前回ブログを書いてから1ヶ月以上も経ってしまいました。
ブログを書く余裕が少しできたのでまたちょっとずつ書いていこうと思います。
まず、転職をしました。
11月初旬
「新しい職場で働いてみないか?」というお誘いを受けました。
慣れ親しんだ職場を離れるのは嫌だったので最初はずっと断ってましたが、2週間考えて考えて、新しいところに移ることにしました。すぐにでも来てくれというので引き継ぎもギリギリなタイミングで新しい職場に移ってからやっと1ヶ月になろうとしてます。
その間、、日本でも報道がされてるのでご存知の方も多いと思いますが フランスがデモで荒れに荒れまくってます。
「黄色いベスト」軍団のあれです。
フランスの場合、デモ活動は国民に与えられた主張する権利のため、国は禁止することはできません。その代わり、いつ、どこで開催する、という事前告知があります。それが11月下旬から毎週土曜日なのです。
最初は、一般的なデモ行進にあわせてフランスの地方で高速道路の料金所やガソリンスタンドを閉鎖したり、速度違反取締のレーダーを壊したり、という程度(フランスではよくあるので普通な表現します)のものでしたが、第二弾、第三弾になるにつれパリのシャンゼリゼ通りに集結して、デモ隊の一部と黄色いベストでカモフラージュした単なる暴れ屋が暴徒化してひどい有様になりました。
マクロン政権になってから、環境問題(パリ協定)でCO2削減策として自動車(ディーゼルとガゾリン)を2040年までにフランス国内で販売しない、パリではまず初めに2024年までにディーゼル完全撤退*乗り入れ禁止などなど言い出した。
フランスでは燃料の安いディーゼル車に乗ってる比率が高く、特に地方で車がないと生活できない人たち、運送業者やその他仕事で使う人たちへ大打撃になった。今年に入ってディーゼルの燃料税値上げにより値段が平均30%も上がってしまって、今やガソリンとの差は縮むばかりでお得感がなくなってきている。
ディーゼル車完全撤廃案が出た時、「これは暴動になるぞ」と思ったがその通りになった。フランス人が「はいはい、わかりました」と言ってあっさり受け入れるわけがない。
うちでもディーゼル車に乗っているので、値段の上がり具合にはびっくりしたが、週末と余暇にしか使わないのでそこまで生活に響くものではないが実際、やはり毎日の生活で使う人にとっては死活問題である。
国としてはCO2削減に有益な電気か、水素かハイブリットにすべてシフトしたいようだが、それらはとても高い。
特に地方で工場勤務や農業などに従事していて、最低賃金水準に近い多くの人たちにはなかなか手が出せるものではなくなってしまう。
そういうことが根底にあるので怒るのもよくわかる。(暴れるのはダメだが)
個人的にもディーゼルは撤廃されても、せめてガソリン車だけは選択肢として残して欲しいものです。
フランスでは、自動車の所有者は必ず黄色いベストを車内に常備しておかないといけない。それで、自動車乗りがみんな持ってる(黄色いベスト)を一致団結のユニフォームとしてるわけです。
うちの黄色いベスト
デモが政府の想定外に荒れたので、来年度ディーゼルの燃料税の値上げをやめました。
しかし、国民の怒りは止まりません。お金持ちの税の優遇を撤廃、最低賃金の値上げなどの要求→受け入れすることに。
今ではマクロン辞任するまでデモやめない勢いになってます。
長いので2に続く
Posted at 2018/12/21 05:31:35 | |
トラックバック(0) | 日記