初めに…
このブログは私の見て感じた内容を綴ったもので、誰か(何か)を中傷したり、比喩するものでは決してございませんので、くれぐれもご理解いただきたいと思います。
コメントに関しても、私には返答できないことも多々あると考えられますので、返答が無い場合はご了承願います。
また、内容によりご気分を悪くされた場合は深くお詫び申し上げます。
11月2日、福島県相馬市に海を見に行って来ました。
自宅を出発して、国道115号線を相馬市方向へクルマを走らせました。
途中、阿武隈山脈を越えますが、程良い峠道があり、若い頃にバイクでツーリングに来た頃を思い出しながらほぼ終わりを迎えた紅葉の中を走行しました。
115号線沿いには、復興支援道路(相馬福島道路)として高速道路が建設の真っ只中です。
復興支援道路(相馬福島道路)については、下記を参照して下さい。
http://www.city.date.fukushima.jp/soshiki/24/984.html
険しい山々の中で、高速道路の建設に携わっている関係者、物資の輸送や土地を提供された方々のご苦労に感謝致します。必ずや復興の原動力になるものと思います。
素敵な景観の中、だんだんと民家が見えてきて相馬市に入りました。
相馬市は、先日プロ野球 読売巨人軍を今シーズン限りで引退される足のスペシャリスト 鈴木尚広選手の故郷です。
鈴木選手の母校 県立相馬高校の前を通過して、何年かぶりにいよいよ相馬の海へ。
バイクで若い頃、頻繁に訪問していた原釜地区を目指して行きました。
残念な事に東日本大震災に伴う津波被害の影響で、景色は様変わりしていました…
埠頭近くのテニスコートもトイレの建屋だけがひっそりと…
子供の頃に家族で泳いだり、友人達と真夜中に来て遊んだ砂浜、妻と初日の出を見に来たりした思い出の場所が…
こちらは、現在も復興に向けて懸命に多数の方々が作業されていました。
全国の方々からの暖かいご支援もあるので、お恥ずかしい話ですが、勝手な私の想像では様変わりしているものと勘違いしておりました。
周囲の商店や旅館などは既に営業されていましたが、以前のような賑わいは夏が過ぎてしまったのもあり、少し寂しい雰囲気でした。
こちらの写真は相馬市岩子地区の海で撮影したもので、いつもの綺麗な相馬の海がありました。
ちなみに、こちらの岩子地区はいちご園が多数ありまして、シーズンには多くの家族連れで賑わいます。
高速道路も出来たためアクセスも非常に良くなりましたので、いちごが好きな方はぜひご検討下さい。
また相馬野馬追なども相馬市、南相馬市の方々の努力で毎年行われています。
こちらも壮大なスケールで7月に行われますので、ぜひお越し下さい。
相馬市を後にして、復路は南相馬市まで少々国道6号線を南下して、県道12号線から帰宅することにしました。
かつての仕事の関係上、県道12号線は良く利用していたので、こちらも久しぶりに走行してみようと考えたからです。
南相馬市の原町区から県道12号線に入りました。
その先には、原発事故の影響で避難を余儀なくされている方々の故郷である飯舘村があります。
先ほども触れましたとおり、かつての仕事で県道12号線は良く利用していましたが、この険しい峠道はドライバー泣かせの道路です。
雪道ともなれば、運転の苦労も数倍にもなります。
ですが…飯舘村の雪景色はそのまま絵になるような、素晴らしい景色です。
ドライバーにとって邪魔なはずの雪に癒されるという微妙な感覚…
後輩のドライバーに以前から聞かされていましたが、本当に息を呑む美しさです。個人的にはサラッと降った時の山々の緑の上に雪の白に覆われた景色が大好きです。
今度は雪景色の時にでも行ってみようと思います。
もちろん、スタッドレスタイヤでも私のクルマはFRなのでチェーンは必要ですね。
夏には山々の木々が青々と茂り、古き良き日本の故郷のような素敵な村です。
残念なことに、そんな美しい飯舘村は、ほぼ全ての方が避難を余儀なくされています。
バラバラに生活されているご家族もいらっしゃるようで、掛けて差し上げる言葉もみつかりません。
村のかつて農地だったと思われる随所に、汚染された土壌を入れた大きな黒い袋が山積みになっており、現在も除染に携わる方々が懸命に作業されております。
かつて、良く利用していたコンビニは既に営業を終了していて除染作業の方々の基地として利用されていました。
私が住む地域も除染作業は行っておりますが、そのレベルの大きさに愕然としました。
裏を返せば、それだけ除染の作業も進んでいるということですが…
最後の二枚の写真は県道12号線から少し入ったところで撮影したものです。
この二枚だけでは、飯舘村の素晴らしさは表せないのが残念ですが、常時生活することは困難ですが、主要道路は通行できます。
機会があれば訪問されては如何でしょうか。
最後に…昨日は観たり感じたりして色々と考えさせられました。
今の幸せな生活を当たり前と思うか、有り難く感じるかは自分次第です。
今日の幸せは、明日も続くとは限りません。
そして、残念ながら昨日は戻ってきませんので、一日一日を無駄にする事なく大切にして生きて行こうと痛感しました。
自分自身の人生において、非常に意味のある一日でした。
だらだらと読みにくい文章にも関わらず、最後までお付き合いいただけたことに感謝致します。
全ての方々が幸せでありますように…
黒×赤