デッドニングをしました。
ネット上には物凄く良い事が書いてあるし、カー用品店に行けばデッドニングのコーナーが設けられてるし、デッドニングをした知り合いからも良くなったと聞いていたので私もやりたくてウズウズしていました。
で、実際にやってみたらクリアな音が響く様になって、音質という点だけを考えれば誰彼構わずにお勧めしたいぐらいの向上をしたのですが、
私の場合、車体の動きも大きく変化したと感じたので再レビュー代わりにブログを書こうかと思い立ちました。
ちょっと長くなりますがお付き合いください。
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今回、私は audio-technica のデッドニング用フルキット " AT7405 " を選択しました。
このキットの選択理由は、こんな感じです。
・音響メーカーの製品だから良い音になりそう
・せっかくなので人とは違う製品を使いたい
・制振材が青い
施工すると音は本当に良いんですよね。
良くオーディオマニアの人達が「車なんて何をやってもタカが知れてる」とか言いますが、そのタカの変化が凄いんです。
この変化を知ってしまうと後戻りはできません。
今回の施工では下記の様な貼付けを行ったので、
・アウターパネル上部に、丸い制振材を4枚づつ(33g×8枚=264g)
・アウターパネル下部に、細長い制振材をインパクトビームを跨ぐ様にして5枚づつ(36g×10枚=360g)
・スピーカー裏のアウターパネルに吸音材(35g×2枚=70g)
・インナーパネルのサービスホール塞ぎに、制振材をカットしながら貼付け(1枚360gのシートを4枚使用、カット分を差し引くと、ドア1枚につき約600g、両面で約1200g)
・スピーカーを囲んだ防音材(35g×2枚=70g)
※ 内張の縁に這わせる防音材は貼っていません。
結果、ドア片面で約1.3kg、両面で2.6kgぐらいの重りを貼り付けた事になるのですが、この2.6kgの重りが車に大きな影響を与えました。
車に慣性が働く様になった事でボディへ伝わる衝撃が減り、直進性・安定性が増してGTの様な方向性に変わったんです。
元ピアッツァ乗りの私としては今の乗り味の方が好みではあるのですが、結果、ZC11Sの素性の良さがスポイルされてしまったとも感じています。
ZC11S(しか知らないので、あえて11と書きます)って絶妙なバランスで成り立っている車だと思うんですよね。
シャシーの良さが際立っていてモノコックの剛性はあまり感じないのですが、ボディー全体がトータルで仕事をしてくれている感じがして、
コーナー途中に段差があったりオーバースピードでコーナーに突っ込んだりしても車がトータルで許容してくれて何とか出来てしまう(抽象的でごめんなさい)様な懐の深さがある車だと思うんです。
で、今回デッドニングをしてフロントドアが重くなった事でフロント接地感が増し、コーナー侵入時にしっかりと鼻先が入り、コーナーではグイグイと回り込み、立ち上がりでも安心して踏めて、非常に楽しい仕様になったのですが、
フロントドアが重くなった事で、デッドニング前なら吸収出来ていた様なコーナーリング中の大き目の段差が吸収しきれなくなってタイヤが飛ぶ様になってしまったんです。
素性自体はZC11Sのまま変わっていないんです・・・
もの凄く楽しい車になったのにバランスが崩れて懐が狭まったというか・・・
2.6kgの重りを貼っただけでここまでの変化が生じるとは思ってもみませんでした。
ZC11Sの様な軽量級の車で重心から一番離れた位置に重りを貼ったからこその変化なんでしょうね。
現在の私は、
デッドニング後のZC11Sに慣れつつあり、この変化自体は好ましく感じているのですが、
同時に、デッドニング前のZC11Sを知っているだけにこのスポイルされた部分が惜しいとも感じていて、
制振材を一部剥がしてバランスを見てみようかな?なんて思ったりもしています。
たかが2.6kg、されど2.6kg。
安易な重量の増減は要注意だと痛感した私でした。
最後に、この記述はaudio-technica のデッドニング用キットが良くないと書きたかった訳では無く、やりすぎに注意しましょうと書きたかったものです。
エーモンのキットだってやり過ぎたら同じ事が起こると思いますし、
audio-technica のデッドニング用キットなら多めに制振材が梱包されているので調整しながら貼る事が出来ると考える事も出来ます。
また、人それぞれで目指す方向性も違いますし、感じる感覚だって異なると思うんです。
あくまでも、この記述はやり過ぎには注意しましょうと書きたかったものなので、その辺は誤解の無い様にお願いします。
Posted at 2017/11/30 16:53:58 | |
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