ドラマ

アマプラでドラマ版「沈まぬ太陽」を見終えました。全20話、なかなかの見ごたえでした。

これは実話をモチーフにした山崎豊子の小説をドラマ化したもので、現実の世界ではこんなに善悪がはっきりしたものではないだろうことが想像できます。とはいえ、エンタメとして観る分には分かりやすくなっていますね。

ただ、一番のワルは八馬だと思ってたので、それがちゃんと落とし前つけられたのかが描かれていないのが個人的には不満でした。いや、話の全体からすればむしろちっぽけな話かもしれないですが。

純粋な民間企業ではここまで腐敗する前に破綻しているでしょうね。あと、労働組合が会社を左右するような描かれ方も、現代では理解されないでしょう。

「沈まぬ太陽」というタイトルはどうとらえることができますかね。恩地のまっすぐで絶対に曲がることのなかった信念、どれだけひどい仕打ちを受け、家族をも犠牲にしそうになってもあきらめることのなかった情熱、それが沈むことのない太陽ということですかね。

ラストは、恩地が行天に「方法は違ったけど、俺たちは同じことを目指していた」と言っていましたが、これが本当なら行天もまた、したたかに頂点をめざしつつ、その先で会社を改革しようという信念が、沈まぬ太陽だったのか。

しかし、行天は逮捕され留置所？で恩地の手紙を読んでいるわけで、道は閉ざさされたということですよね。そんな行天を恩地の手紙が救っているのであれば、やはり太陽は恩地なのか。

これ、映画版もあるのですよね。こんな話が2～3時間に収まるものなんかな？

VIVANTも終わってしまったし、次は何を楽しめばよいのだろうかー