僕のヴィッツのエンジンは1NZと呼ばれるエンジンだ。
H30年式の僕のヴィッツは
エンジンECUでエンジン油温を出力している。
当初は、水温センサー同様に、純正でエンジン油温センサーがあるものだと思っていた。
しかし、僕の1NZエンジンに・・・
「エンジン油温センサーは装着されていない。」
では、エンジンECUは何をもとに、「エンジン油温の値を出力」しているのか僕は疑問に思い、調べることにした。
結論から言うと
僕のヴィッツのエンジン油温は・・・
『エンジンECU内部で演算された推定のエンジン油温』なのだ。
値の演算方法は各自動車メーカーにより若干の違いはあるようだけど。
その演算の仕組みは・・・
・エンジン水温[燃焼による発生した熱を冷却水が吸収する特性]
・エアフロ値[吸入空気量の大小によって、燃焼噴射量が決まってくるので燃焼室での熱量(カロリー)が割りだされる]
・エンジン回転数[1回のサイクルで同量の燃料が燃えても、エンジン回転数が高いほど、冷却水がウォータージャケットで受ける熱量は増える]
この3点を軸に、
外気温、吸入空気温度、車速などの検出値の値を補正にかけて
冷却水とエンジンオイルとの比熱の特性[水と油の比熱差]を利用して、エンジン油温の値を推定しているようだ。
水は油に比べて、温まりにくく、冷めにくい。
油は水に比べて、温まりやすく、冷めやすい。
そうは言っても、
夏場などでは、冷却水温がエンジンオイルより先に暖機が完了することもある、それは、オイルは常に循環しているけど、冷却水はサーモスタットで水路の開け閉めをしているから、冷間時は常に熱を受け続けてしまい差が生じる。
理屈は何となく分かるけど、僕の頭では、値は導き出せないなぁ(ヾノ・∀・`)
エンジン油温センサーを装着したほうが、楽じゃね?と思うけど。
コストの兼ね合いなどが大きいらしい。
そもそも
昨今の国産車で油温を検出するようになったのは、
可変バルブタイミング機構(トヨタだとVVT-I)の制御に油圧を利用していて、
エンジンオイルは20番などの低粘度オイルだろうが40番などの高粘度オイルだろうが、油温が上昇すると粘度が下がる特性を持っている。
VVT機構の作動油路なんて小さい穴だし、オイルポンプの発生油圧能力はオイルの粘度を替えようと同じ油圧だから、
低温時のドロドロしたオイルと
高温時のサラサラしたオイルでは、
油路の通過する速度に差が生じるようだ。
そのため、油温を検出して、そのタイムラグを考慮してバルブタイミングを制御しているようだ。
まとめ 〆( l l 。 )
純正ECUのエンジン油温出力には2種類ある。
1)油温センサーによる直接的なエンジン油温の値
2)各センサーの値を元に、ECUのマイコンで演算した推定のエンジン油温の値
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蛇足、R32スカイラインGT-Rなど本格的なスポーツカーは、エンジン油温センサーでダイレクトに油温を検出している。さすがだわ|ω・。)
Posted at 2019/08/29 21:40:46 |
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