8月始め。
4年ぶりの本格開催となった「盛岡さんさ祭り」。
昨年は、縮小開催で見に来るギャラリーも少ない中サラッと開催しただけだったのだが、今年は本格開催。
沿道のギャラリーも賑わって、祭りらしくなっていた。
祭り始まる前の、ガヤガヤした中も楽しみの一つ。
日も暮れて、祭りスタートの時。
年に一度の楽しみ。
全力で調子こいて、楽しい時間を過ごす。
そして、パレード終わった後のこの至福の一杯!
これも楽しみの一つと言っても過言ではない。
そして9月。
盛岡秋祭り。
丸3日間の祭りは、気力.体力勝負。
夏のさんさ祭りとは、また違った楽しみや趣きがある。
盛岡秋祭りも4年ぶりの本格開催であった為、祭りメンバーとも4年ぶりの再会。
3日間の盛岡秋祭りも無事に終えてしまうと、ついに年に2回だけ…いや、年に一度づつの楽しみも終わってしまう。
人間楽しみがあるから、嫌な事も乗り越えられるのだが…
日本海に沈む夕陽を見に行ったり…
葡萄ハンティング…笑
して、心に空いた穴を埋めようとしていた時…
ちょうど心の溝を埋めてくれるかのように…
TVerでコイツが、始まった。
シーズン1の第1話から、毎日1話づつ配信。
これを毎日数話ずつ見て行けば暫くは楽しみが増える…
って思い一気見したのだが…
ただでさえメンタル狂ってる人間が、初期渡鬼のドロドロを煮詰めたようなストーリーを見ていたら200話くらいまで見たあたりで人間不信になってきた…
過剰な防衛本能が働き、つい赤木春恵ばりの憎まれ口をたたくようになる…
イカンイカン…
って思っていた所、海外から忘れていた航空貨物が届いた。
遡る事、今年の正月。
とあるSNSで偶然見つけたショートストーリー。
そこには見たことないパジェロが…
中東の人のショートストーリーなのだが衝撃的であった…
「こんなパジェロがあるのか!」
かっこいいけど、これじゃ林道行けないなぁ~
次に出てきたショート動画。
なんだコレ!
やべ〜かっこいい…
後ろ姿も見たことない…
たった数十秒の動画で衝撃が走り、◯半身に理性を抑えられない◯◯汁が出まくる…
「やべぇ。これマジ欲しい…」
それから、毎日のようにその妖しいパジェロの事を調べたら、中東でまだ新車で販売しているパジェロシグネチャーエディションと言う事が判明。
日本販売仕様の最終モデルの顔だが、よく見ると色んな所が違っていてめちゃめちゃかっこいい。
テールランプもスモークがかかっていて、バンパーも違う。
車内も赤いレザーシートに、後席モニターやら見たことない豪華さ。
極めつけは、天井がプラネタリウムみたいに星座が輝く。
「やべ〜マジ欲しい!」
国内ではとっくに販売終了したパジェロ。
しかし、調べてみると地球のとある所にはこうして砂にまみれてまだ大量にあるようだ。
表記の言語の国の人が上げた動画。
スゲー数の新車。
日本人ジャーナリストが詳細を書いてるし、面倒くせーからこのブログでは割愛。
んでも、「なんだかなぁ~」って気持ちになる。
まあ値段も凄まじいし、新車を並行輸入して買うなんて到底無理な話なんで◯◯汁を垂らしながらも冷静になって現実的な方法を探る。
すると、探してみたらドバイで2020年モデルが95000エミラティディルハムで売っていた。
日本円に換算して…
あれ?買えねー値段じゃねーじゃん…
イケメンアラブ人の兄ちゃんが凄い熱量でセールスしてきて、
一気に心が揺らぐ。
しかし、いくら現地での車体価格に手が出てもそれを日本に並行輸入したら…
常識的にわかってはいたけど、現実的な値段を目の当たりにすると…
「買える訳ねーじゃん」笑
でもなぁ~
あの黒いシグネチャーエディション心残りだなぁ…
結局最終モデルの黒いパジェロを買って、シグネチャーエディションのパーツを付ける計画に。
さっそくパーツを検索すると、程なくヒット。
ソッコーで支払い購入。
しかし…
待てど暮せど届かない。
そして、業者とも連絡が付かなくなる… ガッカリ…
その後も某ショッピングで売ってる業者が数件出てくるが、どのショップも全て同じ画像に同じ文言。 怪しさ満点。
連絡を取ってみるも、どれも連絡が付かないか、おかしな日本語&英語で話が通じない。
さすがに心が折れかけたが、まだ◯◯汁は垂れたままだし、どうしてもシグネチャーエディションに未練がある…
ダメ元で何とか知恵と人脈を駆使して現地代理店の協力を経て、ようやく無事に輸入する事が出来た。
どうしても欲しい意地でノリと勢いで購入を進めてしまったが、莫大な輸送費用と関税は想定外の出費となってしまった。
無事に盛岡に到着した連絡を受け、仕事終わりの深夜に西濃運輸さんに引き取りに行き3人掛かりでパジェロに積み込む。
ちょうど6尺5寸サイズの棺桶くらいはあろう大きさの木箱。
家の外にも置いて置きたくないので、とりあえずリビングに入れてみたのだが…
邪魔すぎて生活に支障が出る…
昔、引田天功がこんな箱に入って宙吊りにされて爆破されてたなぁ~
プリンセステンコーじゃない元祖引田天功、若い人はわからないだろうけど笑
海外からのパーツは、大概雑に梱包されてくるイメージだが、蓋を開けるとこの通り。
頑丈に造った木箱の中に、これでもか!ってくらいにプチプチで養生されて入って来た。
中身を取り出してから思った。
「どうすんだ?この馬鹿デカい箱…」
嫌いな奴をこの箱に入れて海に沈めるのに丁度いいかと思ったが、よく考えてみたらこの箱には入りきらない数なのでこの案は却下。
とにかく部屋が片付かないので、丸ノコとジグソーを駆使して細かく解体して可燃ゴミに。
ミイラのようにぐるぐる巻きになった養生を剥がし、ようやく恋い焦がれた相手とご対面。
君に遭うために、どれだけ苦難を乗り越えて来た事か。
嬉しさのあまり抱きしめたくなったが、本当にやろうものなら道端のゲロを見るような蔑んだ目で見られるのは間違いないので我慢。
ひそかにほくそ笑みながら酒を飲む。
それはそれでキモいと言われる。
天気の良い休日。
いざ作業。
あまりの嬉しさで熱が出る始末。
熱が出てても作業が楽しくて集中してるもんだから、画像なんか撮っちゃいない…
まるで、図工の時間の小学生。
シグネチャーエディションのステッカーエンブレム。
これを付けなきゃ何だか訳のわからないクルマになってしまうが…
アメリカの破綻した銀行と同じ名前で縁起でもない…
とりあえずエンブレムは見送り。
取り付け完了。
自己満足の境地。
ようやく自分のパジェロが、ショートストーリーで見て衝撃を受けたクルマと(見た目)同じになった。
後ろ姿も、ドバイで販売してた黒い2020年モデルのシグネチャーエディションと同じになった。
一人で喜びはしゃいてる飼い主とは対照的に「なんのこっちゃ?」と冷ややかなワンコ。
本場のシグネチャーエディションみたいに砂漠を走る事は一生涯無いだろうけど、砂の代わりに雪の上を走る姿を楽しみたい。
ようやく理想の仕上がりになって大満足していたら、今度はパジェロエクスクルーシブだど…
うーん…これもかっこいい…
こんな事してるうちは、お祭りロスも吹っ飛んで次の楽しみを見つけて生きていけるだろう…