大雪が降ると少しでも車から離れたり長時間停車しているうちに
車の周りに雪が積もっていきます。
こうなると一般的な車はリップスカートや車の下に干渉した雪で
身動きが取れなくなる場合いが有ります。
その場合の対処法についていくつかまとめました。
基本的に雪道対策をした車を前提で話を進めます。
ノーマルタイヤで雪道走行は論外です。
人の迷惑になるからやめてください。
他の人を生命の危機に追いやる可能性が有ります。
チェーンも携行しても一時しのぎにしかなりません。
一般的な傾向として渋滞や立往生の原因は
ノーマルタイヤの車やスリップして坂を登れないトラック、その他、雪が起因する事故が原因です。
車道は普通に走行しているうちは雪が飛ばされてまだまだ走行可能な場合が有ります。
ノーマルタイヤでも坂道は登れます。高速道路も行ける場合が有りますが
いざ車を停止する時にすでに制御不能な場合が有るのでやめましょう。
■スリップして進めない場合
原因
溝や轍(轍)が凍っていて 少ない窪み内でタイヤが空転してしまう場合や
凍結路面を走行する場合。
①脱出方法はアクセルをあまりふかさず
ギアを2足ないし3足で発進する
②毛布やカーマットをタイヤの下に差し込み脱出を試みる
③近くの人の手を借りる
④あきらめてロードサービスを呼ぶ
(なお、大雪時はいつ到着するかわかりません。)
大抵のスリップポイントには融雪装置や砂が用意されています。
■走行途中に雪にはまった場合
原因
ホワイトアウトや車幅の見誤りで
自分の車の下の隙間以上の雪だまりや積雪の場所で起こります。
降雪時は急激に積雪か増していく場合に起こりうることです。
①脱出方法は、スコップなどで障害になっている雪を除去し
バックや前進で雪の浅い場所に回避することです。
②抜けられない場合はけん引してもらったり他の人に車を押してもらわないといけないのですが
最近の車は後部にけん引をするための装置が省かれています。
特定の車以外は自分の車が自走不能になった場合フロントにアイボルトを取り付けて
けん引してもらうための簡易的な物しかない事を心得ておきましょう。
もし自分の車が4WD車だったとしても、後部にけん引装置が無く
適当に引っかける場所が有る場合、むやみにロープを引っ掛けて引っ張ると
車の重要な部品やバンパーを破損するので気を付けてください。
重要なのはギアの選び方
1足ではトルクがかかりすぎて雪を掘り起こし更にはまって行きます。
2nd発進でゆっくりアクセルをふかして進みましょう。
③ロードサービスを呼びましょう。
■駐車時に積雪により車が雪で覆われた場合
原因
駐車時の降雪によるもの
①まず運転席側のドアまわりの雪をブラシやブレードで取り除きましょう。
車内にドサッと雪が入らないようにするため。
マフラーが埋まっている場合はマフラー周りを。
(これをしないと車内に一酸化炭素が廻り込んで危険です)
②エンジンをかけ暖房を全開にしましょう。
(フロントの霜も除雪中に溶けて安全な運転ができます。水をかける人もいますがNGです)
③雪は車の上部から降ろしていきましょう。初めにフロントやドアまわりからやっている人も見かけますが
走行時にブレーキを踏むと屋根の雪が全部前に来て視界を妨げられたりワイパーの破損にもつながります。
④屋根→窓周り→ボンネットまで雪の除去が終わったら
車の幅分前の除雪をしてください。
だいたい駐車区画以外は管理しているところで雪を取り除いてくれている場合が多いです。
周りが雪だらけで車高よりも高い場合はほぼ走行が不可能なので進行する方向の除雪を自分でやるか
除雪を待つしかありません。
⑤周囲の安全を確認し車をゆっくりまっすぐ雪の少ないところまで前進しましょう。
なんで真っ直ぐ進むかはハンドルを切って進むと車から下ろした雪の塊に後輪や車の下が雪に干渉して
スタックします。車周りも除雪すると時間もかかります。
降雪時に脱出しやすいように出る方向に頭を向けて停めておきましょう。
★降雪時にどうしても車に乗って遠出する場合
次の装備は必ず持って行きましょう。
助けを求めて吹雪の中を歩く事も想定されます。
・防寒着
・長ぐつやスノーブーツ
・防寒手袋
・スコップ
・毛布
・2食分ぐらいのパンやお茶などの食糧
・携帯電話の予備電池
・使い捨てカイロ
・フラッシュライト(懐中電灯)
・念のため携帯トイレ
・忘れがちの発煙筒と三角停止板
・ブースターケーブル
けん引ロープは最近の車にけん引する装置が無いので省きます。
◎途中(初めに)で計画を中止する気持ち
Posted at 2014/02/19 20:46:23 | |
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