アルコールと脱抑制

僕も大好きな俳優の新井浩文さんが、派遣型マッサージの女性への強制性行で逮捕されて世間を騒がせてますが…


日常的にお酒を飲まれるの多くは方は「そんな事ないやろ〜」と思われるかもしれませんが…
実は飲酒は依存症であるかどうかに関わらず、暴力的犯罪のリスクを高めます。

昔から「酔って羽目を外す」「タガが外れる」と言いますが、これはアルコールによる脱抑制という作用です。

本人の元々の気質とか性格には関係なく、衝動性が増し感情をコントロールしにくくなる状態をさします。

お酒さえ飲まなければ良い人なのに。
お酒を飲むと人が変わる。

そんな言葉が思い浮かぶのではないでしょうか。

これは日常的に飲まない方にももちろん当てはまることです。

この脱抑制。
アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症、高次脳機能障害などでも起こることがあり、前頭葉の障害と言われています。

酔った状態での失敗、というのは理解しやすいかもしれませんが、習慣的に飲酒を続けていくと、この前頭葉が徐々に萎縮していくことが分かっています。

つまり
酔っていないシラフの時にも、脱抑制が起こってしまうのです。

また飲酒だけでなく、他の薬物依存やギャンブル依存、窃盗癖(クレプトマニア)などにも同じような状態が現れます。

さらにうつ状態やDV被害者、被虐待児など過度のストレスが持続する場合などにも同様の変化がみられます。

前頭葉は理性的な思考、感情コントロールをつかさどります。

なので、脳の器質的な変化の結果として、カッとなりやすい、キレやすいと言った性格の変化が起こるとがあります。


好きで楽しく飲んでいるお酒が、自分の性格までも変えてしまうなんて、酒造メーカーは言わないですよね。

酒は百薬の長、されど万病の元。


脳への影響だけでなく、がんや糖尿病、肝障害、不眠症、うつ病、自殺、骨の病気のリスクを高めます。

そもそもアルコール自体が発がん性がありますし、身体の中で代謝される際にアセトアルデヒドに分解されますが、これも発がん性があります。

リスクのなかでも特にがんとうつ・自殺は深刻だと思います。

お酒との適度なお付き合いが大切ですね。

1日の適度な飲酒量の目安

週に2日はお酒を全く飲まない日(休肝日)を作りましょう。