今はーもう秋ぃー
誰もーいない海ぃー
...という季節があったのかなかったのか、俄かに冷え込んだかと思うと、急に暑くなったり、まだコートを出すのは早かったかなあ、などと考えていたら気温が一桁まで下がったり、と全くホントに
おまーらええ加減にせえよ、責任者出て来い、と言いたくなる今日この頃でございます。
で、いつの間にかテレビでは
竹内まりやと
山下達郎の季節になっちゃいました。
つーことは...。
クリスマスが今年もやってくるんであります。
全国のナンパなシティーボーイ達が頭を悩ます時期です。
女の子はユーミンの世界にあこがれてます。
今日はクリスマス。わたしはロッジに泊まって、サンタクロースの恋人がプレゼントを抱えて、ゲレンデをパラシュートで飛んでいるのを、カフェから見ています。その恋人は、時々遠くで私を叱りながら、飛行機雲を残して流星になりました...。
なんともロマンチックな世界。
そういったシチュエーションを求められているときに、4℃のハート形のネックレス、なんて野暮なものプレゼントしちまった日には、フラれた上にメルカリで売られてしまいます(人身売買ではない)。
女の子って面倒くさい。
でも、何が欲しいかを聞いてソイツを買う、とかあるいはもう一緒に買いに行っちゃう、というのはなんだかただのお買い物みたいで、それはそれで楽しいんだけど、ちょっと味気ない気もする。
彼女が求めている場所に、スコーンとハマる(ヤらしい意味ではない)プレゼントってのは、なんかないもんかねえ。
かくいう私も、ハニーちゃん(5万円貸してくれてありがとうございました。ちゃんと返済したからね)に贈るプレゼントに頭を悩ませていました。
こういう時は、相手の立場に立ってものを考えましょう。
私は、一体何を貰ったら嬉しいんだろう。
まず、カウンタックでしょ。
ミウラでしょ。
ウラッコでしょ。
だめだ、男ってバカだ。
もっと現実的なものはないか。
例えば、えーと、サイフとかペンとか、お皿とかスポンジとか洗剤とか...
ピーーーー
ところで皆さんは、お誕生日やクリスマスに買ってもらったものの中で、一番印象に残っているものは何ですか?
私は、自転車です。
大切な日に買ってもらった自転車。
これは何故か覚えているものです。
自転車で、世界は広がりました。
お休みの日に来るまで連れて行ってもらっていた河川敷の公園が、意外と自分一人でも行きつける距離にあるんだ、ってことを教えてくれたのも、自転車でした。
いままでは遠くだと思っていた場所に、実は大した労力も要せずにたどり着ける。だから、もっと遠くへ行ける。
みんな、一度は小さなサイクリストだった時期って、あるんじゃないかなあ。
よおし、これで行こう。
よく考えたら、ハニーちゃん、チャリ欲しいって数年前に言ってたし。
で、近所のイオンのチャリンコ屋で、手ごろな価格のヤツを見つけ、店員さんを呼ぶ。
「くーださーいな。転がしていくから包まなくていいよ」
「点検と手続きがございますので、あちらのカウンターでお待ちください」
イヤな予感がする。
「まず、防犯登録をいたしますので、こちらの書面に必要事項をご記入ください」
「コレってしなきゃいけないんですか?」
「はい」
「絶対ですか?」
「絶対です」
「任意だと思ってたんですが」
「任意じゃないです絶対です」
「いくらかかるんですか?」
「600円頂戴します」
「いやです」
「頂戴します」
「500円だったじゃん」
「時代です」
いきなり押し問答をしてしまった。
「実はこれ、私が使うんじゃないんです。プレゼントなんです」
「それでも登録が必要です」
「私の名前でいいですか?」
「だめです、主な使用者の氏名、住所で登録してください」
「他人が勝手にやってもいいもんなんですかね、虚偽の申請とかにならんのでしょうか」
「なりません。ご記入ください」
結局、ハニーちゃんの住所は一旦帰宅して調べないとわからないので、本体代だけ支払って、点検の方を進めてもらう事に。
で、30分後。
「戻りました」
「では、ご記入ください」
「書きました」
「600円です」
「いやです」
「600円です」
「はい」
「それでは、自転車保険に関する簡単なご案内をいたします。ただいま自転車をご購入されたので、同時申し込みという形でご利用いただけるお得なプランが3つございます。まず、Aプランですが...」
「それって、本人以外の人が勝手に保険掛けちゃってもいいんですか?」
「だめです」
「じゃあいりません」
「...ですよね」
意味が分からん。
そんなこんなで、手に入れたチャリンコ。
コイツが結構あなどれない性能なんです。
なんたって、20インチの小口径で、6段変速ってのがすごい。
さらに、1速のギア比がほとんど1:1くらいだから、上り坂もスイスイ。うちは高台に住んでいるので、四方を切り立った崖に囲まれたような土地なんですが、その急坂も、座ったまんまで上れちゃいます。
回転半径も狭く、その場でターンできちゃう。運転感覚は軽トラです。
よし、プレゼントも買ったし、これで一件落着。お買い物だって便利になるし、これは喜ぶぞお!
――なんかつまんないなあ。
なんかこう、新車でプレーンな状態を見ていると、「イジりの虫」がぞわぞわとしてきます。
だって、このままじゃ、ただのチャリンコじゃん。
アタシのセンスって1ミリもここには存在してないよね。
オリジナリティって欲しいよね。
だいたい、カスタムしていないものを使うなんて、ナンセンスじゃん。
イケナイ、悪魔が耳元でささやいている。
でも、自分が欲しいもの、カッコいいと思うものをプレゼントしたい、って気持ちはやっぱりあるし...。
よおし、改造だ!!
でも、ルールは決める。
まず、安全であること。自分が乗るんだったら自己責任ですが、人が乗るものですから、安全性が最優先です。なので、保安パーツは基本的にはいじらない。
次に、かっちょ良い事。誰が見ても一目置くようなカッコよさが欲しい。だって、ハニーちゃんをダサいチャリに乗せるわけにはいかないもんね。
最後に、利便性を失わせないこと。いくら安全でかっこよくても、使えないものだったらいりません。あくまでもお買い物に使うことを想定してカスタムします。
つーことで、次回からスバルとカブを放置して、ヒトのチャリンコを勝手に改造します。
そこで浮かび上がる「パイクチャリ(Pike-Bike)計画」とは一体何か。乞うご期待。
Posted at 2023/12/02 09:37:49 | |
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