
【写真は冬仕様(スタッドレス17インチ)にチェンジした、MyA5SB】
アウディのクワトロシステムは、おおまかにいえば、横置きエンジン用のハルデックスカップリング(VWの4MOTIONもハルデックス)と、縦置きエンジン用のセンターデフ式フルタイムAWDに分けられます。
このうち、縦置きエンジン用のクワトロシステムについて、現在も改良を行っている旨の内容の記事を発見したので、MYCAR歴のあるA4をもとに簡単に紹介します。
B7A4は、基本の駆動配分50:50(均等トルク配分、トルセンセンターデフ タイプA)で、そこから、路面の状況等により駆動配分が変化するものでありました。
これが、B8A4からは、前後不均等トルク配分の「トルセンセンターデフ タイプC」が採用され、前輪40:後輪60のリヤよりの駆動となり、これにより前輪の位置が前側に移動したのと相まって回頭性が格段に向上しました。
そして、昨年登場したB9A4ですが、「A4のすべて」という雑誌によれば「アウディの看板でもあるクワトロシステムは、トルセン式センターデフによるフルタイム方式を継承する。」とあったので、クワトロの機構については変更がないと思っていたところ、ジェイテクトの記事「特集 ジェイテクト」を発見したものです。
この記事によると、トルセンCを改良し小型化したトルセンCsmを2012年よりアウディ車に搭載とあり、2015年から発売(本国)のB9A4はトルセン史上最軽量のものを使用しているとのことでした。
【この記事を見たい方は↓】
「ジェイテクト トルセンタイプCsm」と検索。
「特集 ジェイテクト」に2015年のアウディA4に採用と掲載。
≪追記≫
8T RS5やA6・A7のクワトロシステムは、クラウンギヤ式センターデフ(アウディの特許らしい)と、トルセンとはまた別のシステムのようですね。
ここ最近のクワトロのトピックといえば、A4オールロードと新型Q5で採用された、センターデフを廃止のうえ、これに換え多板クラッチを使用し、クラッチを開放することでプロペラシャフトの回転を止めることができる、AWDでありながら完全FFとすることが可能となった、オンデマンド式AWD「クワトロウルトラ」が話題になっているところですが、このように既存のフルタイムAWDも地道な改良が加えられており、フルタイムAWDが好きな私としては、うれしい気分になりました(^^)
そういえば、B8A4デビュー時の駆動配分の可変範囲は「前後 60:40~20:80」だったような記憶があります(自信ありませんが)。それが、当初の数字が正しいとすれば、今のA4駆動配分は「70:30~15:85」で変更となってますね。
以上、クワトロにまつわる、ちょっとした小話でした♪
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2017/11/18 12:32:36