
おはよーございます!
表題の本、存在は知っていたのですがX-Typeが主な内容と聞いていましたので、自分のXJについて書かれていないと思い購入していませんでした。
とある日ジャガーディーラのブログで、「人は人生でジャガーという自動車に2度出逢う」という一文が紹介されていました。
この一文がどうも気になって、ちょっと読んでみようという気持ちになり購入しました。
ジャガーははじめ、ベントレーを模倣していたが、だんだん本物になっていった。まさにジェントルと紹介されていて、フム?と思いましたが、ジェントルの語源が説明されていたので納得しました。
ジェントルとは、貴族とは異なり、庶民が経済的、政治的に活躍した者のことを示すそうです。
ほほう。にゃるへそ。
X-Typeの例えも面白いです。リバプール生まれの若者。ブリティッシュロックだと表現されていました。そんな風に考えたことはなかったので新鮮でした。
X-Typeは中途半端な存在のイメージがありましたが、ブリティッシュロックのようなブリティッシュネスと言われれば、ジャガーの中の新しい存在(異端児?)ということがなんとなく納得できます。
X-Typeの記事を読んでいても自分の車のことが書かれていないとどうも入ってこないので、斜め読みして、ダイムラーのページに。
はじめに紹介した「人は人生でジャガーという自動車に2度出逢う」については、少年時代に見たジャガーが1度目の出逢いで、実際にジャガーを購入できる境遇になって車種を選択する時が2度目の出逢いとのこと。
自分に当てはめるとどうだったか振り返ってみました。
ジャガーとの出会いはバブル時代に投入された日産シーマが、当時のジャガー(XJ40角目のソブリン)にそっくりで、真似っこだぁ~と騒がれていた(当時小学生だったので子供だけがそう思っていた?)時に気になって見たジャガーが最初の出会いでした。

1988年シーマ(日産ホームページから借用)

XJ40ソブリン(海外サイトから借用)
なので私のジャガーイメージはXJです(表題の筆者も同じでした)。
免許を取得したときにX300が発売されたのですが、私は当時超高級車のイメージを持っていて余り気にしていませんでした。
それよりも、ジャガーのV12エンジンが、レプリカフェラーリやレプリカランボルギーニに使用されているということを知り、ジャガーってV12を積んでいるのか~という知識が増えたくらいです。

プローバカウンタック(海外サイトから借用)
このV12はどこから来たのだろうと、調べると、XJ-S、DD6に搭載されているということが分かりました。そして、これらの車種は当時(1995年頃)破格(100万円以下)で売られていたので、超高級車のジャガーがこれだけ値が下がるのだから、故障多発でまともに乗れないんだろうなというイメージが植えつけられました。
とともに、V12エンジン搭載車も夢ではないなと思ったものです。

XJ-S(HERITAGETRUSTから借用)
XJ40も同様に、中古車市場では破格の2桁万円の物件が多数あり、薄く長いボディはとても優雅であこがれましたが、同時にジャガーは部品が高いしすぐ壊れる。角目のジャガーは苦労するだけだと噂になっており、購入の対象ではなかったのです。
2度目のジャガーとの出会いは、2003年。通勤用車両の使用に輸入車が解禁された時がきっかけでした。
私は、米国車が大好きで、キャデラックかリンカーンのクーペでキマリ!!と思っていたのですが、駐車場のサイズ規制があり断念。

キャデラックエルドラドクーペ(海外サイトから借用)

リンカーンマークⅧ(Wikipediaから借用)
このとき、V12エンジン搭載のXJ-Sが思い浮かびました。これがジャガーとの2度目の出逢いです。
ただ、税金も高く燃料費もかさむV12エンジンは30代を目前にした自分にはまだ無理だと思い、ジャガーつながりで免許取得当時に超高級車のイメージがあったX300を調べることになるのです。
X300では、1年くらいかけて車を探しました。普段欲しくなったら市場にある範囲ですぐ買ってしまう買い方でしたが、X300ではX300 OWNERS SALONや、雑誌(くるまにあ)で勉強してから購入したのです。
昔から中古車でしかできない「一番いいやつ全部付き」を購入してきたのですが、ジャガーだけは壊れやすいというレッテルが張られていたので、なるべく装備の少ないSELECTというグレードを選択しました。
しかし、予想に反してジャガーは壊れなかったのです!
3年以上致命的な故障がなかったことで、VDP化というモディファイに入ってしまうのでした。

そして、やっぱりジャガーでも「一番いいやつ全部付き」が欲しくなり、ついにはDD6にステップアップしたのです。同時にあこがれのV12エンジンを手に入れることができました。
これはみんカラ仲間のもげさんの影響をかなり受けています。V12エンジンを全く普通のエンジンと同様に扱っていて、これは私でも所有できるかも?!という錯覚を覚えさせてくれました('ω')
(実際は結構壊れました。なぜか私だけ・・・。)
ジャガーという車種を所有して、この車に合った身なりではないとイカンということも勉強させられました。ジーンズに革ジャンというスタイルが私の定番でしたが、意識したわけでもないのに、ジャケットはツィードとなり、ブーツはトリッカーズに!
そうですよね。米国の文化が好きならその源流である英国の文化も好きになるはずです。
ジャガーからダイムラーに所有車が変わったことも、英国自動車メーカの源流に遡ったということで、無意識的に源流を好むようになったんでしょうか。
こういうのを懐古主義というんでしょうか?
最近は伝統を重んじるようになり、物事についてそもそもどうしてこうなったのか調べるようになりました。
DD6を所有し、こういった心境になると、DD6の源流に遡りたくなるものです。
タイミングよくみんカラ仲間のナルシゲさんが、VDP号とDD6シリーズⅢを交換してくれるというのです!これは断るはずがありません。
シリーズⅢの最終モデルである1993年式。一度試乗させてもらった時に体感した電気自動車のようなスムースなエンジン。
ナルシゲさん曰く「鈴虫の鳴くようなエンジン音」まさにその通りでした。
所有してしばらくは夢のような毎日でしたが、3km/ℓを切る燃費、たまに始動しなくなるエンジン、クーラの利かない夏場・・・。
情けないことに挫折してしまいました。
そうして、現在X300のDD6に落ち着いたのです。落ち着いたのか?!
私のジャガー遍歴が長くなってしまいましたが、表題のダイムラーのページを読むと、ダブルシックスが1926年に登場したと書かれていました。
ジャガーはダイムラーの製造方法と車名、伝統を受け継ぐと約束し吸収したそうです。
その後フォード傘下となり、現在はインドのタタモ-ターズですが、この伝統は引き継がれているでしょうか?
現在ダイムラーのブランドは使用されていませんが、伝統と当時の約束を尊重して復活させてほしいですね。
いや~表題の本のおかげでジャガーと触れ合った人生を整理できました(^_-)-☆