
私の初ブログなんですけど、車ネタでなくって申し訳ありませんです。
少し前に、特急新雪118号さんのブログで、TDKのMA-Rが出てたもので、私のコレクションから古いカセットテープをひっぱり出して見ました。
昭和40年代の後半には既に、テープの磁性体に二酸化クロム(CrO2)を使った「クロムテープ」なるものが出てまして、綺麗な高音領域の録音〜再生には定評があったのですが、反面、低音とパワーに若干の弱さがあったのも事実です。
で、その弱い所を補強する形で、SONYが酸化鉄層の上に二酸化クロム層を塗り重ねた「2層塗り」のテープを出したんです。パワーと高音領域の特性面でいいトコ取りした訳です。
初期の頃は「デュアドフェリクローム」という名称でしたけど、その後「DUAD」に商品名称を変えてます。

このテープは「バイアス108%」(ノーマルが100%に対してハイポジションが120%)、「イコライザ70μs(ハイポジション)もしくは120μs(ノーマル)」という変わり種でして、テープポジションの検出穴は「ノーマル」と同じ扱いになってます。つまり、バイアスはノーマル(Ⅰ)、イコライザがハイポジション(Ⅱ)……なもので、「TYPEⅢ(Fe-Crポジション)」となっているんです。因みにその後出てきたメタルは「TYPE Ⅳ」です。

そんでもってご親切に、カセットハーフ上に「TYPEⅢ」で録音したか「TYPEⅠ」で録音したかメモるスペースがあるのがご愛嬌……です。
カセットテープのポジションに「Ⅰ、Ⅱ、Ⅳ」があるのに、Ⅲはどうしたのだろう?と思われていた方は多いかもしれませんが、自動検出対応になってなかったから……というのと、フェリクロームテープは、SONYと3Mからしか出て無かったので、ある意味では凄くマイナーだったんですよね。(私やこのDUADばっかり使ってましたけど)
私の耳の特性が若干「ハイ落ち」してた関係もあって、素直な高音と、ハイポジションイコライザー使用でヒスノイズが目立たなくなるというメリットがあって、好んで使ってました。

これは私がクロムポジションを持ったステレオラジカセ買った際に、一番最初に買った「クロームテープ」です。
後になって出てくる「コバルト系のハイポジションテープ」とは一味違った音色が好きでしたね。(但し低音とパワー感は前述したようにイマイチでしたけど……)
写真見て「おや?」と思った人は少ないかも知れませんが、大昔のSONYのテープは、ネジ止めがB面側にあったんです。その後、ユニバーサルデザインの関係だったかで、標準的なA面にネジ穴が来るように変更されてましたね。
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Posted at
2019/02/27 21:44:14