あけましておめでとうございます。
ワークベンチはすでに出来たのでタイトルがオーバラン気味ですが、ちゃくちゃくと155のECUの世界に入っています。半年以上、
こんなん が作りたいと思って昼夜問わずごちゃごちゃやっております。
イマドキの車はOBDⅡという規格に基づいたポート(16pin)が標準装備されています。対して155ですが、FIAT/ALFA 3pin診断ポートで、K-LINE/L-LINEというプロトコルが使用されています。K-LINEは古いトヨタ車やヨーロッパ車に採用がおおいようです。OBDⅡでもK-LINE/L-LINE用のピンがアサインされています。
(以下画像はOBDⅡポート。皆さんの車にもついてるはず。7番、15番がKL-LINE)
■K-LINEとは
K-LINEはシリアル通信でECUと通信を行います。ECUとの初期化は、5baud init(Fast initというのもある)を行った後に、10400baudで通信をやりとりするのが基本みたいで、世の中にはそのあたりの情報がたくさんあります。
■baud Rate(ボーレート)とは
baudとは1秒間に電子信号を何回変調するのかというざっくりいうと通信速度でようなものです。baudはボーと読みます。bpsとbaud rateは似てるようで違います。一般的には9600とか115200とか指定できます。1秒間を切り刻み、電気信号をHIGH(1)、LOW(0)に上げたり下げたりできる回数なので、冷静に考えると半導体や電子ちゃんすごい頑張ってますよね。
電子工作が得意な人に「最近ECUとのシリアル通信で困ってるんですよねー」と相談に乗ってもらってたんですが、「でボーレートいくつ?」「5ボーですね」「は?(聞いたことないようなレートなので、バカな初心者を見るような哀れな目で見つつ)えっと、ボーレートっていうのはね。。。?」「いや、だからボーレート5なんですって。。」「じゃあそこがおかしい」みたいなやり取りを何回もしました。
■そんなこんなで
そんなこんなで、日本語のサイトは皆無ですがネット上にはK-LINEを安価なマイコンをつかって遊んでおられる方がいらっしゃって、
こんなん こんなんとかを
真似をしてつくったりしていたんですが、公開されているプログラムがそもそもコンパイルできなかったり、自分の回路がおかしかったり、部品がないから買い出しに行ったりとあっという間に半年近くたったりしました。
ここ最近は、5baudの初期化がうまくいかなくて一カ月くらい悩んでいたのでしょうか。
しかし今日はついていました。当たり前に10400ボーだと思っていた通信速度が、半分くらいの4800くらいであるということが分かったのです!!!
(嬉しさのあまり備忘録的に記録に残すことにします)
問題にぶち当たるといろいろと対策を考えるのですが、むやみやたらに試すのではなくて、一度立ち止まって「そもそも」の部分を見直すと前に進めたことが多かったような気がします。
そうはいっても急がば回れって、なかなかできるもんじゃあないですねえ。
次はもう少し何かお見せできるものを出せたらいいですね。
ちなみにこの仕組みは1990年代のアルファ145/146/164/初期型GTV・スパイダー、Fiatクーペ、バルケッタ、ランチアデルタなんかも似た感じだと思われます。
興味ある方は是非チャレンジしてみてください!
じゃあの。
(週刊では書きません)
Posted at 2020/01/02 01:46:17 | |
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