
過去2台のパジェロに乗って、長距離ドライブをして腰が痛くなるような事はまず無かった。
前車のNA4Wグランディスも良く出来た造りのシートで長距離走って年齢的に疲れる事はあっても腰が痛くなるような事は無かった。
今のパジェロ、隣町に20分走るだけで腰が痛くなる。
過去に乗ったV26は「XRー1」。V46は「G2スノーアスリート」。決して上位グレードでもなかったが、シートはコシがあり17万キロ走ってもへたる事はなく、サイドサポート調節、ランバーサポート調節などの機能も付き、しっかり身体を支えてくれたシートだった。
今のパジェロに座った時の第一印象。
「なんじゃこりゃ?」
上位グレードの「エクシード」なのにサイドサポートもランバーサポートもない。
安いセダンみたいな真っ平らなシート。
座ればケツは沈み込み、腰が丸まり猫背になるローバックシート。
なんか往年の、ミラージュファビオやアスティVを思い出すような座り心地。
現在の三菱自動車の低落を現しているシートだ。
コストカットと利益回収優先で、ユーザーの事なんぞ二の次。
高い金出して長距離も苦痛になるようなクルマじゃ困るんで、シート交換はずっと検討していた。
カー用品店に行っては色んなサンプルに座り、自分に合う物を探してきた。
結果、自分にはレカロが一番良く座面が平らで乗り降りがしやすい「SRー7F」が値段的にも納得出来るとなり、いざ9月2日にネットでポチり。
あれ?
ずっと下調べして悩み検討してた時は
「8万5千円」前後だったのが「9万」を超している。
調べてみたら…
「9月生産分よりSBR(シートベルトリマインダー)法規制対応商品に変更となりました。」
だと。そのために5千円近く値上がり。
ムダに悩み過ぎて買う時期を逸してしまった。
1週間早く注目しとけば5千円浮いたのに…
サッサと買うんだった。

良心的なショップだった為、なんの問題もなく予定納入日ピッタリに到着した。
ちなみに、受注生産の為注文から到着までは丁度3週間であった。
箱デカすぎで重すぎだったので、佐川の兄ちゃん一人でトラックから卸せず、二人でえっちらおっちらしながら、玄関まで運び入れた。

ワクワクの瞬間。
レカロ来たぁ~!
開けた瞬間中からオッサンで出来たら嫌だなぁ(爆)

箱から出して、とりあえず座る(笑)
子供の頃、新しい靴買って貰って次の日の朝まで待ちきれず、夜家の中で新しい靴履きまくり親に見つかって引っ叩かれたあの時とやってる事は変わらない(笑)。

別売りのシートレールセット一式も一緒に入って来た。

これだけでもいい値段するのだが、これが無いと取り付け出来ないから仕方が無い。
ベースフレーム、シートレール、スライドレバー、シートスライド部分の目隠し、取り付け部品、保証書と説明書。

まずは、純正シート取り外し。
4隅のボルトを隠してるカバーを外して、ボルトを4箇所取り外し。

純正シートの真下に付いている、シートベルト警告灯の配線のカプラーを外す。
意外と取れなくて難儀した。

シート外した跡。
あっ!

100円見っけ!
劣化した色具合から、前オーナーの落とし物か?

外した純正シートからシートベルトのバックルを取り外し。

クリップで留めてる配線も外すのだが、なかなかクリップが取れない。

外したシートベルトバックルをレカロの左側のスライドレールに取り付け。
左側(コンソール側)は目隠しカバーが無くむき出しのままなので、付属品の薄型のボルトとナットで取り付けた。

取り付け前のスライドレール。

六角レンチで取り付けるタイプのボルトで取り付けた状態。
スライドレールに付いた青丸の中の3つの穴。
これで高さ調節。

スライドレバーを取り付けるのだが、スライドレールのツメにレバーの丸棒を合わせて、プラスチック製ガイドにパチンとはめ込み、金属製ガイドに挟むだけなのだが…
ワンオフで造ったが故、金属製ガイドの幅が1ミリ程狭く棒が入らない。
少し削れば入るけど、面倒だしこんなもん取れなきゃいい物なので、ハンマーで一撃。(笑)

シート側にスライドレールとスライドレバーの取り付け完了。
ドア側は、スライドレバー内部が丸見えなのでプラスチック製の目隠しカバーを共締め。

レカロ公式では、ベースフレームを先に車体側へ取り付けしてからスライドレール付けたシートを取り付けるとあったが、とってもこんな重いシートを片手で持ち上げながらボルトで留めるなんて出来ないので、先にベースフレームをスライドレールに取り付けた。

一人で作業する場合は、この方が簡単だと思う。
自分は高めのポジションが好きなので、3段階の一番高い位置で固定した。

いよいよ車体側に取り付け。
取り付けボルトは、純正で使っていたボルトを再利用。
まずは前から。

後ろ側。
さすが車種専用品。社外品によくある歪みや微妙な穴ズレもなく、純正品のようにピッタリとポン付け出来たのは、優秀。造りがいい証拠。

シートベルト警告灯のコネクターを付け、配線はタイラップでステーにつけ、ボルトの頭を隠すゴムキャップを付けて取り付け完了。

座ってみて、腰の出が気になったので付属品の調節ウレタンを入れて微調整。

付属品の調整ウレタン。

サイボクオフに行った時に、みんカラ大先輩のyasさんから貰ったNPnの刺繍ワッペン。
せっかくなので付けてみた。

うーん!良いではないか。
yasさんありがとうございました!

シートは後ろに下げ気味のポジションなのでシートベルトが干渉する事もない。

最後に、ベースフレーム横に付属品で付いてきたレカロのステッカーを貼って完成。
使用してみて1週間。
やっぱりレカロ最高。
いつもと同じ道を走り、そろそろ腰痛くなる辺りまで来ても全く痛くならない。
座った時に背もたれが肩胛骨から腰までピタッと付き、サイドサポートが真っ直ぐに身体を支えてくれる。
そのため、自然と背筋を伸ばして座る事が出来るので腰への負担が軽減され、腰痛対策には大変効果がある。
しっかりと身体を支えてくれるので、コーナー・カーブなどではシートに身を任せていられるので、踏ん張って力をいれている必要がなくなり、疲労軽減の効果は大きい。
しかし、あまりにも自然にコーナーに入っていけるので明らかに今までよりもコーナーでの速度は上がっている。これではタイヤの減りが早くなりそう(笑)。
とにもかくにもレカロ効果は絶大。
腰痛持ちには、大変ありがたいシートである。