
先日、トラクションソールのヒール部分を補修したヌメ革モックトゥブーツですが、早々とカスタムすることに決めました。
通常のブーツカスタムといえばソールカスタムが主流ですが、今回のメインは構造変更を予定しています。マッケイ製法のこの靴をハンドソーンウェルテッド製法に変更します。
グッドイヤーウェルテッド製法と謳われていたブーツがマッケイ製法であったと知った時の落胆は相当に大きかった。
どうせバレる嘘をついて商売するのは賢いやり方ではありませんが、ベトナムのKind Supply社はそういうやり方で商売をし、まんまと騙されてしまいました。
忌まわしい経験ですが、ブーツもとい皮革材料になった動物には罪はない。動物愛護の精神とSDGsの価値観から、このブーツを一生物として大事に永く履く方法を考えた結果、信頼できる日本の技術で蘇らせることに行きつきました。
グッドイヤーの礎になったバンドソーンは手間とコストがよりかかる手法ですが、一点ものに近づけたい気持ちから岡山市のBUHI Shoesさんに持ち込みました。
なにしろ革の厚みが4mm程あるのでかなり厳しい作業になるだろうと思っていましたが、全く問題ないとの事でした。もっと厚みのある皮革で製作することも多いそうで、職人魂を感じます。偏見を排除したいところだけれど、ベトナム人の商売の仕方を目の当たりににした後、日本のものづくりや顧客対応の信頼感や安心感は半端無いなとつくづく感じます。
今回のカスタムにかかる費用は7万円です。ローリングダブトリオのA品番がほぼ買える費用です。ブーツ代にも約5万円かかっていますので、ベトナム製のインチキブーツに12万かかったことになります。12万円出せばかなりいいブーツが買えました。ブーツに限らず、ベトナムのものを買うときは低品質を前提に買い物をしないと、後で高くつくかも知れないので今後気をつけようと思います。
さて今回のカスタム内容は
・構造変更(ハンドソーン)
・3mmミッド
・積み上げヒール(ストレート)
・コバ:ナチュラルカラー
・ソール:Dr.Sole アイボリー
となります。
お願いをしたところ、このブーツの加工風景を動画にしていただけるそうです。もしかするとYouTubeに上げていただけるかも知れません。
ここまで手を入れれば、Kind Supply色はだいぶ薄まり新たな愛着を得られると思います。
納期は2〜3ヶ月、動画を撮る分伸びるかも知れないとの事ですが焦っていないので私は大丈夫。
乃屋さんオリジナルのヌメ革サイドゴアもあるので、そちらを下そうと思います。天神ワークスのヌメ革ジャンパーと一緒におろそうと思っていたけど、いつ買えるかわからないからブーツだけ先に行ってしまいます。
せっかく岡山に来たので、帰りにエビ飯を食べて帰りました。パラパラに炒められててスパイスとよく合います。
児島界隈に出没する気力は無く、このまま帰ろうと思います。
久しぶりにデミオで遠出して良い休日を過ごせました。
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Posted at 2024/09/14 15:46:38 | |
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