から「Google Earth KML」を選ぶ。
(3) ページが変わるので、左上にある「General map parameters」の「Output file type:」で「.kml(uncompressed)」を選択。(.kmz は圧縮されているので後で編集できない)
(4) その下の「Track options」の「 Line width:」で線の太さを選択。
(デフォルトは 4 。自分は 3 を使用。)
(5) すぐ下の「Default color:」で線の色を選択。
(デフォルトは Red 。自分はハイドラ画面と同じ Cyan を使用。
作成後も変更できるが、シアン は選べないので)
★追記 「Colorize by: 」を Track(recommended) から None に変更する。
デフォルトだと、ルートデータごとに色がランダムに変わるみたいだし
色指定も活かされない。
★追記 「Trackpoint distance threshold:」を指定(5ぐらい?)する。
drivelogは停止中もデータが増え続けるが、これを指定すると、指定した数字に満たない移動は無視されて無駄なデータが生成されないで済む。
(6) 右の「Upload your GPS data files here:」で走行データ(.csv)を指定する。すぐ下の「Show additional file input boxes」をクリックすれば一度に8ファイルまで読み込ませられる。
(7) すぐ下の「Create KML file」を押す。
(8) 作成されるファイル名は「14桁の操作日時(UTC)?-識別番号(IPアドレスに対応?)-map.kml」。
(9) ファイル名をクリックするとやがてブラウザのどこか(右上や左下)に「ダウンロード完了」と出る。保存される場所はブラウザによってダウンロードフォルダやデスクトップなど各自の環境によってさまざま。
(10)ファイル名は自分が分かりやすいように変更しておくと良い。
★2022年6月12日追記
右側中央の Create KML file の2行下に「Save these settings」と「Load from saved」があります。
左側を選ぶと設定がクッキーに保存され、次回以降に右側を選べば設定がクッキーから復元されて便利です。(追記終わり)
※ 線の太さや色は .kml ファイルを直接エディタ(Windows のメモ帳で十分)で編集することも可能だが、Google Map 上で変更するのは自由度が低く(たとえば Cyan は選べない、太さが数字で表現されていないので統一しにくい等)、GPS Visualizer 上で設定するのが楽だった。
手順4 データ調整 走行データの統合
(1) 1回の旅行に複数回の走行がある場合に、それらを1回の走行としてまとめる方法
.kmlファイルは次のようになっている(ヘッダー部分は省略してある)
・・・・・・・(経度,緯度,経度,緯度)・・・・・
139.350863,35.624531 </coordinates> ← 経度と緯度の羅列
</LineString>
</Placemark> ← ここまでが1つの走行
<Placemark> → ここからが次の走行
<name><![CDATA[CSVファイル名]]></name> → csv ファイル名( Google Map 上に表示)
<Snippet></Snippet>
<description><![CDATA[ ]]></description>
<styleUrl>#gv_track</styleUrl>
<Style>
<LineStyle>
<color>ffe6e600</color> ← 走行線の色(この例はシアン)
<width>3</width> ← 走行線の太さ
</LineStyle>
</Style>
<LineString>
<tessellate>1</tessellate>
<altitudeMode>clampToGround</altitudeMode>
<coordinates>139.351989,35.625515 ← これ以降、経度と緯度の羅列
したがって、走行データ間の </coordinates> ~ <coordinates> を削除すれば良い。
(2) 複数の .kml ファイルを1つにまとめる方法(Google Map 上で1つのレイヤとして表示するため)
1つの独立した走行は、上記の <Placemark> ~ </Placemark> の部分だから、別々の .kml を開いて、片方の <Placemark> ~ </Placemark> の部分をコピーし、他方の最後の走行データの </Placemark> の後にペーストすれば良い。
なお、Google Map で読み込める .kmlファイルの上限サイズは5MBで、それを超えるファイルを読み込ませようとすると最後になって「この KML ファイルは上限の 5MB を超えているため、インポートできませんでした。」と表示されて読み込めない。
新たに .kml ファイルを作成し、地図に「レイヤを追加」する。
★2024.4.27 追記★
データに関する制限などが以下に載っていました。
https://support.google.com/mymaps/answer/3024836?hl=ja#zippy=%2C%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%97-%E6%83%85%E5%A0%B1%E3%82%92%E6%BA%96%E5%82%99%E3%81%99%E3%82%8B
記載された数字はときおり変わるようで、以前 20MBだった .kmzファイルの上限も 40MB に増えています。
ただし、増えた分は圧縮する際 同時にパッケージングされるマルチメディアファイルの分らしく、圧縮前の .kml 部分の最大は今のところ 5MB で変わっていないようです。
また、「行数が 2,000 を越えるファイルはインポートしないでください。」とあります。
5MB の .kml ファイルだと行数は約2,100 になり、自分が読み込みに成功した .kmlファイルの最大は 2,072行、5,073KBでした。
(追記終わり)
(3) 無駄なデータを削除する 長時間の停車時
長時間の停車時にハイドラで「休憩」にしておかないと、.kmlファイル内に同一緯度・経度のデータが刻々と蓄積され、無駄である。.kmlファイル内で削除するのは大変なので(削除しなくても特段問題はない)、昼食休憩等のときにはハイドラを「休憩」モードにするのが良い。
★ 手順3の★追記の2つめのように、 GPS Visualizer のオプション指定で削除できるのでこの操作は不要と思われます。
手順5 Google Map への読み込み(PCでの操作)
(1) Google Map を開いてログインする。
(2) 左上の横三本線のメニューを開き、10番目ぐらいにある「マイプレイス」を選択。
(3) 右端の「マイマップ」を選択。
(4) 最下部の「地図を作成」を選択。
(5) 左上の「インポート」をクリック。
(6) ファイルの選択ウィンドウに .kml ファイルをドロップする。
(7) 特に保存操作は不要で、何か操作するたびに自動的に結果が保存されていく。
(8) 作成された地図は縮尺に応じてきれいに表示される。このことは、作成した地図を公開することによって自宅位置が簡単に推測されてしまうことを意味するので十分に注意する必要がある。
以上です。
この件に関して「もっと良い方法がある」「これはまずいのではないか」などございましたらご教示ください。
★2019年9月29日 追記★
手順5の(8)対策として、あらかじめ手順2の.csv を Excel などの表計算ソフトで開き、自宅周辺のデータと思われる最初と最後の数行を削除しておくと良いかもしれません。
表計算ソフトで開くと、1地点の緯度・経度・時刻のデータが1行に表示されるので見やすいのです。
★2024年8月27日 追記★
タイトル画像に使用していたマイマップは Googleマップの利用ガイドラインに抵触すると判断して削除しました。
(米国法律におけるフェアユースに該当するかもしれませんが、とりあえず削除しておきます。)
代わりにリンクを載せておきます。
https://www.google.com/maps/d/u/0/edit?hl=ja&mid=1D-qCOCyJo0VxKG2UF8Xws5ZruAEUP9s&ll=36.80610147950674%2C137.14874500000002&z=7
↑表示に30秒ほどかかります。