正式ユーザ様にお年玉企画としてチートコード&チートシートのバージョンアップ通知を出させて頂きました。そのお返事として
温かい感謝のお返事を頂き有難うございます。また、
気づいた点やご指摘も頂いており、本当に感謝しています。
私だけでは確認できる範囲に限界がありますので、どうしても記載ミスやバグが内在してしまします。
今回は少し技術的な話も出て来ますのでご了承を。
最近ブログでも紹介しました
「エンジン始動ドアロックでクラクション2回鳴り」のパラメータが最新のi-STEP11/2022で変更された件と似た様なご報告を正式ユーザ様より頂きました。
今回はDriving Asstant Professionalに関するパラメータでのご報告です。
私が提供しているコーディングは1:オートスピードリミット、2:信号検知、3:ディスタンスコントロールですが、
ご指摘は2:信号検知のパラメータです。
ご指摘頂いた正式ユーザ様はコーディング環境としてLauncherPRO3.7.0をご利用されており、今回のご報告ではチートコードでコーディングしようとして、チートコードの『Review』で確認した所、該当するパラメータ名と異なるパラメータが表示され、さらに値の書き換えに失敗したとのご報告です。
提供頂いたコーディングツールの画面画像を確認すると、確かに変なパラメータ名になっています。
ですので、今回もi-STEPのバージョンアップによりパラメータマッピングが変更されたかを調査しました。
頂いたCAFDを私のLauncherPRO3.4.0の環境で読み込んでみます。
結果として特にマッピングが変更された形跡もなく、チートコードを利用して正常に書き換えもできました。
この事から推測されるのは、ご報告頂いた正式ユーザ様がお使いのLauncherPRO3.7.0のマッピングが少し怪しいと言う事です。
コーディング環境としてLauncherPRO3.7.0をお使いの方もいると思いますが、全ての方がご報告にある様な変なパラメータ名が表示されるか不明です。
ですが、ご安心を。チートコードの仕組みはパラメータ名を指定しているのではなく、パラメータのマッピングアドレスを指定して指定の値に変更しています。
つまり、FDLに表示されるパラメータ名はあくまで人間が認識できる様にマッピングアドレスに紐付けたパラメータ名を表示しているだけです。
なので、『Review』で何らか表示されていれば該当するパラメータに対応したマッピングアドレスが存在します。そして、マッピングアドレスはi-STEPのバージョンによらず1意に決定されています。そもため、パラメータ名に関わらずコーディングしても機能として正常に動作します。
例えとしてあまり良くないですが、マッピングアドレスは言わば建物の住所になり、その建物に住む人の名前がパラメータ名とします。
建物自体の場所は変わりませんが、住む人は引っ越せば変わります。LauncherPROはその建物に住んでいる人はこの人だという情報を持っていますが、LauncherPROの持っている住人情報がまちまちであれば、表示される名前(パラメータ)が異なるのは当然です。
では、i-STEPがバージョンアップしてマッピングが変更されるとはどう言う事か説明すると、建物自体の住所が変更されてしまうと言う事です。
しかも、ご丁寧に以前使っていた住所は使えない様にして、新しい住所に建物を移設しています。
このパターンが『エンジン始動ドアロックでクラクション2回鳴り』のパターンです。
こうなると、以前のアドレスは使えないので『Review』でFDL部に表示できるパラメータ名が見つけられずエラーとなります。
今回報告頂いた2:信号検知のパラメータが書き換え出来ずエラーとなった要因はパラメータアドレスが変わった事によるものではありません。
エラー要因はもう一つあり、チートコードで書き換える設定値が存在しないために発生しています。
私の作成したチートコードは無効化に対し「nicht_aktiv」を、有効化に対し「aktiv」を設定する様に記載しています。
ですが、LauncherPRO3.7.0で読み込んだパラメータの設定値は「werte=00」と「werte=01」が定義されています。
これにより、チートコードで指定した設定値「aktiv」を書き込もうとしても、設定値に「aktiv」が存在しないため書き込みエラーが発生した事が原因です。
ですので、下記の画像の様に各パラメータを手動で変更すれば、正常に変更が可能となります。
では、チートコード自体の設定値も「nicht_aktiv」や「aktiv」をやめて直接「00」や「01」の記載にすれば良いと言う話がでます。
ですが、単純な数値の値だけですと確認試験などで間違えやすい事と、パラメータによっては「nicht_aktiv」が「01」、「aktiv」が「00」と逆転している場合もあるので、私的にチートコードを記載する記載ルールを決めて作成しております。
ルールを決める事で記載の効率化と確認のし易さを得ています。
結論として、信号検知のパラメータはi-STEP11/2022でもマッピング変更は無いため、LauncherPRO3.7.0では該当パラメータを手動で変更して頂ければ問題ありません。
他の方も同じ様な問題が発生しましたらこの内容を思い出して確認してみて下さい。
意外とツール側に騙されている可能性がありますよ。
本当にわからない場合は、遠慮なくご連絡頂ければと思います。
私の方で、差確認やマッピングアドレスが変更されているか確認させて頂きます。
Posted at 2023/01/17 23:52:56 | |
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