先月、行きつけのディーラーに24か月点検を依頼した時に、ユーザー車検を行う旨を伝えたら、事前にラインと同じ検査をやってくれたみたいで・・・💦
その過程で今の仕様での前後輪の軸重のデータ?が分かったので、ちょうどいい機会なのでサスペンションについて勉強して、その覚書をここにまとめようと思います。
参考図書として、東京電機大学出版局の「サスチューニングの理論と実際」を使ってます。あとは大学で物理学を専攻していたので、覚えている知識?(笑)を使ってます。
まず、自分の車の仕様での前後の軸重は
前輪軸重=495kg
後輪軸重=280kg
このデータは参考値であれば、車検証に記載されているので誰でも調べられます。
車両の先端を基準として、前輪軸及び後輪軸までの距離をそれぞれ前輪アーム及び後輪アームとすると、実測値は
前輪アーム=480mm
後輪アーム=2940mm
でした。
このデータから車両の縦方向の重心の位置x(基準は車両を先端とする)は、力のモーメントのつり合いにより、
495*480+280*2940=(495+280)*x
∴x=1368.774mm
ここで、これまでの軸重は乗車員を考慮していません。
私の体重は約90kg、助手席及び後部座席(60kgと仮定)も含めて4名乗車した状態での乗車員の重量は270kg(90+60*3)
前席の位置(以下前席アームという。)及び後席の位置(以下後席アームという。)は、車両先端を基準として実測値により、
前席アーム=1630mm
後席アーム=2580mm
これにより、乗車員を含めた車両総重量を考慮した重心の位置(重心アーム)x’はモーメントのつり合いにより、
495*480+280*2940+(90+60)*1630+(60+60)*2580=(495+280+270)*x’
∴x’=1545.36mm
これにより、車両総重量を考慮した重心位置から前輪軸までの距離(Lf)及び後輪軸までの距離(Lr)は、
Lf=x’-480(前輪アーム)=1545.36-480=1065.36mm
Lr=2940(後輪アーム)-x’=1394.64mm
アルトワークスのホイールベースは2460mmですが、念のため検算すると
Lf+Lr=1065.36+1394.64=2460(ホイールベース)
ホイールベースと一致することが確認できました。
車両総重量を考慮した前輪軸重及び後輪軸重は、ホイールベースとLf、Lrの比率から、
前輪軸重=Lr/2460*1045=592.44kg
後輪軸重=車両総重量-前輪軸重=452.56kg
したがって、自分の車の現在の仕様による前後重量バランスは
前:後=592.44/1045 : 452.56/1045=56.7:43.3
であることが分かった。
理論上、50:50が一番ベストなバランスであるが、その配分はドライバーの好み次第・・・
自分は出来るだけニュートラルな方がいいので、できるだけ50:50を目指したいけど、6.7%前輪軸重に余分に荷重がかかっている。その重量は1045*6.7%≒70kg
こりゃ厳しいな(笑)軽量化は現時点では考えてないので、この状態でサスペンションの考察したいと思います。
次に前輪軸重と後輪軸重が分かったので、ばね上質量とばね下質量について考えたいと思います。
まずばね下質量について・・・
フロントは主にサスペンション、タイヤ、ホイール、ブレーキローター等々ネット上で分かるもの・推察したものにより、推定24.82kg
リアも同様に考えて、推定49.76kg
ばね下質量が推定であるため、ばね上質量も推定ではあるが、
フロントばね上質量=592.44/2-24.82(前輪単軸重-ばね下質量)=271.4kg(推定値)
リアばね上質量=452.56/2-49.76=176.52kg(推定値)
次に純正バネレートについて考える。
純正サスはちゃんと保管しているんですが、バネレートを測る機材は当然持ってないので、だれか調べた人いないかなーと思い調べて見ると、InagakiM@南多摩郡山入村様が純正バネを簡易測定で調べていらしゃって、ほんとに・・・ほんとに・・・神様だと思いました(´;ω;`) この場をお借りして、御礼申し上げます。
フロントばねレートが1.67kgf/mm、リアばねレートが1.3kgf/mm
この値を参考値として、純正バネの固有振動数を算出してみます。
固有振動数の式は
f[Hz]=√(k[N/m]/m[kg])/(2*π) k:ばね定数 m:ばね上質量
1kgf/mm=9.80665N/mm=9.80665*1000N/mなど単位系の扱いに注意して・・・
フロント純正バネ固有振動数=√(1.67*9.80665*1000/271.4)/(2*π)≒1.24Hz
リア純正バネ固有振動数=√(1.3*9.80665*1000/176.52)/(2*π)≒1.35Hz
参考図書によると一般的に車両スプリングのノーマルの固有振動数は1.0~1.5Hz、ワインディング~スポーツ向けの固有振動数は1.5~2.5Hz、サーキット走行向けの固有振動数は2.5Hz~らしい。
したがって、純正バネは固有振動数から純正らしいバネであることが計算から分かりました。
ただ固有振動数は式から分かる通り、バネ定数のみならず、バネ上質量にも依存するため、その車両の仕様ごとにちゃんと計算する必要があると思います。
また、フロントとリアの固有振動数の差は0.11であり、参考図書には「前後輪のバランスは現状の車両データ、あるいはその車両メーカーの基準値データを参考にし、前後のバランスをくずさず、前後の固有振動数があまり大きく異ならないように配慮・・・」とあります。
よって、今後新しくサスペンションをチューンするときはこの固有振動数の差が純正以下になるように調整したいと思います。