先日購入し、紹介しました謎の原付。
やたらと古く見えますが、状態が悪いだけです。
で、コイツが元々何だったかというと、スーパーカブC50です。
そう、あのおソバ屋さんや中華屋さん、お寿司屋さんや郵便屋さんが乗っている、あのカブです。
今回は、この謎カブがいかなる改造を経て生まれ変わったか、といった経緯を(憶測ですが)、雑なイラストを用いて解説します。
まず、ノーマルのカブがコレ。
「どーして線が波打ってるの?」とか、
「なんで色ついてないの?」といったツッコミは入れないよーに!!
そして謎カブがコレ。
ほとんど面影がありません。というより、何故ここまでやっておいてフロントフォークとエンジンを全くいじっていないのか、逆に気になります。マフラーさえノーマルのままです。
まあ、そういった疑問は置いておいて、謎カブを作ってみましょう。
まず、レッグシールドを外してしまいます。カブのカスタマイズの基本でもありますが、個人的にはついていた方が好みです。っていうか、カブとして乗るんなら、あまりいじらない方が好みです。謎カブ君、あなたの事はカブとして見られないの…。
で、シート下のタンクやらバッテリーやらが入っているあたり、要するにフレームの後ろ半分をダイナミックにぶった切ります。
「耐久性に問題が…」とか考えてはいけません。法定速度である時速30キロ以内の走行で、なおかつ教習所で推奨しているトンマな重装備をしていれば、走行中にバラケても何とか生き残れます。
ただ後続車に轢かれるリスクは無視するものとします。
次に、これまたカブカスタムの定番であるバーハンドル化とフロントフェンダーの変更です。因みにフロントフェンダーをカットして、なおかつレッグシールドを外したカブってのは、
泥水を如実にライダーに浴びせかけてくれるそうです。つまり、国内に居ながらアフリカの象の水浴びに参加したかのような気分になれるのです。
嬉しいかどうかは別として。
さて、ここでついにフレームを追加します。リアに向かうサスペンション、極細です。あれだけ分厚いフレームを切って代わりに着けるのがコレって、なんだか計算が合わないような気がします。
事実、合ってません。 というよりも、フレームをぶった切った時点で間違った事をしていることに気づくべきです。
ここまで来たら完成は目前。追加したフレームにタンクを載せて、チャリンコのサドルと荷台を付けます。リアフェンダーも同じものがドン・キホーテの自転車コーナーに売ってました。っていうか、バーハンドルもチャリンコのヤツじゃないか、コレ。
最後にブレーキランプとウィンカー、ナンバープレートのステイを設置して、完成です。作り上げた時にはそれなりの達成感と大きな後悔、何かとんでもないことをしてしまったぞ、という罪悪感が得られることでしょう。
コンセプトが良く分かりませんが、おそらく「リトル・ホンダ」のようなものを作りたかったのでしょう。じゃないとこんなにも自転車パーツを使うはずがありません。
~~11月1日・追記~~
上の雑なイラストを見て何か違和感を感じた方もいるでしょう。そうです、何かが足りない感が半端ないのです。エンジンがスッキリとし過ぎています。
で、首をひねること40秒。気づきました。
キャブレータを描き忘れとる…。
今から書き直す気力はないので、このままにしておきますが、なんだか超恥ずかしいです。
~~追記終わり~~
で、オーナーが私になった以上、これからは私の好みに合わせてカスタムしてもいい訳だ。というよりも、完全にエンジンの動くカブを買ってカスタムするよりも、動くかどうか判らんがカスタム済みのヤツを治す方が楽だし、設備もあまり要らない、という理由でコイツを買った訳だ(よく考えたら買った値段もチャリンコみたいなものだった)。先刻カブはあまりいじらん方がいい、等と言ってますが、まあ、これを衝動買いしたときの脳裏にはノートン500があったわけで、その時にはとても素晴らしいもののように思えたのです。
…えー、何のハナシだっけ?
そうそう、これからどんなカスタムをしていくか、ですが、まずこのカブはどういう訳か左後ろのウィンカーがついていないので、この際揃いで新調してしまおう。
まだガスを入れて動作確認していないのでわかりませんが、キックした際にも圧縮漏れはなく、またニュートラル・ランプもつきます。ただ、バッテリーが弱っていそうで、さらに接点が錆ついている(そりゃむき出しで置いてあるんだからそーなるわな)ので、早いうちに交換して、バッテリーカバーもできれば作りたいですな。
エアフィルターが純正で、むき出しになっていると何となくカッチョ悪いので、パワーフィルターに変えてしまおう。それにアンダーフレームとエンジンガードも付けたいな。
そうなるとリアが貧弱(ほぼ自転車だもん)なので、しっかりしたキャリアとサイドバッグが欲しいところ。
そうそう、タイヤも古いものなので、交換するんだったらいっそホワイトリボンを履かしちゃおう。ついでにキャンディ・レッドのリムって、どこかに安く売ってないかな?
うーむ、結構カネが掛かりそうだ。まあ、なんにしてもまず先にエンジン掛かるようにしないとね。ガソリン入れの儀式は今週の土日。それまでは洗車と錆落とし、それに各所の注油です。
ハイマー号が入院して以来、なんだか生活に楽しみが戻ってきました。