きわめてマニアックな天文ネタです。
自宅のC14でHβフィルターを使えば、難物中の難物である馬頭星雲が見えるかどうか?
かつて志賀高原で、45cmドブソニアン+Hβフィルターでは、眼視で確認できたことがありますが、自宅からだとどうしても標高も低く、付近の光害もあるのでいままで何回かトライして、一回も見えた事がありませんでした。
先週の土曜の夜、透明度が良い好天に恵まれたので再挑戦。
でも、やっぱり見えない。
何とか見えないものかと思案したところ、かつて中古で国産のI.I.(イメージ・インテイシファイアー 光電子倍増管)を買って、ニコンマウントで暗視スコープとして使えるようにしてあったのを思い出し、これを接続。
Hβフィルターではやっぱり見えません。
ところがHαのバンドパスフィルターを使うと・・・馬の頭がシルエットで見えています。
結構これでも限界近く。I.I.のノイズに埋もれますが、確かにしっかりあります。
そういえば、I.I.は人間の目には捉えにくい波長の近赤外なんかを十分に増幅して見せてくれるので、通常では全くといってよいほど見えないHαの赤い波長の光も、しっかり映像化してくれるわけです。
これは面白いとオリオン大星雲に向けると、これが大迫力。複雑な構造や周辺の淡い部分まで見えてきます。
バンドパスフィルターは光害があっても、特定の波長だけで見るため、あまり影響ありません。影響があるのは大気の透明度だけです。光害地の新しい星の見方をちょっと発見しました。
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天文 | 日記
Posted at
2011/11/30 19:00:37