
復活再生させたいにしえの30年前のラジカセ。
バブル期に作られたコストかけまくりのシロモノ。
どんなに高価でも、とにかくモノが売れまくった時期でした。
89年に販売されたDT-9
その翌年の90年にちょっと付加価値を省いて売り出された感じのするDT-8。
運よくその2台が手に入り、復活させたのでその違いを見てみますか。
筐体構造は同一。
材質も共振を抑える構造材、パナテトラを採用しスピーカー部とセンター部を内部で仕切りをつけてセパレート構造にしています。
スピーカーは3ウェイで低域、高中域を専用アンプでドライブするバイアンプ方式。
そして低域増幅のS-XBS回路搭載。
カセット部はダブルカセットでオートリバース付き。
そして懐かしい響き、ドルビーノイズリダクションシステム
Bタイプ、Cタイプ搭載。
特に当時ラジカセにCタイプが搭載されることが珍しかったです。
(Cタイプが搭載されていたからこそ私は購入しました)
さらにメタルテープ録音対応。
ラジカセではメタルテープは再生のみ対応が当時はほとんどでした。
そしてテープ録音に関してマニュアルでの録音レベルの設定が可能。
当時ほとんどのラジカセはCDからの録音では機械任せのレベル設定しかできない機種がほとんどだったのに対してこれはマニュアル設定が可能で自分で使用テープの限界ぎりぎりまで録音レベルを追い込むことができました。(もちろん機械任せも可能)
これも他社との差を誇示したかったのでしょう。
音響部分では松下電器産業の誇り、テクニクス部門が音響回路設計に携わっていたようです。
どんだけコストかけたんでしょうね。

見よ!この圧倒感!まさにバブルラジカセです。
これらが乾電池で駆動できることにも驚きです。
単一乾電池!10本!!で駆動できます。さて装着時の総重量は何キロになるんでしょうね?

表面上の違いは
DT-9
スペアナが装着され周波数ごとの出力が視覚的にディスプレイされます。
スペアナでは3種類まで効果を記録することができ、しかもその効果を生かしてテープに録音することができました。(効果をスルーすることも可能)

DT-8
スペアナがなくなりレベルメーターになりました。
キラキラ光るレベルメーターもいいものです。

操作盤
DT-9
ごちゃごちゃしてます。
上部に左右のバランスを調整つまみ
S-XBS効果を調整するつまみがあります。
下部にサウンド効果、スペアナの調整部分があります。

DT-8
スペアナの調整部がなくなりました。
音質調整は左右バランスがなくなりましたが
高域、中域、S-XBSの調整つまみができました。

天板にはこの当時のパナソニックのニクイ演出
CDジャケット展示部があります。
ワタス、結構気に入ってよく演奏中のCDを飾ってました。
大学時代このラジカセが目覚まし時計でした。
この中で特に優れていたのがタイマーでのボリューム位置をセッティングできること。
そのセッティングが便利だったんです。
小音量でラジオを聴きながらスリープタイマーでオフにし
目覚ましはCDでいつもの音量でかけてくれる。
なかなかここまでのタイマー設定ができる機種はなかった記憶があります。
DT-8の電解コンデンサーの慣らしが終わってないので
音質についてはまた後日に。
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Posted at
2019/06/18 01:29:30