Simca1200Sはその名の通り1200ccのエンジンで、普通の車ではトランクルームになる所にエンジンが搭載されている、いわゆるRRである。
このデザインでRRと言うのも私にはとても魅力的で、最近まで911に乗っていたり、以前ベルトーネ、ジウジアーロが大好きな友人から借りていたシングルナンバーのオールドビートルでRRの楽しさを知ってしまったから(^^)
当時はFFよりもRRが主流で、小さいエンジンながらトラクションがかかりやすく、キビキビ走る楽しい車がたくさんあった。この1200Sもそれを引き継ぐ最後に近い車なんだろうなぁと思う。
さて、エンジンは1204ccの4気筒のOHVで当時としては普通な感じ。

ただこの1200Sのエンジンは、見ての通りクロスフローでツインのソレックス、さらに圧縮が10.2と高くパワーも85psと、当時としてはナカナカのハイパワー(^^)
なのでアバルトがチューンやセッティングをしたとも言われていて、本当なら嬉しい😊
ちなみに、ちゃんとアバルトマフラーも2種類用意されてたりする。好みはもちろん4が長い方!
エンジンもコンパクトだからエンジンルームはスカスカ。
ソレックス側には大きなエアクリーナーボックスがあり、新鮮な空気はボディ下部から吸うようになっていて、2本の長いファンネルみたいなのがあり凝った造りになっている。

その脇に見えるのが、フロントラジエターへの水の配管。
普通の車ではエンジンルームにあたるボンネットの中には、ラジエターとスペアタイヤ、バッテリー等が搭載されている。

フロントから入ったラジエターへの空気が上にもれなく流れるように良く考えられた造り。

このラジエター単体を見てもまるでF1のサイドラジエターみたいに良く見える(^^)
シャシーはフロントが横置きの一枚リーフバネにウィッシュボーン、リヤがセミトレーディングアームにコイルバネの4輪独立懸架、さらに4輪ディスクブレーキと、当時としてはかなり走りに振った印象。
操舵もラック&ピニオンだし、きちんとした個体なら楽しめそう^_^
ミッションは4速マニュアルで、当時の最高速度は180km近くと言う事なので、意外とハイギヤーかも。
タッチは非常にカチっとした印象で好感が持てた。
スペック表が何故か2種類、最初の68年と最後の71年とだと微妙に違うのはなぜ?😅キャブのセッティングの違いか、カムが変更されたのだろうか?
以上、いろいろ調べてるとシムカとしてかなり本気でスポーツカー…スポーツカーとは言えないかもしれないが…いい車を造ろう!としていたんではないだろうか。
私もシムカが来たら首都高や関西遠征などにどんどん走りたいので、その辺りはきちんと整備して乗って行きたいと思います🎶
続く
Posted at 2016/11/19 22:30:09 | |
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