さてと、どこまで話したっけ。
そーだ、バイクが70パーセント解体されたんだった。
解体前の雄姿がこちら(一番カッコよかった時代)。
で、酔った勢いで解体した後日に、シラフで駐車場に行った時の光景。
なんじゃこりゃあ!!
どーしたんだよぉ、どーしたってんだよぉ、おい!!
ジーパン刑事じゃなくても、ぶっ倒れたくなっちゃう状況。
コレって、SMAP辞めた森くんが競技の時に乗ってるバイクよりもスッカスカじゃない?
って、エンディングテーマじゃねーか。
でも、マジで、これを見たときにボーゼンと立ち尽くしていて、そこにはただ風が吹いていたんです。確かに風通しは良さそうだし。
で、ここまで来ちゃったんだったら、予てからヤリたかったコトをヤッちゃおう、ってんで計画を立てました。
それは...。
全塗装
です。
読みづらいくらいに協調してみました。スマートフォンの表記ではどうなってるんでしょう。
オールペン、とも呼ばれるこの儀式には、なんだかいろんな流儀があるみたいですが、塗装の苦手な私には、どんな「塗装をきれいに仕上げるコツ」だの「DIYでやる全塗装」といったページを見たところで、タガログ語だのヘブライ語だのスワヒリ語を読んでるのと一緒。よーするに「①ちょっとずつ、②根気よく、③数日に分けて」重ね塗りをしていくんだけど、私は気が短いうえに時間がない。
例えば、タンクを塗るために1度塗りをしたら、次に作業に取り掛かれるのは1か月後になるかもしれない。そんくらい時間がない。
あと、金もない。
どうしたことか。
とりあえず、ホームセンターの塗料選びから始めることに。いい塗料が見つかったら、それ相応の時間をかけて、キレーに仕上げようとする意力も沸くかもしれない。
今のチャーリー号の色は、メタリックな明るい水色、といったトリッキーなカラーで、結構目立つんだけども、全体のフォルムからすると、なんかマッチしない。中森明菜でもない。ましてや松田聖子でもない。何の話だ?
何色がいいか?
黒、というのもなんだかつまらない。確かにかっこいいんだけど、例えば轢き逃げをしたときに(しないけど)、報道で「黒い小型バイク」と呼ばれるのは何かイヤだ。その辺の盗難スクーターと一緒にされてる気がする。
赤。これもカッコいいかもしれんが、サイズ感が足りない気もする。イタリアンな感じもアメリカンな感じも出せるんだけど、はたして、あのサイズの原チャリに合うんだろうか。
深緑。これは最後まで候補に残った。うん、かなりかっちょいい。上品でエレガントで、気品がある。紳士的な色。だけども、きれいに塗れた、という条件が付く。うん、きれいに塗る技術があれば、どんな色でもサマになるよね。
ってなことで、多少汚く仕上がってもなんとなく見れた感じで、ハデすぎず、なおかつ個性が埋没しない色、を検討した結果、群青色が選ばれました。日本古来の色だしね。
くすんだオリーブ色、とか砂色、ってのも考えたんだけど、「ミリタリーオタク」と同じカテゴリーに入れられてしまうんではなか、との危惧があった。
で、群青色の塗料を、ホームセンターの「自動車用レタッチ塗料」のコーナーから探すことに。タンクとフレームだけなので、塗る面積が狭いから、スプレー缶2つ買ったら十分だろう、と思っていたんだけども、なんだかこいつら結構値段張るんですね。
どうしたことか、と考えながら、「一般塗料」のコーナーに足を踏み入れた時に、私の中に稲妻が走りました。つまり、イマ人が刺激されました。
これだ、これがいい。
その塗料とは...。
なんか強そうなこの塗料。
錆の上から塗れる。しかも防錆作用もある。
これってすごくない!?
あと、群青色探してたけど、なかったから、フツーの青買っちゃった。
あのさっきまでの逡巡は何だったんだ!?
ってなわけで塗ります。
あれ、「自動車、バイク、自転車などの」塗装には向かないって書いてあるんですけど...。
ま、いいか!
一番安かったシンナーと
ローラー、それにパウンドケーキの型を使います。塗装を頻繁にやるわけじゃないし、使い捨て出来るし、サイズがちょうどいいんですよ。
でタンク完成。
って書いたんですけど、ここに至るまでには一つ事件があって、3時間ほどの空白があるんですけど、その部分を手短に書くと...。
①、タンクを塗り終わった後、片づけをしていたら、
②、シンナーのキャップが緩んでおり、
③、塗りたてのタンクにシンナーをこぼしてしまい、
④、泣きながらボロ切れで拭いて、
⑤、改めて塗りなおしていたら、
⑥、なんだかだんだんラリッてきて、
⑦、気づいたら青ペンキまみれの浴室で手をタワシでこすってました。
当然水でペンキは落ちるはずもなく、むしろ水道管が詰まる恐れもあるので、直ちにそれをやめ、シンナーをしみこませた布で手と浴室を清掃し、さらにラリッてミョウチキリンな夢のオサンポをした次第です。
で、後日。
同じ要領で(こんどはラリッってはいない)フレームも塗装。
フレーム、といってもスイングアームとフロントフォークだけですけど。
真ん中はどうせいろいろ装備して隠れるし。
そんなわけで、ローラーを使った「ユズ肌上等!!」な塗装が終わりました。
今後の課題は、ランプ類の新調と、フェンダーの磨きだけです。
ランプ類。
金がかかりそうです。
次回は車検が迫ったR-2(久々の登場!!)の作業報告です。