あいまい1cm? ~ロアアーム交換~ その1
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
さて、今回用意したのはFTOのロアアームです!(ハブ・ナックルもセットになっていますが)
ロアアームの移植というと筆頭に上げられるのがエボ6.5からの移植ですが、ワシの場合は中身が95年式のRSですのでナックルの形状が古く、部品を揃えた場合の金額が素敵な事になるのでFTOのロアアームをチョイスしました。
ちなみに5穴化はディスクの新規購入とキャリパーサポートの購入、ホイールまで買い揃える事になるので今回は見送りです。
2
まずはナックルとロアアームを分離します。実は前回の作業でネックとなったのがこの部分の分解作業でした…
後期型のみらげやエボ4以降のランサーはこのナックルとロアアームの接続方法が異なります。
初期のみらげやエボ3以前、FTOなどはロアアーム抜け防止のボルトの下側がテーパ(円錐状)になっており、同じくテーパになったナックルの穴に食い込む形となっており、前回はこれが抜けませんでした…
まずはロアアームを足で押さえつけ、左手でナックルを軽く持ち上げ地面から浮かします(写真では撮影の都合上ナックルを持ち上げていませんが…) ロアアームのボルトを限界まで緩めたら写真のように接合部ナックル側面をハンマーで思いっきり引っ叩きます!何回も引っ叩いているうちにその内外れます。
車体側はナックルの自重があるので、ロアアーム車体側後方のボルトを抜けるギリギリまで緩め、ナックル接合部のナットを可能な限り緩めた後、同様に引っ叩けばロアアームの自重があるので外れてくれます。
3
写真はありませんが車体から外す注意点としては、ナックル側のナットとドラシャの隙間が非常に狭いのでかなり薄い19のめがねレンチが必要となります。(スパナだと力を加えた時の心配がありますのでメガネを推奨)ワシは手元に無かったのでグラインダーで削って薄くしました^^;
また、ナットを軽く緩めた状態でナックルを引っ叩いてナックルから外してしまうと、ボルトがナットと共回りしてしまい緩められなくなりますのでドラシャに限界まで近付く所までナットを緩めて下さい。その頃には軽く手で回るくらいまで緩んでいるはずです(作業前にボルトの洗浄も兼ねて潤滑剤をぶっ掛ける事を忘れず!!)
また、この時点でナットとドラシャの隙間が極端に狭くなるため、最初の一発目の緩め以降はメガネレンチが実質使用出来なくなりますので19のスパナも用意するのが懸命でしょう。モンキーでも作業可能ですが、場所が狭いのでスパナの方が効率が良いはずです…(ステアを切って作業空間を確保したり工夫して下さい)
まぁ、ぶっちゃけドラシャ抜いてから作業するのが筋なんですがね^^;
4
外したロアアームです。左がミラージュ、右がFTOです。
豆知識ですが、ミラージュのロアアームにのみある凹み&穴はスタビリンク取付部です。前期型のスタビはショックへリンクが固定されますが、最後期型ではロアアームへスタビリンクが固定されます。(一部グレードと最初期型もロアアームだっけか?)
うちの子は前期型なのでここは利用せずショックへ取り付いているため、穴の有無は無関係でした。
5
並べて比較。
車体側からナックル固定ボルトまでの距離がFTOの方が長く、トレッドが広がりそうな感じ。
カタログ値でのトレッドの差は30mm。ホイールのオフセットの関係も有るので一概には言えませんが、大体15mm前後のトレッド拡大が期待できるかと^^;
6
重ねて比較@トレッド方向
重ねているので角度の差もありますが大体このくらいの差があります。形状が形状なんで基準が出しにくく、正確には測り難いのですが…計測値でも12mmちょっと広がっている感じです。個体差もあることですし、ここは「10mm以上15mm未満」としておきたいと思います^^;
7
重ねて比較@ホイールベース方向
なんかちょっとは差が有るように見えるのですが… かなり気をつけて正確に重ねたつもりですが、正直実際に見た感じではほとんど差がありません。
個人的には10mmくらいタイヤ位置が前側に行ってくれるとありがたかったのですが…
8
ちなみにワシの場合はFTOのロアアームの締め付け部(車体前側)のボスが車体側の受けに入らず、わずかに削りました。
FTOには座(滑り止めみたいなギザギザの事ね)が切ってあり、みらげのロアアームにはこれが無かったので削った感じです@削った量
とは言ってもボルトとナットで締め上げる箇所ですので車体側の幅が微妙に変わっていた可能性もあり全車で必要な作業かは解りません。
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