
マツダドライビングアカデミーが開催されて今年で10週年。北海道での開催は、10年目にして今回初めてだそうで、プロドライバーやマツダの方と話したりレッスンを受ける機会はそうそう無いので、思い切って参加してみました。
ほかの会場ではすぐに20名の枠が埋まるという情報があったので申込日初日の7月10日10時スタートでしたが有休をとってパソコンの前に座って開始時間を待ち10時7分くらいには申し込みが完了しました。
参加上限は20名で16名申し込み、1名が開催日を誤り欠席。
記憶によるとNDロードスター:3台、マツダ3ファストバック:1台、BMアクセラセダン:2台、BLアクセラスポーツ:1台、デミオ:2台、マツダ2:1台、GJアテンザセダン:1台、CX-30:1台、CX-5:1台ちゃいみみ 号、CX-60 :1台、CX-8 :1台の15台が参加となりました。
10日午前9時からの開始だったので遅刻しないために前日に帯広のホテルで一泊してi-DMsでご一緒しているCX-60にお乗りのC_Roadさんと同じホテルに前泊し、夕飯やお風呂をご一緒させていただきました。

ふじもりの豚丼とお蕎麦のセット とても美味しかったです。次はインデアンカレーを食べてみたい😋

ホテルの駐車場にて。マツダ車3台 左のCX-5はMDA参加車両ではありませんでした。

同じホテルには本州ナンバーのレース参加車両が。10日、十勝スピードウェイで爆走しているのを目撃しました。
十勝スピードウェイに到着してゼッケンをもらい、各自貼り付け。
ゼッケン15番 北海道のi-DMsの師匠 C_RoadさんのCX-60号
お次はゼッケン10番。同じくi-DMsの北海道メンバーでいつもは赤のデミオにお乗りですが今回は整備が仕上がらなくお母様のGJアテンザセダンで参加されたまよいさん号。
ゼッケン09のデミオ 数年前までi-DMsのメンバーだったの り た まさんも参加されていました。
ゼッケン14番のちゃいみみ号 ファイブくんです。i-DMsのメンバーの参加率が高いですね😊
8月10日の午前中は
ウォームアップと
ブレーキング&正しいドライビングポジション説明がありました。
【実技①ウォームアップ】
【実技②ブレーキング&正しいドライビングポジション説明】
ウォームアップでは、30mくらい先に設置された4つのパイロンの枠内に全開加速後に急停止して、枠内に収めるというもの。この時はi-DMの判定は無視して、アクセルもブレーキもON、OFFのような操作でOKでした。
1速で全開加速、G-bowlアプリでは加速時の最大Gは約0.464G〜0.995Gで時速31〜35kmほどまで出ていて、減速Gは0.464G〜0.543Gと躊躇せずに蹴っ飛ばす感じでブレーキをなかなか踏めず。枠からはみ出さないように意識すると思いっきりブレーキが踏めず、2段階ブレーキになったりしました💦
自分が運転している姿を見る事がないので写真に残してもらえてちょっと嬉しいです。MDAに参加した方へのサービスの一環で、プロカメラマン撮影のフォトサービスで写真をいただきました。
マツダドライビングアカデミーのチーフインストラクターは、鈴鹿サーキット交通教育センターなどで講師をされていた内匠雄彦チーフ(上の写真の方)です。
内匠チーフからは、ブレーキの最後の方にABSが作動していたが今の2〜3倍、それ以上の力で蹴っ飛ばすようにブレーキは踏み込みなさい。その為には背もたれはもっと立てて、体が起き上がらないようにと指導がありました。また、アクセルからブレーキに踏み替えは素早く、はじめからABSが作動するような強いブレーキを行うよう求められました。コース外で何度かパッとブレーキに踏み替える練習をしてみるように言われ、やってみますがまだまだとの事。
冬ならは、凍結路で簡単にABSが作動しますが乾燥路でABSを作動させるほどの強いブレーキ操作は今回、初めての体験でとても難しかったです。
4回チャレンジして、初めは6.9秒、途中は6.3秒が2回、最後は6.1秒でした。
お手本のロードスターでプロドライバーの加藤選手は5.5秒くらいだったと思います。
G-bowlのGの動きが少し右斜めに傾いているのはキャリブレーションする時に電源ケーブルをつけたまま、カップホルダーにセットしたところ、進行方向に対して少し左を向いてしまったせいです。
次はアクセル、ブレーキは踏まずクリープ状態で直線上をハンドルを素早くロックトゥロックのように切り返し、何度タイヤが直線を跨るか?という課題でした。
左にハンドルを切り、直線上を右前タイヤで踏んだら今度はすぐに右にハンドルを切り、左前タイヤが直線を踏んだら逆方向へハンドルを切るという具合です。
これが全然出来なくて右2回、左2回だったり、右3回、左1回だったり。今思えばこちらもギアを1速に固定していた方が良かったのか?Dレンジのまま、運転していました。
猪股選手からは私の運転はジクザクにならず、ハンドルを切った後の直線で進む距離が多いとの指摘がありましたが、最後まで上手く出来ませんでした。上手くできる方は片側5回ほどは踏めるようです。
時間軸の記憶が曖昧ですが次は、マツダ車に乗るなら一度きちんと学んでみたかった正しいドライビングポジションをマツダ株式会社の小坂さんから十勝スピードウェイのイーストバックでロードスターのデモカーを使ってシートの位置やハンドルの位置などを教わりました。
小坂さんはこれまで1,000人以上のドラポジレッスンをされているマツダの中でもドラポジに一番うるさい人だそうで、ドラポジの説明をすると30分くらいは普通に時間がかかるのだそうです。
また、普通に街中を運転される際に対向車の方の運転姿勢やハンドルを掴んでいる高さなどにもついつい目がいってしまうとのこと。ぜひ、マンツーマンで教えてほしいと思いました。
【ドラポジの極意】
①最小の力で(ハンドルは引くのではなく押し上げる。がっちり握らず薬指、小指で握りそのほかの指は添える程度。)
②緻密な操作(踵や膝を支点としてアクセルやブレーキペダルの操作は太ももの一番大きな筋肉を使う。踵の位置はアクセルとブレーキペダルの間で、ブレーキペダルはまっすぐ踏み込めるような踵の位置。オルガン式アクセルペダルの付け根に踵はピッタリ合わせず、踏み替えの際に楽にできるようアクセルペダルの付け根の位置から少し後ろ側に踵を置くなど。)
③再現性を高める
(プロのドライバーなら何度やっても同じラインをトレースできるようなライン取りという意味? MDAのフォローサービスで現在、メールで質問中なので、再現性の意味について回答いただき間違った認識だったら、記載を訂正します。)
◾️9月2日に早速、マツダ株式会社の小坂さんから直接回答いただきましたので以下に追記し修正します◾️
【再現性について】
いつも同じ操作が出来るという意味でのお話であり、再現性だけを考えれば、同じ道の同じ場所で、狙えば、必ずi-DMの青が点灯する。(例えば、10回トライして、6回以上成功すれば、再現性が高まってきたと言えるかと。)
これは、i-DM判定での、止まり方、加速の仕方、旋回の仕方において、車の動きの変化のさせ方、乗っている人の感じ方がいつも同じである。とも言えます。と回答いただきました。
このほかにも予備動作の重要性や車幅感覚の運転技術向上の質問をしたのですがこちらについても小坂さんから直接回答いただき、感激しました😭
マツダ車にお乗りで興味がある方はぜひMDAに参加されると得るものがあると思います。
◾️以上追記終わり 2024/9/3 ◾️
こうすると長距離の運転が楽になり、同乗者にも優しい運転になるとのこと。
マツダ株式会社の小坂さんがレクチャーされているドラポジの動画をYouTubeで見つけました。興味のある方はぜひみてほしいです。30分くらいの再生時間です。
https://www.youtube.com/watch?v=7HZ86F2UVHQ
https://www.mazda.co.jp/globalassets/assets/carlife/manual/common/onlinemanual/cx-8_201803.pdf
マツダが推奨するドライビングポジションにセットするには、次の手順で調節します。
1.ハンドルとシートを初期位置へ移動する。(うちの車は電動ではなく手動式で調整するため、一番後ろ、一番低くからのスタート)
2.シートの背もたれの角度を調節する。
(垂直に近い角度でお腹が苦しい位置から倒してギリギリ苦しく無い角度に背もたれを緩める)
3.シートの前後位置を調節する。
(腰は深く座ってしっかり背もたれに密着させた状態でブレーキやアクセルを踏んだ時に膝が伸び切らず余裕がある位置)
4.シートの高さを調節する。
(なるべく低めの高さで運転席側(右側)のボンネットが室内に近い方から4分の1くらいが見える高さ)
5.ハンドルの位置を調節する。
(メーターの計器類が隠れない高さで12時の位置に腕を伸ばした時に手首あたりが届く位置)
6.ヘッドレストの位置を調節する。(ヘッドレストのレストは休むではなくrestraint 拘束の意味)
自分のこれまでのドラポジはある程度のところまでできていたと思います。ハンドルの上部に手を伸ばした時に手首がハンドルにあたるくらい前にシートを出すなど。
ただし、シートの高さや背もたれの角度、ブレーキとアクセルペダルの踏み替えのための踵の位置。ボンネットの見え方、ハンドルを持つ手の位置(9時15分あたり)などは小坂さんの説明がとても為になりました。
レクチャーを受けた後は、シートの角度は今までより起こし気味なポジションに変わりました。ディーラーで購入時にこのようなメーカー推奨のドラポジレッスンがあるといいなと思いました。マツダ車の良いところが伝わり切っていないなと。
お昼のお弁当はかなりのボリュームです。味付けは濃いめでした。
【午後のオリエンテーション i-DM説明】
12時15分から45分までは小坂さんによるドラポジの続きの座学やi-DMで青をつける走りについて説明がありました。iーDMの説明はiーDMsでたくさん学んできたので復習のような感じでしたが、最後の質疑応答は結構質問が多く、北海道の参加者はマニアックな人が多いですねと仰っていました。
i-DMの判定は完璧では無いこと、判定にはGセンサーは使われておらず、スピードセンサーやステアリングセンサーで演算しているなどを知ることができて興味深かったです。
また、雪道の轍でガタガタな住宅街などの低速走行時や、減速からの再加速(例として小坂さんから高速道路走行中に一般道に退出する訳ではなく次の高速道路をそのまま通行する時に設置されているETCゲートを通過する時の白ランプ点灯という説明がありました)、スピードバンプや農道などで水路がある部分を通過する際の路面の大きな起伏を通過する時、また、下り坂での信号待ちから発進の時などに白ランプがつきやすいなど、これまでの経験とかなり一致していて、なるほどな🧐と思いました。
ただ、上手くやれば減速からの再加速でも白ランプは点かずにブレーキで青、再加速で青のコンボも可能😓など。
【i-DM定常円旋回】
13時からは2チームに分かれてi-DM定常円旋回を行いました。プロレーシングドライバーの加藤選手からは円の大きさなど色々変えて楽しんでみてと指導がありました。
小回りの旋回を何度かした後、少し大回りの旋回を試したりしました。
右旋回3セット、左旋回1セット
合計4回ほど定常円旋回を練習しました。
一般道では、こんなにずっとぐるぐる旋回することが無いので楽しいです。右旋回は青ランプがずっと点灯していましたが左旋回は1度だけ試してみたところ、緑ランプだけしか点灯しないという結果でした。もう少し速度を出したら左旋回でも青ランプをつけられたかな。
【i-DMスラローム走行】
続いてi-DMスラローム走行を体験。

パイロンの幅は結構狭くて練習の前半では緑ランプしか点灯しませんでした。
猪股選手からはもっと早めにハンドルを切り始めてパイロンを超える頃には向きが変わりきった感じでとアドバイスがありましたが、この時はうまくいかなかったです。
この後、マツダの若手のテストドライバーの方に同乗いただきました。また、他の人の出走中に並んでいる間に着座姿勢をドアを開けて横から見ていただいたりしました。
i-DMの青ランプや白ランプ、ハンドルの切り方、戻し方、運転中のドラポジの確認を同乗いただき助言をいただきました。ハンドルの戻しはもっと丁寧にしないと白ランプがつきやすいと指導がありました。加速や減速では青ランプが点灯していたのでいいですねとも。
また、シートの高さやシートの前後方向についてもOKをいただきました。
ちなみにアクセルとブレーキの段差を解消するみんカラ rs501様作製 アクセルペダル嵩上げスペーサーを装着していますがスペーサーについてすごく興味を持たれました。
https://minkara.carview.co.jp/userid/2624422/car/2189572/8989901/parts.aspx
また、i-DMsのメンバーが私の他に2名参加していて、主催者のタッチ_さんの動画を見てメンバーになったことやi-DMsが全国各地にメンバーがいて活動しているともお伝えしたところ、とても興味を持っていただけました😀
【実技⑤ダイナミクス(走る・曲がる・止まる】
14時から14時45分までのダイナミクス(走る・曲がる・止まる)でデモ走行で猪股選手のロードスターの直後を加藤選手のCX-60が追いかけるデモがあり、CX-60が大きな車体であんなに過激な走行(スキール音を発生させながらスラロームでドリフトもしていました。)もできるとは大変驚きました。

その後、ダイナミクスの段階になってようやくスラロームのコツが掴めるようになり、早めに切り始めてスラロームを通過の際は向きが変わり終えようとする感じに車を動かせるようになりました。
コーナー毎に連続で青ランプのまま、旋回することができるようになり俄然楽しくなりました😁。
小坂さんからもリズムが掴めると楽しいですよねとお言葉がありました。
i-DMで青ランプでしたがG-bowl上のスラローム中のグラフの形は完全には揃っていなくて少しデコボコしています。
【プロドライバー同乗体験】
この後、15時45分頃から加藤選手と猪股選手の運転するロードスターに同乗させてもらいました。
https://mobile.x.com/BsportsMda/status/1822082540376879347
スキール音にドリフト、とても速いのに車の挙動をコントロール下に置いて、全然破綻せず進むので、前後左右に振り回されますがお二人がどの方向に進みたいかが、自分にも予測でき、次に進む向きが分かるように車を動かしてくれているので、とてつもなく速いのに怖く無いという不思議体験が出来ました。
以下の連続写真は加藤選手が運転する白のロードスター。
パイロンに入るまでのロールの仕方がすごかった。かなりのスピードで狭いパイロンを通り抜けてゆきます。
ノーマルロードスターのポテンシャルも凄いし、お二人のテクニックが凄すぎる。

こちらは猪股選手が運転する赤のロードスター と右側の方がマツダ株式会社のドラポジ指導やi-DMの説明をしてくれた小坂さんの後ろ姿です。
https://www.hokkaido-mazda.co.jp/times/kyosuke-inomata/
この後、今回の参加者一同の記念撮影や修了式があり、17時に終了し、あっという間の1日でした。
帰りに帯広の銘菓 クランベリーのスイートポテトをお土産で買って帰りました。
半分食べた後の写真しかなかった。
i-DMsに興味をお待ちの方は下記をご覧ください。
https://minkara.carview.co.jp/smart/group/iDMs/