
※独自解釈です。
だいぶ情報が出揃ってきたのでおさらいを。
ネットで調べると良いことしか書いてなくて実際どこの四駆が良いのか分からないというのが正直な所。ここでは敢えて触れられてない弱い所を考察してみます。
マツダのAWDはFFベースで写真のように車両のセンサーからの情報から予測して駆動配分を制御するのが売りです。
また、極限までデフ容量を削りシャフトも細くして軽量化しています。
燃費も良いです。
低μ路面での強さは優秀。
パワーを掛けるのではなく滑らさずにロスを減らすという考え方ですね。
だから安定性が高いと感じるのです。
そしてよく曲がる。
軽量で抵抗も少なく燃費も良好。
これはアクセラで実際に乗ってみて体験したのでその通りだと思います。
では何が弱いのか…。
それは悪路や登坂能力、後輪の力が要求されるシチュエーションです。
これは元々生活四駆として設計されているので仕方ない所です。
深い雪をパワーで押し退けて進んで行くとき、急な坂道、後輪に大きな力をかけないと進めない時に困ります。
シャフトが細く、デフ容量も軽自動車並。
破損を防ぐために一定以上の負荷が加わるとクラッチの結束を緩めて保護します。
Youtubeの動画でCX-5が登坂にチャレンジするのがありますが一定以上の傾斜で止まるとクラッチ切ってしまい前輪しか回転せず登れません。
弱いシチュエーションの例
前輪両方がアイスバーンに乗ってる
後輪の左側もアイスバーン。
右後輪だけ雪面に乗っている。
しかも段差がある。
デフにより駆動力が逃げるのをブレーキLSDで抑えつつ右後輪の力だけ使って段差を乗り越えなければいけません。
三輪ともグリップ失って後輪一輪で押すというのは駆動系が耐えられずクラッチ解放してしまいます。
ローラーでテストされてる動画ありますがクリア出来てません。
現実にはほぼないシチュエーションですがこういうのに近いハマり方してしまうとスタックしてしまいます。
対してスバル車は常時四駆、シャフトも常時四駆に耐えられる構造なので強いです。
だからスタックした車を助けたり大雪の中ずんずん進んで行くんですね。
マツダが勝てるのはXモードと同等の制御を自動で行うことと燃費でしょうか。
ブレーキLSDもあるので片輪が浮いても大丈夫です。
ただし、マツダのAWDでは他車を助けようにも後輪に自車以上の負荷が掛けられないので難しいでしょう。
マツダのは悪路用の四駆ではなく究極の生活四駆だと考えます。
開発者のムービーでもそう言ってます。
https://m.youtube.com/watch?v=JN12lwu8ss8
じゃぁ発進時だけアシストするe4WDで良いじゃんとなりそうですがそこは違います。
リアルタイムに演算して後輪へ駆動配分してるので30km以上でFFになるe4wdより高速域での安定感が違います。
雪道でのコーナリングで差が出ます。
ではアクセラとi-ACTIV AWDはどうか?
過去のブログで結論出してますが再度。
バンパーが埋まる20cmの雪まで大丈夫なのは実証済み。
軽いので後輪の負荷が少なく多少無理はきく。
ローダウンしてますがスキー場行く道で大雪というのはほぼありません。除雪して圧雪がほとんど。
生活四駆がぴったりマッチしてるのです。
深雪からの脱出動画
コーナリングに関しては四輪のグリップをきちんと使い切るのでよく曲がります。
前輪だけで駆動すると
スリップ=グリップを失う
曲がりません。
ですが四駆で全てのタイヤをバランスよく駆動させて滑らさないことで前輪に曲げるだけのグリップを残してくれます。
なのでFFよりも曲がるのです。
滑って車が斜め向いていてもカウンター当てながらアクセル踏めばそのまま強引に立て直すことが出来ます。
大雪で轍でボコボコでも踏んで行けば安定します。
FFやと凹凸でハンドル取られてそのままどこ飛んでいくか分からない恐怖と戦いながら運転することになりますが、後輪が押してくれるので真っ直ぐ走ります。
DSCオンの場合はトラクションコントロールのおかげで前輪が限界以上に空転しないのでアンダーは出にくいです。
FF車で前輪空転させるとそのまま膨らんでドカンですがこの辺上手いこと制御してくれています。デミオの頃白鳥インターで一度死にかけてますw
でも前輪のスリップしてる場合の危険な信号はハンドルを通じて伝わってきます。
マツダ車はステアのフィールが良くて運転しやすいです。
他社の四駆は分かりませんが目的と合ったものを選ぶのは大事だと思いました。
Posted at 2017/06/02 22:22:03 | |
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