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半振暮銀のブログ一覧

2018年10月31日 イイね!

謎バイクの作り方

 先日購入し、紹介しました謎の原付。

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 やたらと古く見えますが、状態が悪いだけです。
 で、コイツが元々何だったかというと、スーパーカブC50です。
 そう、あのおソバ屋さんや中華屋さん、お寿司屋さんや郵便屋さんが乗っている、あのカブです。

 今回は、この謎カブがいかなる改造を経て生まれ変わったか、といった経緯を(憶測ですが)、雑なイラストを用いて解説します。

 まず、ノーマルのカブがコレ。

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「どーして線が波打ってるの?」とか、「なんで色ついてないの?」といったツッコミは入れないよーに!!
そして謎カブがコレ。

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 ほとんど面影がありません。というより、何故ここまでやっておいてフロントフォークとエンジンを全くいじっていないのか、逆に気になります。マフラーさえノーマルのままです。
 まあ、そういった疑問は置いておいて、謎カブを作ってみましょう。

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 まず、レッグシールドを外してしまいます。カブのカスタマイズの基本でもありますが、個人的にはついていた方が好みです。っていうか、カブとして乗るんなら、あまりいじらない方が好みです。謎カブ君、あなたの事はカブとして見られないの…。

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 で、シート下のタンクやらバッテリーやらが入っているあたり、要するにフレームの後ろ半分をダイナミックにぶった切ります。「耐久性に問題が…」とか考えてはいけません。法定速度である時速30キロ以内の走行で、なおかつ教習所で推奨しているトンマな重装備をしていれば、走行中にバラケても何とか生き残れます。
 ただ後続車に轢かれるリスクは無視するものとします。

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 次に、これまたカブカスタムの定番であるバーハンドル化とフロントフェンダーの変更です。因みにフロントフェンダーをカットして、なおかつレッグシールドを外したカブってのは、泥水を如実にライダーに浴びせかけてくれるそうです。つまり、国内に居ながらアフリカの象の水浴びに参加したかのような気分になれるのです。嬉しいかどうかは別として。

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 さて、ここでついにフレームを追加します。リアに向かうサスペンション、極細です。あれだけ分厚いフレームを切って代わりに着けるのがコレって、なんだか計算が合わないような気がします。事実、合ってません。 というよりも、フレームをぶった切った時点で間違った事をしていることに気づくべきです。

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 ここまで来たら完成は目前。追加したフレームにタンクを載せて、チャリンコのサドルと荷台を付けます。リアフェンダーも同じものがドン・キホーテの自転車コーナーに売ってました。っていうか、バーハンドルもチャリンコのヤツじゃないか、コレ。

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 最後にブレーキランプとウィンカー、ナンバープレートのステイを設置して、完成です。作り上げた時にはそれなりの達成感と大きな後悔、何かとんでもないことをしてしまったぞ、という罪悪感が得られることでしょう。
 コンセプトが良く分かりませんが、おそらく「リトル・ホンダ」のようなものを作りたかったのでしょう。じゃないとこんなにも自転車パーツを使うはずがありません。

~~11月1日・追記~~
 上の雑なイラストを見て何か違和感を感じた方もいるでしょう。そうです、何かが足りない感が半端ないのです。エンジンがスッキリとし過ぎています。
 で、首をひねること40秒。気づきました。
 キャブレータを描き忘れとる…。
 今から書き直す気力はないので、このままにしておきますが、なんだか超恥ずかしいです。
~~追記終わり~~

 で、オーナーが私になった以上、これからは私の好みに合わせてカスタムしてもいい訳だ。というよりも、完全にエンジンの動くカブを買ってカスタムするよりも、動くかどうか判らんがカスタム済みのヤツを治す方が楽だし、設備もあまり要らない、という理由でコイツを買った訳だ(よく考えたら買った値段もチャリンコみたいなものだった)。先刻カブはあまりいじらん方がいい、等と言ってますが、まあ、これを衝動買いしたときの脳裏にはノートン500があったわけで、その時にはとても素晴らしいもののように思えたのです。
 …えー、何のハナシだっけ?

 そうそう、これからどんなカスタムをしていくか、ですが、まずこのカブはどういう訳か左後ろのウィンカーがついていないので、この際揃いで新調してしまおう。
 まだガスを入れて動作確認していないのでわかりませんが、キックした際にも圧縮漏れはなく、またニュートラル・ランプもつきます。ただ、バッテリーが弱っていそうで、さらに接点が錆ついている(そりゃむき出しで置いてあるんだからそーなるわな)ので、早いうちに交換して、バッテリーカバーもできれば作りたいですな。
 エアフィルターが純正で、むき出しになっていると何となくカッチョ悪いので、パワーフィルターに変えてしまおう。それにアンダーフレームとエンジンガードも付けたいな。
 そうなるとリアが貧弱(ほぼ自転車だもん)なので、しっかりしたキャリアとサイドバッグが欲しいところ。
 そうそう、タイヤも古いものなので、交換するんだったらいっそホワイトリボンを履かしちゃおう。ついでにキャンディ・レッドのリムって、どこかに安く売ってないかな?

 うーむ、結構カネが掛かりそうだ。まあ、なんにしてもまず先にエンジン掛かるようにしないとね。ガソリン入れの儀式は今週の土日。それまでは洗車と錆落とし、それに各所の注油です。
 ハイマー号が入院して以来、なんだか生活に楽しみが戻ってきました。
2018年10月30日 イイね!

新しいオモチャ

  ハイマー号を車検に出して幾星霜…。機械と一体化し、最も風に近い存在となるあの感覚が忘れられず(そんな存在だった時があったのか、などという揚げ足はとらないようにッ!!)、日々悶々と過ごしていた。そんな中、とってもタイミングが悪いことにブックオフで『モーターサイクル・ダイアリーズ』のDVDを見つけてしまった。この表紙を見ただけで
「うぅっ、んもう原チャリでもいいからエンジンのついた乗り物を操縦したいぞ」
などという欲望がムラムラと頭をもたげ、どーしよーもなくなってしまった。

で、ヤフオクを見たワケだ。

 そこでなんともミョーチキリンな原付を見つけてしまった。こいつは一体何なんだ!?

 大変な近視の人が酒飲んで酔っ払ってその上に十六文キックをドタマにかっ食らった状態で見たら、ノートン500に見えないこともない訳ではなくもないかもしれないとも言えない事もないという可能性も否定できないかと思われようと信ずるに足るような要素も多少は持っていそう、という非常に説明のややこしいフォルムのカスタム・バイクが、そこにはあった。

なんちゅうか、ミョーに
      カッチョいいぞう。


 とりあえず25,000円まで入札して様子を見ることに。

——25,000円で落ちた。

 商品の説明を読むに、このお店は正確に言うとバイク屋さんではなく、不要になったバイクを無料で引き取り、海外へ輸出するという仲介業者だそうで、そうして集まったものの中でも、なんとなーく目立った存在のモノをヤフオクに出品しているそうな。
 なので、在庫の中には一発でエンジンのかかるものから、半分バイクの形を成していないようなものまで、状態は様々。機械の確認も行われず、軽く汚れを水洗いしただけ。まぁ、所詮原付。根気さえあれば、治せない事も無かろう。最悪エンジン拾ってきて載せ替えればいいんだもん。
 で、そのお店の場所というのが私のお家の割と近所(その時はそう思ってたのよ、散歩の時によく通る辺りだったから)なので「直接引き取りに行って、手押しで持って帰りたいんですが…」と訊くと快諾してくれました。
 そして今朝。昨晩のお仕事の疲れを引きずったまま8時にメールを確認すると、11時に取りに来てほしい、との連絡が入っておりました。
「つー事は10時に家を出れば余裕のヨッチャンで間に合うなー」
と考えていた時にはもうすでに夢の中。

 で、9時40分に二度寝に気づいて、鯉の様に跳ね起きる。で朝飯抜いて急いで家を飛び出しました。

 お店まで急ぎ足で30分(この時点で、思っていたよりも遠い、という事に気づきました。だって単純計算で2.5キロあるもんね)。近くの割と大きめのスーパーで時間をつぶし(主に排泄行為で)、車両を引き取ります。
 お店の方から販売証明を受け取り、当該車両とご対面。思ったよりもキレイ(ワタクシにとってのキレイのハードルって、かなり低いらしいです)。「腰を痛めないようにねー」と心配の声をいただきつつ、店を後に。

——タイヤの空気圧が
           超低い!!

 押すたびにキュビキュビとタイヤが鳴っておる。あるいは私がそういう音の鳴る類の靴を履いているかのような印象を、周りの人々に与え続けておる。これのせいで重さは5割増し(しかも私は革底の靴を履いていた。というよりもスニーカーというものを持っていない…)。公式には車重74kgらしいのですが、やたらと重く感じる。カスタマイズされて、見たところかなり軽量化されているはずなのに。

 で、日中の板橋の、しかもルート上にある駅前スーパー周辺って、やたらとお年寄りが多いんですよね。やっとスピードが乗ったと思ったらまた止まらざるを得ない状況になったり。押し始めが一番体力を使うのです。道行く御兄貴様御姉貴様方(ただし50年前の)にペースを合わせつつ、道を譲りつつ、妙なバイクを押しながらの珍道中。っていうか私ってよくよく車両を「押して」いますね。ハイマー号だって押して納車したし。
 なんだかんだで近所まで来ましたが、ここで難所が待っています。自宅は山の上。急坂を登り切らねばならんのです。しかし革靴はやたらと滑って力が入らない。そのため、かなりの遠回りにはなりますが、坂の比較的緩やかなルートに変更しました。

 エッチラオッチラ坂を登ります。…登ります。…そして登ります。…まだまだ登ります。


——し、死ぬる。


 もうすぐ11月だというのに、滝のような汗がパンツの中まで濡らします。最初はジム・キャリーのような魅力的な笑顔(自分ではそう思っている)を振りまきながら押していましたが、今ではまるで阿修羅像の右の顔。
 何とか坂を上りましたが、左腕と左のケツと腰が悲鳴を上げております。この坂を超えたらあとは平坦な道ですので、かなり楽になります。
 で、歩道をギュピギュピと押していたら、なんと途中でトラックが前を塞いでいるではありませんかッ!! 確かに歩行者が通れるだけの隙間は空いておるのですが、バイクが通る余地などありません。直前まで行って諦めた私が言うのだから間違いない。仕方がないので泣きながら、バックで50メートルほど引き返します。それまで気づかなかったけど、この道ってこっちから見ると若干登ってるのね。

 理不尽なトラップを何とか切り抜け、ラストスパート。ゴールは目前、あと100メートル。ただ、今度は高校生たちが学校からワラワラと出てきました。当然必死の形相でボロイ謎のバイクを押している者など、普段あまり居ません。あまり居ないからして彼ら、彼女らの注目の的となってしまいました(そー言えばハイマー号の時は小学生に指さして笑われたな)。
「何あのバイク?」
「判らん」
「ハーレー?」
「にしては小さ過ぎね?」
「自転車なんじゃないの?」
 「言えてるー」

——おい、最後と最後から2番目ッ!! せめて聞こえない所で言ってくれッ!!
 大体俺でも言われなきゃそうだと判らんようなシロモノなんだから。

 こうした罵詈讒謗の雨アラレの中(疲れて精神がナイーブになっとるのです)、最後の難関。とりあえず保管場所は今空いている駐車場に決めていたのですが、これが曰く付きの場所。入り口が急なスロープとなっておるのです。だからハイマー号はしばらくここに入れなかったのです。このスロープを最後の力を振り絞り、一気に駆け上がる。
 で無事到着。今調べてみたら、帰りの道程がちょうど4キロ。そのうち1キロほどはずーっと上り坂でした。左半身の筋肉もそうですが、左手の親指の付け根の皮が剥がれておりました。イテテ。

 さて、ここまで画像が1枚もないので、さぞどんなバイクか気になった事でしょう。なので、ワタクシの新しいオモチャの画像を一挙公開いたします。



ジャン!!




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 ものすごくヘンな原チャリです。ベースのヒントはフロントフォークとバッテリー周りの一部、それとエンジンの形状です。言われてみればホンダのSOLOに似ています。というかこれが大ヒントです。
 正解は後日発表。

 それにしても、なんともビンテージ感のあるソロシートだと思っていたけど、コレって自転車のサドルじゃね?


~おまけ~
 タンクのフタにもキーがついておりました。

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 しかし渡されたカギは1本。イグニッションと共通のカギをわざわざ付けたのだろうか? まあ、仮に開かなくてもバラして何とかしよう。そう思ってカギを捻ってみると…。

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 おお、空いたぞ!! タンク自体は社外品なので、キャップも当然社外品がついていると思っていました。なんか、オレは今、モーレツに感動している!!


——キーが抜けん。

何度キャップを嵌めなおしても、カギが途中までしか回らず、従って唯一のキーがなかなか抜けないという、なんともオマヌケな事態。結局事態が収拾するまで20分かかりましたとさ。


——なーんて事を書いていたら、また仕事に行く時間になってしもうたぞ。あーたいへんだ。

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「ぼくの失敗たち http://cvw.jp/b/2652204/48540902/
何シテル?   07/13 18:48
 スバルR-2(ハイマー号)が退院し、ビンビン走る様になりました。コイツが入院中に浮気した妙なカブ(チャーリー号)も、概ね元気です。いつかこの2台でイベントに出...
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