
試乗準備編に続いてドライブ編です。
1日目は単独ドライブで、暖房使用は控えました。
省燃費のため、空調はエンジンが暖まってからつけました。
2日目は3人乗車で、朝 7:30から暖房使用。
空調もシートもステアリングも通常どおりです。
比較しやすいよう、試乗コースは走り慣れた道志みち~山中湖周辺です。
燃費データが豊富にあるし余計なことに気を遣わないで済みます。
路面はすべてドライでした。
高速道路は不使用。
荷室も使いませんでした。
1 サイズ(数値はカタログ値)
全長 4,395mm(DJ 4,060 ND 3,915 KH 4,740)
全幅 1,795mm(DJ 1,695 ND 1,735 KH 1,890)
全高 1,595mm(DJ 1,500 ND 1,235 KH 1,685)
重量 1,780kg(DJ 1,130 ND 990 KH 1,890)
比較した車両は
・ DJ:デミオ XD Touring 2WD 6AT
・ ND:ロードスター S
・ KH:CX-60 XD Lパケ AWD サンルーフ装備
です。
CX-60 の幅には10ヶ月経っても慣れ切れていませんが、MX-30ぐらいだと気楽です。
近所の買い物にはもう少し小さい方がいいですね。
2 装備 (試乗車のグレードは Natural Monotone)
・普段の車には3台とも革製ステアリングカバーを手縫いしていますが、細さや滑りやすさが気になることはありませんでした。

ベースグレードのみウレタンステアリングでヒーターなし。
・メーター類の視認性は数字がやや小さいですが大きな問題はなし。

左のCHARGE / POWWER メーターはあまり見ませんでした。
右のバッテリー残量計と燃料残量計はさらに気にしませんでした。
速度計左にある走行可能距離(バッテリーのみと総合)および 右にあるバッテリー充電状況の数字の方を気にしていました。
中央の燃費/電費計(INFOボタンで非表示にできる)も給油時しか気にしませんでした。
・センターコンソール周辺

8.8インチセンターディスプレイは遠いので 地図の見やすさはデミオの7インチと大差ない感じ。
交差点の表示やナビ情報は横長なので見やすいです。
CX-60 の12インチに慣れていると もっと手前に欲しいと感じます。

MAZDAには珍しくエアコンはタッチパネル。
触感だけで操作できる方が好みですが押す位置の間隔が広めで 思ったほど扱いにくくなかったです。

エアコンパネルの下に隠れるように HDMI、USB TypeA、ナビ用SDカードスロット、AC100Vアウトレット。
写っていませんが HDMI端子の上 10cmほどのところにDC12Vのシガータイプ電源ソケットがあります。
セレクタスイッチは CX-60 と同じ。

肘掛けの下が小物入れ。
その前のコルク部分はドリンクホルダーです。

セレクタスイッチの右脇にモード選択スイッチがあります。
手前に引くと EV、中立がノーマル、奥に押すと CHARGE。
EVモードは可能な限りバッテリーで走行、ノーマルモードは車両が最適にコントロール、CHARGEモードはロータリーエンジン始動のタイミングをバッテリー充電量のパーセンテージで指定できるモードです。(20~100%だったかな?)
今回は EVモードとノーマルモードのみ使用。

タイヤは 215/55R18 95HのBS TURANZA T005Aでした。
ホイールは18インチ 7.0J のアルミ。

パワーウィンドウやサイドミラーのスイッチ。
後席窓は開きません。
スイッチの位置が自分には手前過ぎで、シートをかなり下げないと操作時に窮屈と感じました。
・ライトやワイパーのスイッチ類は CX-60と同じでした(バックフォグ以外)。
・フリースタイルドア

大きく開きます。
ただし 前側ドアを開けないと開け閉めできません。
慣れれば大丈夫だと思いますが、最初は人や荷物の出入り順に気を遣うでしょう。
後席に座った人は、前席の人が降車したら前ドアが閉まる前に降車しないと困ることになります。
後席の感想(身長 約155cm)は、座面が高く天井が低い。
窓も開かず狭いので圧迫感・閉塞感がある とのこと。
足元の狭さは特に感じなかったそうですが、中央席は落ち着かなかったそうです。

Aピラー周りの視界は特に気になりませんでした。
3 運転
・モーター走行は静かで速く、車重を感じさせない。
・満充電でのバッテリー走行はカタログ値で 107km。
・ノーマルモードだとバッテリー残量が約45%でエンジンが始動する。
実際に道志村役場あたりでエンジンが始動した。
・エンジンで発電していても停止時にはエンジンが停止する。
再始動はディーゼルのデミオや CX-60よりもはるかに快適(当たり前)。
・ロータリーエンジンが始動すると音で分かるが震動は大きくない。
・発電効率優先のため回転数がほぼ一定で盛り上がりはない。
・音は尖った感じや軽快感はなく低めで「ブウーン」という感じ。
特に魅力的ではない。
・重心が低いからなのか、道志みち(クネクネ)でもロールが非常に少ない。
車体が振られずビシッとしていて不安がない。
FF なのにそれっぽさがとても薄い。
・ステアリングシフトスイッチ(他車で言うシフトパドル)で回生ブレーキの強さがプラスマイナス2段階、合計5段階に変えられる。これが良かった。

・最強に効かせると明神峠の下り18%でもアクセルオフならほとんど加速しないほど。
・e-POWERは強い回生ブレーキだとブレーキランプが点灯し運転席のメーターにも表示されますが、この車はそうではなさそう。
・日産のワンペダルとは違いクリープはあります。
・回生ブレーキは無音だから心理的負担なくいくらでもかけられましたし、充電量も増えブレーキパッドも減らない。
・左右の指先だけで減速と回生がコントロールでき、帰りの道志みちはフットブレーキなしで済みました。
4 充電と給油
充電手順等

・普通充電のケーブルは長さ7m、収納バッグは付属ですが使われていませんでした。

・充電リッドは車体右側。
・小さい方が普通充電、大きい方が急速充電。今回は自宅での普通充電のみ。

・先にコンセント側を接続してから車両側につなぎます。

・リッド内側にはインジケーターの説明図あり。

・安価な深夜電力を使うためにタイマーモードもありますが今回は即充電開始。
翌朝には充電完了。

・充電100%では107km走行可能なはずですが、低温時には少なめに表示されるそうです。
・給油後 EV走行していないので燃費表示は --.-km/L。
給油手順等

・CX-60のハイブリッド車と同じく、給油時には運転席右前の給油ボタンを押す必要があり、押してから数秒後に給油可能になります。

・この後は通常と同様に給油できます。
・給油リッドは左側で円形。
5 燃費/電費
1日目
・出発給油時
充電 83% 全走行可能距離 417km 電費 4.1km/kWh
・帰着給油時
充電 28% 全走行可能距離 416km 電費 7.0km/kWh 燃費 21.8km/L
満タン法 141.3km/8.29L=17.0km/L
【このあと自宅でフル充電】
2日目
・自宅出発時
充電 100% 全走行可能距離 534km 電費 4.5km/kWh 燃費 --.-km/L
・帰着給油時
充電 20% 全走行可能距離 472km 電費 7.8km/kWh 燃費 24.3km/L
満タン法 174.2km/5.44L=32.0km/L
・他車で同様のコースだと直近の5回(DJは3回)で以下の通り。
DJ 19.3 21.2 18.7(km/L)【1.5L ディーゼル】
ND 19.3 20.0 20.7 19.4 22.1(km/L)【1.5L プレミアムガソリン】
KH 18.8 18.0 17.8 19.7 20.9(km/L)【3.3L ディーゼル】
★以下は未確認です。
・給油前に CHARGEモードで充電量を 100%にコントロールしておけば純粋な燃費が計算できる理屈?
・2日目の方が2人多く乗車し、暖房もしっかり使ったのに経済的?
・自宅での充電前後に電費が落ちている?