
先日、とある会社の内定について書きましたが、今日、少々続きがあります。
実は今回珍しく3社の面接案件が重なっていましたが、結果待ちだった最後の会社からも無事内定を先程いただき3タテでフィナーレです。
50代の転職活動は、若い頃のように面接バンバンとは行かないもので、書類はまず通過しません。ところが今回なぜか、エージェントから次から次へと案件がやってきたのが2月のことでした。4月の組織変更に合わせての駆け込み募集なんでしょうか。
案件は以下の通り。
案件A:医薬品の超低温国際物流の主要顧客営業
案件B:医薬品電子申請のソフトウェア海外営業
案件C:第三者承認機関の営業マネージャー
Aが一番早くきた案件で給与条件も良く、またキーアカウントマネージャーとしてプレーヤー冥利に尽きる申し分のない案件です。
面接は3回、いきなり日本法人の社長との面接、2回目で英語での面接、3回目はグローバル管理職の前で英語でのプレゼンです。プレゼン作りはAIと一緒に一つ一つ可能性を相談しながら仮説を作り、質の高いものができたと思ってます。
Bは以前から付き合いのある転職エージェントから、Aの一次面接直後に紹介されたやつで、10人規模のベンチャー企業の海外営業、ゆくゆくは経営にも携わってほしいという案件でした。面接は2回、どちらも社長面接で、1週間ですぐに内定が出ました。基本給はまあまあでしたが、インセンティブが売上の5%で、当たればでかいハイリスクハイリターン案件です。
Cだけ別のエージェント会社を通して頂いた案件で、Aの最終面接(プレゼン)直後に舞い込んできたものでスケジュール的に無理と思ってました。が、面接サイクルを一部スキップしてくれ巻きに巻いて、最終面接後のフィードバックも翌日に出てくるほど急いでくれました。
B(すぐに内定) → C (Bの後10日後内定) → A(さっき、Cの後4日後)です。
Aが一番最初に面接終了したものの選考に時間がかかり、後から来たBが即内定を出しCも続いたあと、Aがようやくという流れ。
本命は当初Aだったのですが、プロセスを通してAとC選べないほど肉薄してきました。Bは保険の意味合いが強かったのですが、スケジュール感が早かったためコントロールが難しいところでした。ベンチャー企業ですからね、大手の案件待ちとは言いにくいものです。
Bのエージェントは何としてもここに私を押し込みたかったのでしょう、毎日のように電話攻撃でプレッシャーをかけてきます。ちなみにAとBはどちらも同じエージェント会社からの案件で、彼らは同僚の関係になりますが、またエージェントBはエージェントAをディスりまくる。しまいにはAの人事とも顔見知りとのことで、私のプロセス状況を横から確認した上に、「他の応募者との比較選考中」という情報と、このパターンだと多分厳しいですよと謎のアドバイス。保険のBを無碍に失いたくないので付き合って話を合わせていましたが、Aのプレゼン準備に相当力を入れていたので腑に落ちない気持ちでした。無職期間にも関わらず物流の専門書など約1万円以上投資して、時間も優に20時間はかけて作り上げたプレゼンを、見てもいないのに失礼だな…と。最後は夜10時にも電話がかかってくるようになり流石に常軌を逸していると思い、B案件は即座に断りました。
とはいえAのプレゼンでは英語も稚拙で選考に落ちる可能性は確かに高いとも思いましたので、Cに全力投球して昨日に至っていたのですが、ダメと思われていたAもこのほど内定を頂けたわけです。
嬉しいものの、時すでに遅しですね。Aのエージェントはまさかの顛末に泣いていました。かわいそうなことをしてしまいましたが、AとBは同じ会社の案件なので、エージェントBがおそらく落ちるだろうと言ってたから安全な道をとったと説明しました。
営業マンとして思うことはBのエージェントのようになってはいけないということです。言ってることは間違ってはいないのですが、B社と彼は利害関係がありますので、しつこくされると説得力を失い全てが恣意的なものに見えてきます。戦略としてはありでしたが、過度なプレッシャーは猜疑心を強めてしまいます。
後から追い上げてきたC社はとても公平で信頼できるアプローチで、臨機応変に多くの譲歩もいただけました。条件面は3社の中で一番いいわけではないものの、できる限りの提案をしてくれました。
この1年4ヶ月、最終面接にやっとの思いで辿り着いても散々な結果ばかりで、本当に何度も枕を涙で濡らしたものです。毎回、それなりに精度を高めた準備を繰り返してきたので、落選にっこりさんとはならないものです。数日は不貞腐れて寝込んでしまってました。
「腐っていても何も始まらない」
そう思い勇気を出した立ち上がってきました。最後にこんなに案件が重なるなら、もっと早くに…と思わないでもないですが、これもまた人生。とにかく諦めないことが大事であるという基本原則を再確認できました。
人生、最後には何とかなる。
Posted at 2025/03/06 12:17:54 | |
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