
(´・ω・`)少し前に月刊モトチャンプが監修している「2016年〜2017年最新スクーターのすべて」という本を買いました。
その本には日本で購入できる200台のスクーターが載っているのですが、下は50cc原付から上は850ccのイタリア製スクーターまでの、人気車種のGPSロガーを使った加速データが書いてありました。
GPSロガーを使うことでハッピーメーター(実際のスピードよりも速く表示されるメーター。加速が良いように見せかける効果がある)の車種とそうでない車種を、公平に速度記録できるのです。
距離は1000mで、50m・100m・200m・400m・1000m地点での加速タイムと速度が書いてありました。
原付50cc部門はホンダタクト・ホンダダンク・スズキレッツ・ヤマハジョグZRの4台でした。
この4台の中で一番車重が軽いのはスズキのレッツで、なんと69kg!
他の3台は80kg前後なので、スズキのブッチぎりかと思いきや・・・・。
最速はホンダダンク!50m地点から1000m地点まで全てトップでタイム的にもブッチぎりです。
恐ろしやダンク(´・_・`)タクトよりも1kg重いのに速すぎです。
距離 50m 100m 200m 400m 800m 1000m
ダンク 6秒315 9秒968 16秒191 27秒917 51秒642 1分3秒603
タクト 6秒570 10秒235 16秒493 28秒348 52秒209 1分4秒059
ジョグ 6秒994 10秒703 17秒118 29秒685 54秒837 1分7秒447
レッツ 7秒417 11秒064 17秒209 29秒381 54秒498 1分7秒221
(´・_・`)レッツ頑張りなさいよ!せっかくの軽さをエンジンが台無しにしている。
他は水冷4.5psなので、唯一の空冷4.1psが仇となったか?
ホンダのタクトとダンクは、pcxやリード125にも搭載されている水冷eSPエンジンの50cc版で、低中速トルク重視のエンジンなので出足が良くて、速度リミッターが着いている(パワー的に余裕があっても60km/hちょいで頭打ち)原付50ccスクーターでは、タイムの差がくっきり表れるようです。
ジョグは83kg馬力4.5psトルク0.43kgf.m、ダンクは81kg馬力4.5psトルク0.42kgf.mと、車重はダンクの方が軽いけどトルクはジョグの方が良い、ということでエンジン特性とタイヤの太さの差が表れたようです。
eSPエンジンは低中速トルクに優れているので、加速時と巡航時のエンジン回転数も抑えられて、音も静か振動も少ないなどメリットが多いです。
ダンクの実用燃費は50km前半から後半、タクトは60km弱から半ばということで、ダンクはタイヤを太くして燃費を落とす代わりに加速重視に、タクトは加速を犠牲にして強烈な燃費を獲得しているのです。
どちらが良いか?それは使用者次第ですが、ダンクはタクトと比べて足元に余裕があります。
斜めの足置きの部分がタクトよりも幅広で、ペラペラのフロントカウルが迫っていて上を強く踏んだら割れそうなタクトと違い、安心して足を置けるんです。
同じ姿勢で長距離走行していると疲れるので、足元の自由度が高い方が嬉しい。
タイヤが太くて安定感があり、加速力に優れディスクブレーキ採用するダンクの方が、長距離走行は楽なのは間違いないです。
これほど長距離に適しているのに、スタイリングの為にリアキャリアが標準装備されてないのが解せぬ(´・_・`)
オプションで10260円だと?解せぬ(´・_・`)
そもそも原付50ccで200kmを超える長距離走行をするユーザーは0.0002%くらい(予想)だから、メーカーも考えていないのだろう。
リアキャリアがオプションで前カゴが装着できなくても、23Lというメットインがあれば、軽い買い物ならカバーできる。
ダンクの加速力がダントツなので、もしかしたら原付二種の110ccとそんなに変わらないんじゃないかと思って、同じホンダのディオ110を見てみると・・・?
5秒680・8秒696・13秒817・22秒533・46秒371と流石に50ccをブッチぎりです。
1000m地点ではダンクの60.9km/hに対して、ディオ110は92km/hも出ています。
更にリード125になると・・・?
5秒249・8秒130・12秒971・21秒196・43秒481と更に速い。
1000km地点では99.1km/hも出ています。
ちなみに新愛車のヤマハのルビアスgtxは、加速タイムは計っていませんが、リード125よりも13kg軽いので更に速いです。
50ccだけしか乗っていなければ、ディオ110でも充分パワフルだと思いました。
参考にさせていただいた「2016年〜2017年最新スクーターのすべて」は、株式会社三栄書房から出版されていて、926円+税の値段でした。
この本には50cc・110cc・125cc・150〜230cc・250cc・500ccオーバーの人気車種の加速データが載っています。
人気のpcx・アドレスV125や変わり種のトリシティ125、バーグマン200やスカイウェイブ250、VESPA GTS250や台湾スクーターなどの外車まで、全23車種の加速を表で比べて見れるので、とても参考になりました。
日本で購入できる正規販売のスクーターだけではなく、ホンダ・ヤマハ・スズキの逆輸入のスクーターまで見れて、とても見応えがあります。
実燃費データコーナーだけはタクトがリッターあたり50.50km、リード125が41.76kmと妙に悪く怪しいところですが、乗り方と田舎か都会かや信号の多さ次第なので参考程度に留めておいた方が良いです。
毎日摺り切れるほど読んでいてオススメの本です。
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原付 | 日記
Posted at
2016/09/17 10:45:09