
80年代の製品名には〇〇〇・ボーイというネーミングが多かったように思います。
整髪剤?のTOPBOY、車のMIGHTY BOY、Boyのテーマなどなど。その時代の流行のワードなんでしょうか?BOYとかSTARDUSTとか。
そんなことはどうでもいいことですが、キヤノン・オートボーイという製品名はキャッチーな響きで覚えやすかったような気がします。ジャスピン・コニカもメジャーでしたが、オートボーイの方がちょっといい雰囲気を子供心に感じました。
オートフォーカスの黎明期をWikipediaで調べると、下の抜粋の通りです。
<以下抜粋>
世界で初めてオートフォーカスを搭載した市販カメラは1977年11月に発売された愛称「ジャスピンコニカ」ことコニカC35AFである。二つの窓から入った被写体像を二つのミラー(片方は固定、片方は可動)で捉え、その二つの像が合致する箇所を判断、そのピント位置にレンズを駆動する。すなわち二重像合致式の距離計を自動化した原理である。これがベストセラーとなりヤシカAFが1978年10月、フラッシュフジカAFが1978年11月、ミノルタハイマチックAFが1979年10月、キヤノン「オートボーイ」AF35Mが1979年11月、ローライフラッシュ35AFが1980年4月、マミヤ135AFが1981年5月、オリンパスC-AFが1981年3月、ペンタックスCP35AFが1982年11月、ニコン「ピカイチ」L35AFが1983年3月と各社追随した。ほぼ同時期ながら1978年ポラロイドSX-70は唯一超音波を被写体に投射して距離を測定するシステムにてオートフォーカスを実現した。
オートボーイはジャスピンコニカに2年も遅れて出てきたんですね。ちょうど小学校に上がる頃でしたのでCMなんかも理解しかけた頃なので覚えているのかもしれません。
RICOHの一眼レフも修理から上がってくるまで、まともに撮影できそうなカメラがないのでオートボーイを買ってみました。
メルカリです。
メルカリって初めて使ってみましたが、いきなり買うと雰囲気が悪くなるケースがあると聞いてびっくりです。いちいち、買ってもいいでしょうか?とお伺いをたてるのが流儀だそうです。このやり取りは時間の無駄にしか感じませんが、そういう世界との事なので渋々売ってくれる人を探し購入に至りました。
メルカリは送料込みの価格が一般的のようで、明朗会計なところはとっつきやすいです。また、購入後の送料確認の手間も省けやり取りがスムーズです。
そんなこんなで、80年代を象徴するようなデザインのオートボーイがやってきました。AF35MLです。初代オートボーイの高級版でレンズが大きく明るいバージョンを購入しました。
このレンズが思ったよりも大きく、安っぽいプラスチックの外装に包まれてレンズだけ本物感を主張しています。
あらゆる点が電子化され、ピント、巻き上げ、露出、フラッシュなど様々な機能が付いています。暗いとビービーブザーが鳴り、フラッシュを勧めてくれたりお節介なところも80年代の雰囲気を伝える機能のような気がします。あの頃は世の中がなんだかお節介でした。
このレンズの能力はどんなもんかと試しに撮ってみたのですが、思いのほかいいと思います。
とりとめのない写真ばかりですが、特に夜の描写はコンパクトカメラの力量を超えていると感じます。お節介機能のビープ音がけたたましい事を我慢してじっくり撮るといい雰囲気が醸し出されます。夕方などの昏れなずむ時間帯など、印象的な写真が撮れるような気がします。フィルムを変えてもこのレンズなら特徴を活かしてくれる気がします。
物足りない点といえば、オートフォーカスとは言え結構ピントは甘いところです。それでもマニュアルフォーカスでとる自分の写真よりはまだマシかもしれません。失敗の頻度はなんやかんやマニュアル一眼の方が高そうです。気軽にパシパシ雰囲気のある写真が撮れたとしたら良いカメラですね。
そういえば、RICOHのAF一眼レンズももう少し試してみよう。
Posted at 2020/05/29 16:12:26 | |
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