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半振暮銀のブログ一覧

2018年11月05日 イイね!

盗難防止もDIY

 チャーリー号(スーパーカブC50)にも一応ハンドルロックなるものがついております。ですが、このロック…

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 盗む際にロックを取り外す用のねじが外に出ているんです。しかもフツーのプラスドライバーで簡単に開けられます。盗人にやさしい親切設計です。

 そこで今回は、チャーリー号の盗難防止策を練ってみます。
 では早速アマゾンへ。

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 ええと、検索ワードは…

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 『頑丈なカギ』っと。ふむふむ、色々あるなー。で、こいつらみんな頑丈なんだろうなー。自分で頑丈だって言ってるんだもん。
 おっ、あったあった。

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 そうそう、チャーリー号にはこういうのが欲しかったんだ。よし、注文注文。


…本当にいいのだろうか?


 なんだか激しく間違ったことをしていないか? ネタのためにここまでやっちまって、あとで後悔しないだろうか。大体、元来が粗忽者の私の事ですから、こんなカギ、掛けていることを忘れてそのまま発進して、スポークの2、3本折っちまいそうです。
 

 チャリンコっぽいからチャーリー号。だからしてチャリンコ用の、しかもママチャリに付いているよーなカギを付けよう、と思っていたけれど、やっぱりそれって、ヘン。いや、今までやってきたことも十分ヘンなのですが、それとはまた違った次元でヘン。なんちゅうか、一線を越えてしまっている。

 だからと言って、

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 こーゆうのや、

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 あーゆうのって、やっぱりチャーリー号には似合わない…。これでは大袈裟すぎます。
 うーむ、何とか、しっかりとしたロックで、なおかつ大袈裟にならずに、さらに『チャリンコ』というキーワードを盛り込んだものはないだろうか…。

 そこでワタクシ、ピキーンと閃きました。これならすべての条件を満たす、オリジナルのロックが作れる!!
 そこで、もうここ最近の習慣となりつつある、ホームセンターへと向かいました。で、買い求めたのが…

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 頑丈な金属製チェーン1メートルに、自転車用のチューブ。量り売りのチェーンを買うときに店員さんに、「バイクのロックに使うので絶対に切れないチェーンをください」といったら、呆れたように「ハイハイ」と言って、チェーンカッターで1メートル分切ってくれました。

 さて、さっそく制作にかかりましょう。

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まず、新品のチューブをぶった切ります。この時の罪悪感がたまりません。ンもうテンションが上がってきて、「ヘッヘッヘェ、貴様は一度も空気を入れられることなく一生を終えるのだあ!! キャップすら外してやーらない」などと侮辱しながら鋏を入れました。
 因みに、この位置で切った意味はありません。ただ、画像のインパクト的に、一目でチューブを切ったと判る画が欲しかっただけです。

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 チューブを大体1メートルほどに切り、チェーンを中に入れていきます。撮影の関係上、画像では床に置いていますが、チューブを立てることで、チェーンが自身の重みでするすると中に入っていきます。このチャラチャラとした音を聞くと、ダンプ松本になった気分になります。思わず振り回したくなりますが、手が後ろに回りそうなので止めておきます。

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 因みにこの時に、この表記が真ん中に来るようにするのが私のこだわりです。つーことは、先ほど切った位置とは別に、もう一度鋏を入れて切りなおしました。

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 チェーンを通し終えました。これで殴れば人が死にます。つまり、泥棒を見つけたら、すかさずコイツで襲い掛かりましょう。相手が気づいていない場合は頭に一撃です。こっちに向かってきているときには、思いっきり横にスイングして、肋骨を狙えば、相手の動きを封じられます。

――という使い方じゃなくて…

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 こいつに南京錠を付けます。こうすることで、さらに重みが増し、相手に与えるダメージが…もういいか。
 この南京錠は、何かに使っていたのですが、それがなんだか思い出せません。思い出せませんがとりあえず家にあったので、これでいいか。

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 これで完成。世界に一つだけのチューブロック。制作時間は3分。チャーリー号とも相性ばっちり。表面をチューブで保護しているので、ホイールを傷つける心配もありません。

 っていうか、これ一つ作るのに1,600円かかっています。つまり、上の方にある『ガチロック』が買えます。南京錠も新調するのであれば、2、000円を超えるという高級品。高い金を出して、わざとチャチいものを作る。それが粋ってモノです。これでいいのです。たぶん。

 後悔が押し寄せてくる前に寝ます。夜中に作るもんじゃないな。
2018年11月05日 イイね!

ホワイト・ウォールで白黒つけよう!!

<お詫び>
 今回の記事はエラく冗長になってしまったため、1分で見終わる短縮版を整備手帳の方に公開いたします。お忙しい方、ホワイト・ウォール化する手順だけを知りたい方、あるいはそれ以外のすべての方は、そちらの閲読をお勧めいたします。

~~~

 ホワイト・ウォールというものに強く惹かれます。タイヤの側面を白く塗ってある、アレです。アレがあるだけで、車体の印象がクラシカルかつ高級感あふれる感じになるだけではなく、足元がなんかこう、引き締まったように見えるんであります。
 そういえば、かの有名なモダンアートの巨匠、グレゴリー・J・ボイルストンも、晩年にこういっております。「白が、より白くいられるのは、そこに黒があるからである」。パステル調から打って変わって、木版画へ転向した彼の後期の作品は世界中でも高い評価を受け、特に『胡蝶のゆらめき』シリーズや、『二色による空間分離』は、美術の教科書に載せられているほどです。
 また、中世の哲学者ハーベル・ミッヒェの『夜半過ぎ』にも「…人間とはいかに相対的思考を持った動物であろう。犬や猫は絶対的価値観に基づいて本能的に行動をするが、人間の価値判断基準は常に相対的である」と述べています。人は絶対的なものを持たず、常に潜在的に「アレよりもコレ」という考え方をしてしまうものです。
――ええと、何のハナシだっけ? そうそう、とにかく黒いタイヤに白があれば、それだけで、今風に言うならば「めっちゃバエるよね?(使い方あってるのだろうか)」という事です。ついでに言いますが、先ほどのグレゴリー・ナニガシだの、ハーベル・ソレガシだのはすべてデタラメです。そんな人この世にはいませんので、ご注意ください。知ったかぶりはできないものです。

 私のチャーリー号のタイヤは只今絶賛劣化中で、遅かれ早かれ交換するべきなのですが、そこでカブ用のホワイト・ウォールタイヤに履き替えようか、と検討しております。しかし、そういったおしゃれアイテムは結構値が張るのです(他の車両に比べたら安い方ですが)。そのような高級品ゆえ、試しに買ってみてやっぱり似合わなかった、となったらシャレになりません。シャレにならないからして、とりあえずマイクロソフト・ペイントで実験してみました。

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 こんな感じでしょうか。うーむ、このままだと実感がわかないなあ。やっぱり写真の上にマル描いただけだと、そこだけ妙に浮き上がっちゃって、完成イメージととしてあまり役に立ちません。
 そんな時にこんなページを発見しました。


 エッ、マジですか? そんな事が出来るのであれば、もういっそ事ホワイト・ウォールにしちまいましょう。ナーニ、たとえ失敗しても、あるいはチャーリー号に似合わなくても、新しいフツーのタイヤ買えばいいだけです。よーし、そう来れば、さっそく実践です。情報元のdentaneさん、勝手にパクらせていただきます。お許しください。

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 使用いたしますのは、塗装のノリを良くするスプレー『ミッチャクロン』です。これは以前の記事で探し求めていた『アレ』でございます。それに絵筆(「アレ用のアレ」)、マッキー(「アレの補修用のアレ」)、そして、タイヤを白くするための塗料、『アクリルガッシュ』です。噂によると、このアクリルガッシュはタイヤを塗る以外に、例えば絵を描くためにも用いられるそうです(ツッコミ待ち)。

 まず、パーツクリーナーでタイヤを脱脂。
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 実はこの前にタイヤ全体をや掏摸掛けして表面を荒らしておいたのですが、写真に撮り忘れました。
 次にミッチャクロンをブシュー。

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 似たような画像になってしまいました。こいつを手に入れるために東奔西走したので、ついつい愛着がわき、「ロバート君」と名前を付けてしまいました。「ロバート・ミッチャク」…くだらない。

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 ミッチャクロン…じゃなくてロバート君が乾くまでコーヒー・ブレイク。懐かしのハイマー号タンブラー。久々に使いました。

 さて、一服終えて塗装に入るのですが、その方法が…。

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 まずアクリルガッシュをニョリーッと出して

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 恐怖の筆塗です。塗り方のコツとしては、真ん中に濃いめの塗料を出して、端の方は筆の穂先(という表現はちょっと違うかな)を寝かせて横に動かす感じです。画像ではガッツリはみ出したり、リムについていたりしますが、乾かないうちなら濡れたウェスでふき取れますし、後にサインペンではみだしを埋めるので気にしません(にしても雑過ぎたと反省してます)。

 それにしても、かなり地味な作業です。15センチほどに区切って塗って、タイヤを回す…という工程。しかもタイヤを抱きかかえるように、ひたすら塗っていきます。
 うーむ、しかし、ホワイト・ウォールは女子受けがいい、って聞きますからね(誰から?)。きっとホワイト・ウォールを見たら、世の容姿端麗なるご婦人方が集まってきて、「…抱いて♡」なんて(記事中に女性蔑視とも取れる表現があったことを深くお詫び申し上げます)





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 バカなことを考えていたら雨が降り始めました。塗料は乾くまでは水に弱いので、カバーをかけて待機します。

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 シェーッ!! ツールボックスとして使ってる革製トランクが、水玉模様になってる!! 乾いてもこのシミは残ってしまいました。

 雨が上がって塗装再開。駐車場の裏手には高校の体育館があるのですが、そちらからは女子生徒が準備体操をする声が聞こえてまいりました。ウーム、女子高生って、無条件にヤらしいよな…(記事中に女性蔑視とも取れる表現があったことを深くお詫び申し上げます)。きっとあの壁の向こうでは、容姿端麗なる女子生徒がピンクのレオタードなんか着て(何の為に?)柔軟体操であーんな姿勢やこーんな姿勢を…








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 ショエェェ!! バカなこと考えとったら、手に思いっきりアクリルガッシュが!! 仕方がないので一旦筆をくわえて、ウェスで拭きます。で筆を持ちなおそうとした時にあることに気づきました。
 マテヨ、この唇に着く感触は…。急いでミラーを除くと、そこには恐怖のクチビル真っ白男が!! 唇にアクリルガッシュ心に拳銃…なんて言ってるバヤイじゃない!! す、すぐさま拭かないと。そーだ、このウェスで…ドワァッ!! 口の中に広がるピカールと錆落としと泥の豊潤なフレーバー。 ンもう人間やめたくなっちゃいます。

 そんなこんなで後輪を塗り終え、前輪を塗り始めます。後ろの体育館からは、ダムダムとボールをつく音。なるほど、バスケットボールの授業か。そーか、バスケか。バスケと言えば走る、投げる、跳ねる…そーなると乳が…そう乳がッ!!







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 ダアアア!! バカなこと考えておったら、膝でアクリルガッシュのチューブ踏んでおった!! モッタイネエ!!
 地面を天然のパレットと考えて、汚れていない部分を筆ですくってぬりぬり。
 
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 うーむ、塗り終わったはいいけど、ところどころ雑な仕上がり。こういったはみ出た部分は…

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 油性ペンでキュキュッと修正します。

 キュッキュッキュッキュ…。気が付くと、授業の時間が変わったのか、後ろの体育館では何やらダンスをしているようです。そういえば、今は授業のカリキュラムで、体育が選択制になり、ダンスがその中に組み込まれている、と聞いたことがあります。そーか、ダンスか。このダンスっていうのも、所謂ポップ系の結構激しいものらしく、さっきから洋楽のポップスが聞こえていきます。曲名は分かりませんが、やたらとシェイキンシェイキン言ってます。
 ふーん、シェイキンシェイキンか。シェイキンっつーことは当然飛んだり跳ねたり…。するってえと、乳が…そう、乳がッ!!







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 ダハーッ!! バカなことを考えとったら、モロに書き損じてもーた!! 仕方がないので、この上からさらにアクリルガッシュで補修の補修をすることに。これぞまさに「恥の上塗り」。

 そんなこんなで、似非モノホワイト・ウォールが完成。気になる出来栄えは…。

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 ハイッ。なんとなくアメリカン。やっぱり白がキレイすぎて浮いてしまってますが、まあ、そのうち汚れてなじむでしょう。遠目で見る分にはいびつなところもあまり目立ちません。それに、タイヤってのはたいてい回転してるので、回ってしまえば歪んでいるのも関係ありません。
 

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 最後にローアングルから一枚。こうやってみると、なんだか原付には見えませんね。チャーリー号がますます正体不明になりました。

 それにしても、今回の記事は下品な記述が多いな…。いったいどーしちまったんだろう。まあ、バイク乗りってのは、ブコツでガサツでなおかつゲヒンなものですから(決して本気で言ってるわけではないですからね。念のため)。ただ、私はまだバイク乗りではないんですけどね。


2018年11月05日 イイね!

チャーリー号本格始動

 み、右足が痛い!! 無駄な努力(後述)でペダルをキックしすぎたせいか? いくら原付とはいえ、何十回もキックしたらこうなるのでしょうか。太ももと膝頭のちょうど中間あたりの内側の筋肉がカチコチです。キックペダルって、普段使わない場所を使うのですね。

 さて、先日チャーリー号にガソリンを入れてエンジン掛けの儀式をした時の模様はお伝えいたしました。なんだか一瞬エンジンがかかって、止まり、どうやらキャブの調整が必要そうだぞう、という事が判明しました。
 そのあと、オヤジが「2りんかんに旅立つ」という言葉を残して一人フラフラと家を出ていきました。新品のスパークプラグと安いプラグレンチを求めて、です。私は仕事があるため、お金だけ渡して彼を見送りました。最寄りの2りんかんって、7キロ半あるのですが…。まあ、いいか。
 因みに、ついでにどこかの金物屋で合鍵を1本作ってくるように頼んだら、うるんだ瞳で「…1本なの? それじゃあ、アタシが原本持ってていいってこと?」などと言い出したので、2本分のお金を渡しました。まったく、ヒトが車両を買うと、それがうらやましくなる性分のようです。無茶して壊すのは主にオヤジの方なのに。

 で、本日(また日付が変わってしまいましたが)。キャブのセッティング方法を頭に入れ、プラグを交換して再度エンジン掛けにチャレンジしました。ついでにウィンカーの交換も行うことに。
 すべての準備が整い、満を持してペダルをキック。――全く動く気配なし。
 これは一体どういうことか。試しにプラグを外し、火花が出ているかどうかを確認。オヤジはやたらと電気が苦手なため、ウェスだの加工用のゴム板だのを手に巻いてプラグコードを持ちます。アースはエンジンにプラグ本体を接触させることで代用。で、私がキック役。
 ペダルを蹴り下ろす。と、かすかにパチパチという音が出ているようです。ですがオヤジに言わせると
「ン? 何か聞こえた? でも火花散ってないよ」
 配線の問題か? イグニッションスイッチを揺すったり、キーの捻り具合を調整したり、あるいはコードを軽く追ってみたりしながら、ひたすらキックし続けます。バテるだけで一向に火花は飛びません。
 どういうことか。試しにオヤジに、聞いてみました。
「プラグの火花って、そう派手に飛ぶものなのかね? 例えば電子ライターの圧電素子だって、昼間だと手で覆いをしてのぞき込まないと、あまりよく見えるモノじゃないし。スパークプラグとて同じことじゃないのかね?」
「…。」

――のちの供述によると、実は老眼で先端が良く見えていなかったこと、電気に対する恐怖のあまり、キックの瞬間から目を閉じていたことが判明しました。なにさらしとんねん。

 仕方がないので、エンジンの方はあきらめて、後部ウィンカーの取り付けの方を優先することにしました。こちらは数分で済み、ついでに配線の整理を行います。配線をまとめられるのに使われていたスリットチューブが太過ぎて少々みっともないので、対応可能な個所はスパイラルチューブに取り替えます。
 ひたすらコードを巻き巻きしていきます。

 巻き巻き巻き巻き巻き巻き…。

「ねえ、果たして巻き方これで合ってるのだろうか?
 どちらからともなく疑問が湧き出ます。チューブを巻いていくと同時に、その巻きに対応して巻いていない側が裸のコードに絡んでいきます。うーむ、正式な巻き方があるのか、それともいちいちひと巻きするたびにチューブを捌かなくてはならないのか。未裁断のチューブはかなり長いので、後者の方法だとかなり手間がかかります。まあ、とりあえず今回はこのまま巻いていくとします。

 配線が一通り片付くと、ひとまずやることがなくなったので、ナリだけはカッチョいいチャーリー号を眺めながら、コカ・コーラで一服。うーむ、素晴らしい。これを見て、よもやカブだと思う者はおらぬだろう。面影はフロントフォークとフレームの一部、それに吊り下げ式のエンジンのみだ。


 吊り下げ式のエンジン…。


――アレ、タンクとキャブの間にあるこのコック、こっち向きで合ってたんだっけ?

 試しにコックの向きを変えてみる。すると、トクトクトク…と、ガソリンが流れる音が…。
 なんだか世にも奇妙な音を聞いてしまったような気がします。この状態でイグニッションを捻り、キックしてみると…。

ブルルルーンドドドドドドドドド!!

 やばい、超高回転でエンジンがかかってしもうた。
 ビビっているバヤイじゃなく、あたふたとドライバーをつかみ、アイドルアジャスタ・スクリューをまわします。これでアイドリング時の回転を抑えていき、ついに耳になじみのある、新聞屋さん的な音に抑えられました。

「エンジン、掛かっちったね」
「…今なにした?」
「燃料コック開いた」
「…。」

 オヤジ、絶句。今まで様々なバイクをいじり、DIYでクラッチホイールのオーバーホールだのなんだのをしてきたというプライドもあったのか、こんなんで解決してしまったことが信じられぬらしいです。盲点に隠れた問題は、しばしばシロウトが打開案を見つけるもの。これ、教訓です。

 エンジンがかかったのをコレ幸いと、電装パーツのチェックを行います。まずブレーキランプ。しっかりと点灯します。ヘッドライト。一応点くには点くのですが、ハイ/ローの切り替えがうまくいきません。接点不良のようです(そういえば、イマドキヘッドライトのスイッチをOFFにできるバイクって珍しいですよね)。そしてウィンカー。こちらはどうもリレーが死んでいるらしく、確かに後に取り出してみたら、かなり錆が浮いていました。フレームぶった切ったからほとんど雨ざらしだったんでしょうね。
 
 これで問題点がいくつか浮上しました。まず、ウィンカーリレーの交換。そして、ヘッドライトスイッチを開けて調整。バッテリーはどうも死んでいるようなので、新品に交換、です。

 で、エンジンがかかったからには、乗ってみなくてはなりません。ところで、遠心分離クラッチの運転て、どーすればいいんだ? 頭ではわかっていても、実際初めて乗ってみるとなると、かなり戸惑います。まず、ギアをガチョッとローに入れます。この時点で、クラッチがないので「これでいーのだろうか?」という不安がかなり大きいです。
 ニュートラル・ランプが消えて、おそらくローに入っただろう、と確信が持てたので、左足で地面を軽く蹴ってスロットルを捻る…と

「う、う、う、動いたぞう!!」

 早朝3時ごろによく聞くあの排気音を響かせて、チャーリー号が発進しました。正式な回転数は分かりませんが、新聞屋さんの走りをイメージして、適当だと思える音のタイミングでスロットルを戻し、セカンドに入れます。すると、すんなりとギアがつながり、さらなる加速。駐車場内なのでサードに入れるべきかどうか迷いましたが、まあ、物は試し、また適当なタイミングでシフトアップすると、忠実に変速が行われます。
 走りは完璧です。初めて二輪車に乗って、こんなにもスムーズに走れるなんて、私って天才なのか!? いや、カブの技術がすごいだけか。
 減速には多少慣れが必要そうです。やはり右足のブレーキングと左足のシフトダウンのタイミングが、うまいこと合わないとかなり減速のショックが来ます。これはどうも、シフトダウンする際に左のかかとでペダルを踏み、上げる前にいったん中吹かしを入れ、ややゆっくり目にかかとを上げることで、半クラッチ状態となり、スムーズに減速できる事が判りました。

 こうして一人で駐車場内をぐるぐると回っていると、オヤジが指をくわえながらじーっとこちらを見ていることに気づきました。

「…いいなーボクも乗ってみたいなあ」

 いいでしょう。ここまで言ってしまったら父親の威厳なんてものもありませんが、可哀そうなので乗せてあげることに。
 数々の前科を持つ彼の事でしたので不安でしたが、さすがは元バイク乗り(SRの車検さえ通れば今でもバイク乗りなのか)。水を得た魚の様に走り回ります。ただ、遠心分離クラッチとロータリーシフトが初めてなので、少々戸惑っているようです。

 ン、そー言えば二人とも興奮のあまり気づかなかったけど、ノーヘルで走り回ってしまったぞ。まあ、私有地内だからいいのか。初めての二輪車の運転がノーヘルって、いいのか? まあ、いいか。

 そんなこんなで、チャーリー号はほぼ完全に復活しました。あとはエンジンオイルを交換して、ウィンカーさえ直せば公道を堂々と走れます。バッテリーは…まあ、無くても動くから、早いうちに用意するとして、これでひとまず安心です。やっぱり、腐ってもカブ。何とかなっちゃうものなんですね。

プロフィール

「ぼくの失敗たち http://cvw.jp/b/2652204/48540902/
何シテル?   07/13 18:48
 スバルR-2(ハイマー号)が退院し、ビンビン走る様になりました。コイツが入院中に浮気した妙なカブ(チャーリー号)も、概ね元気です。いつかこの2台でイベントに出...
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