
スバルの純正ブレンボ装着車又は移植車のブレーキローター交換時に毎度の如く物議を醸す締め付けトルク&ねじ山破壊問題。
問題の原因は異種金属なのにバカトルクで締め付ける事で、再度締め付ける場合にスレッドコンパウンドなど焼き付き防止剤を塗るのが定番です。
しかしスレコンを塗ったからといって、規定値の155Nで締めれば確実にキャリパーのめネジがお亡くなりになります。
そこでディーラーでもリサーチをした所、ディーラーでは相手側がアルミの場合は規定値の8割で締めるそうです。という事は155×0.8で124Nで締める事になります。
また、ネットで調べるとスレコンなどを塗った場合は規定値で締めるとオーバートルクになって2〜3割強く締められます。詳しくはねじ山の抵抗・座面の抵抗・ねじの締め付け力の関係が塗った場合では崩れて強く締めてしまうそうです。
そこでさらに先程の124×0.8で99.2Nで締め付ける事になり、だいぶ納得できる数字になりました。
しかし気になるのが、そもそも155Nのトルクが正しいのか?という事です。

これはSTI乗りなら憧れる一部限定車とオプションにある6potキャリパーです。(RA-RやR208などは違いますが省きます)
このキャリパーをハブに固定するボルトの力はなんと半分に近い80Nなのです。ピッチの違いはわかりませんが、ネジサイズは同じM12なのにです。
また、ブレンボのアフター向けキットの説明書にはM12 1.5の取り付けボルトは115Nと記載されています。
キャリパーの素材は同じでも明らかな差があり、スバルのラインでは今後取り外すつもりはないという意思表示の様に感じました。
この事から自分の出した結論は、フロントキャリパーの取り付けボルトはスレコン有りで90〜95N・リアはM10と小さくバイク用ブレンボキャリパーを参考にスレコン有りで40〜45Nとしました。
この数値で軽くブレーキの慣らし走行を行いましたがなんの異変もなく、ジャダーも発生しませんでした。
それでも純正規定値よりかなり低い値で締めているので、予防策として見やすい位置にマークを付けて緩みを発見しやすくしています。
キャリパーが壊れず気持ちよく走りたいものねすね😊
Posted at 2021/12/11 22:58:55 | |
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