
前回のブログでRICOHのXR-Sという、古いフィルム一眼レフカメラについて少し書きました。
1980年代初頭のRICOHの技術応用は、電子化されたデバイスであっても確実に写真を撮るために開発されたものと解釈しておりました。
しかしながら、その後色々他の方のブログなどを拝見すると、どうやら単に省エネ(?)を意識したアプローチのようですね。
もともと消費電力の少ないXR6をベースに開発されているようですが、それであればなおさらあまり省エネ効果は期待できないのではないでしょうか。
その後RICOHからはXR SOLARというモデルが1994年に発売されているようです。こちらは機構は機械式で測光システムだけ電子式の構成となっており、その電力を賄うためにソーラーバッテリーを使っているようです。
RICOHは面白いものを作るなと思います。
ところでその前回のブログでは、僕のXR-Sの電力供給の仕組みについて、これも間違って書いていました。太陽光発電された電力はきっと内部に埋め込み式の充電池があり、そこに蓄えられるものと思い込んでいましたがちょっと違いました。なんと専用の充電池か通常のボタン電池を選べるようになっており、太陽光発電の場合はそれを使って充電と供給を賄うようです。ボタン電池を選択した場合充電は当然できないので、ただの電池駆動のカメラでしかありません。
僕の買ったジャンクのXR-Sにはそんなものは付属しておらず、普通のボタン電池代用している状態です。あまりに古すぎて、その専用充電池は手に入らないようです。
ソーラーバッテリーは見た目だけのお飾りということでした。
悔しいのでなんとかその充電池を探せないか、オークションやネットを隈なく探しましたが、どうやらどこにもありませんでした。
見た目だけのお飾りソーラーバッテリーって、なんだか残念です。どんなポンコツでも、時代錯誤でも、機能してこそ価値があります。
方法を求めてさらにネットを調べていると、なんと他の物を代用して使うことができるという情報を見つけました。
半信半疑で部材を揃えて自分なりに考えも加え試してみました。今日は幸い日差しも強く太陽発電にはうってつけの日でしたが、どういうわけか一向に充電される気配はありませんでした。
ソーラーバッテリーも小さいし、発電量が少ないから遅いのか、それとも何かが間違っていて充電されないのか、判別がとてもつきにくい。
しかし4時間経っても変化がないことから、根本的な問題を考え始めます。
取扱説明をネットで探すと、英語版のPDFが落ちていました。80年代特有の手描きの絵のようなインストラクションを英語で読みながら、電池ボックスに仕掛けがあることを突き止めました。
充電スイッチが付いており、充電池と通常のボタン電池を切り替える仕組みになっていたのです。
そのスイッチを押し込むための工夫を凝らし、再セットアップ完了。充電のため2時間ほど日差しの中に放置し、何気なくシャッターボタンを押してみると…
ガチャン!
太陽光発電機能は生きており、充電して電源として動作することも確認できました。
あまりにも得るものの少ない効果のために、今日は無駄に出し切ってしまった気持ちです。
しかしこの、学研のオモチャ風情がまだ動くことを確認でき、それなりに満足な1日でもありました。
Posted at 2020/05/21 00:57:11 | |
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