ブエックショイッ!!
ああ、モロに風邪をひいてしまった。古より我が国に伝わる東洋医学には「バカは風邪ひかん」なる言葉がありますが、バカで風邪をひいてしまった。風邪の原因がバカなのです。
その日、私は
窓を全開にしたまま、扇風機を全力で回して震えながら寝たのです。それもこれも、愛しのチャーリー号のため。これからその一部始終をお話いたします。
さて、この前キャブをばらした時には、どういう訳かメインジェットが外れずに、どうにもこうにもガブラッチョでしたが(どういう意味だ?)、今回は、こんなものを用意。
キャブレター燃調キット~
これがあれば、たいていのキャブのメンテは賄えるんだ。そしてなんと、このキットはC50-Jの純正キャブのために、ジェット類、ニードル、果てはパッキンまでもサイズを忠実に合わせてパッケージしているんだ。
つまりこれを見て感心している間にしずかちゃんを手籠めにして(以下自主規制)
ちなみに、ふたを開けるとこんな感じ。
タタミがオンボロです。まあ、気にしない気にしない。
で、早速バラしていきます。早速と言いましたが、例によって、昼間に時間が取れなかったので、深夜の作業。パッキンはすべて新品に入れ替え、ジェット類も交換していきます。
画像右に残っている憎きメインジェットも…
替えがあるので無理やり外しちゃいます。そうです。驚異のネジザウルスを行使しました。
そして新品のジェットに入れ替え、組み上げます。
ここで本記事の冒頭に戻るわけです。
お部屋の中でバラしたものだから、部屋中がものすごくガソリン臭くなったのです。
前回は昼間にやったので、自然と換気が出来たのですが、今回は深夜。でもガソリン臭いってことは気化したガスが充満しとるんだよな…。これって静電気一発で家が吹っ飛ぶんじゃないか? もしも新番組の『突撃! 隣のでんじろう』なるものがあって、その第一回のホストファミリーに我が家が選ばれ、突如としてでんじろう先生がバルーンをウールの布でゴシゴシしだしたら…。
――という事で、風邪です。
翌朝、ドタマにスポンジ詰まっているような気分で目覚め、駐車場へ。キャブを組み付け、エンジンをかけてみるも、まだガスが濃いようです。そこで、ニードルの位置を一段低くすることにしました。
アクセルワイヤーのキャブ側についている黒いアレを分解し、ニードルを外します。そして、ニードル上部についている円形の留め具を外し、ひとつ上の溝に嵌めなおすワケです。
が、事件です。留め具を外した拍子に落としてしまい、砂利の中に紛れてしまいました。これを探し出さない事にはこれより先に進めません。
<註>
下の画像の中から留め具を探してください。見つからない場合は、ここより先を読めません(嘘)。
~~~
おっとこんな所に。
マジでこれを見つけるのに5分かかりました。で、ようやく…。
判りずらいですが、留め具がニードルの一番上の溝についています。もともとこれの一つ下についていたのです。これでガスが少々薄くなります。
…ってゆーかさー。
組み立ててから気づいたんだけども、
よーく見たらモロにオーバフローしてました。
これじゃあいくら調整してもガスが濃い訳だ。
画像がないのが残念ですが、キャブの下部にあるガソリンの排出口からポタポタと漏れていました。
急いでキャブを再び分解し、フロートバルブを見ると、かなり摩耗しています。そういえばこいつを交換するのを忘れていました。
で、新品に変えて組み付けると、ハイッ、解決です。
キャブが生き返りました。機関良好です。ビンビン走ります。
こんな簡単なこと、と今思い返すとそういった感想を抱きますが、最初にキャブをばらした時には、はっきり言って各パーツの役割なんかまったくわからず、一度手を入れたらもう二度と元に戻せなくなるんじゃないか、なんてビクビクしていました。しかし、やってみれば案外何とかなるものです。自分の中で、「どうしてこれがある事でこのような作用を生み出すのか」といった疑問の辻褄が合えば、うまく言葉で説明できなくとも、フィーリングで何とかできます。
ホントはハイマー号を買ったときにやっとくべき事だったと反省していますが、とにかくキャブの勉強ができたいい機会でした。よーし、今度は調子に乗ってシリンダーヘッドの分解か!?
――まだ当分はやめておきます。
Posted at 2018/11/25 01:25:19 | |
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スーパーカブC50(チャーリー号) | 日記