いっし～～のブログ一覧

発売してすぐの評論家様方の記事は提灯記事に決まっていると思って、とりあえず自分の感覚でどう思うかを知りたくて試乗してきました。

結果、すごく良いです。

まず、静か。

999ccのエンジンは3気筒だとわからないくらいに振動が少ないのは真実でした。
妻の実家で乗っている軽自動車、エッセの3気筒エンジンと比べても、アイドリングから高回転域まで圧倒的に躾のいいエンジンだと感じました。いや、始動からだ。

そして次に感じたのが、回した時のエンジン音がいい。
これがVWか？と思うようなチューニングされているかのようなエンジン音。
BMWだと言われたら信じてしまいそうな、ピュイーンでもなく、ブオーンでもない、例えて言うならブルルーンって感じかな。(ワケわからん)

シートやボディはこれまた十分良い。9NのPolo程度と良く似た挙動を示します。
いや、確かにもっと軽いけど、良い意味で軽さを感じさせない。
ハンドリングはクイックとまでは行かないけど、自然なフィーリングでよく曲がります。

シートは一体成型の安価な造りに見えますが、これまた良い。
なんと言っても分厚いわけでもないのにしっかりコシがある。
1000kmとは言えないけど、500kmくらいはチョイ乗りでしょうね。

パワーという面では必要十分です。
上で軽さを感じないと書きましたが、999ccとは思えないという意味では、走り出しの軽さは想像以上です。

AGSのクラッチ捌きが心配だったけど、これは結構行けますね。
前に乗っていたクイックシフト5よりも早いタイミングでシフトアップするので、トルクの出ていない領域でシフトアップするから、トルク抜けが気にならないというのはある意味、非常に巧い。
セレスピードでもデュアロジックでも2トロニックでもセンソドライブでも、なかなか巧い制御ができない中で、これはさすがにドイツ人の考える最新AMT。うならせてくれます。

シフトダウンのときもきっちりブリッピングしてクラッチをつないでくれます。あんまり素早くはないけどね。
しかも5速なのでちょっとギア比が離れている部分もあったりするけど、それなりに巧い制御をしてくれています。

ただ、日本のユーザーがこれで我慢するかはわかりません。。。
正直、試乗の短い走行距離では評価できるものではないけど、燃費も大して良い訳ではありませんでした。
これが、ターボを搭載したTSIで、ミッションもDSGとかになれば、もうちょっと燃費も伸びるんじゃないかと思うと残念ですが、そこまでコストを掛ける車じゃないという判断からは、この程度でいいのでしょう。

Fiat500やMiniの強力なライバルにはなると思いますが、軽自動車と比較する人はあまりいないだろうし、Lupoのような運命をたどる気がしないこともない感じです。

中古で安くなったら、一回くらいは仕入れて乗ってみたいかもしれないけど、長くは乗らないかな。。。って感じです。