昨晩ようやくまともに木星を観ることができました。
何度も書いてますが、今年は晴れないので、7月20日に衝突したらしいのですがまったくお目にかかるチャンスがありませんでした。
昨晩は、23時過ぎから晴れてきて、夜半近くに25cmニュートン反射を木星へ向けました。ネットで調べたら、ちょうど衝突痕がこちらを向いている時間です。さらに、上空のジェット気流も日本列島をそれていて、期待が持てます。
あまり高度が高くないので気流の影響を受けていますが、なかなか細部まで良く見えます。もう少しで大赤班が向こう側へ隠れるところです。肝心の衝突痕のあるあたりをよ~~く見ると、周囲よりやや暗い部分が少し横に伸びたような感じで確認できます。衝突から20日以上経っているのに、まだ見えるんですね。
先日のブログで、中国製パチモンバッテリーについて書きましたが、昨晩使った望遠鏡も実は中国製の激安大口径反射で、ケンコーから出ている物ですが、こいつがなかなか良く見えるんで驚いてます。
もちろん着荷した状態では、斜鏡のセンタ-はずれているわで光軸周り総点検調整を徹底的にやっています。ニュートン反射でF4.8ですから、ちょっとした光軸ずれで像が悪くなります。
こういった事をしっかりやって、ミラーが外気温度に馴染むとよく見えるわけです。
35cmのシュミットかせグレンも使いますが、こちらはさらにミラーの温度順応に時間がかかるばかりか、口径が大きい分気流の影響を拾うので、なかなかその口径の持つ分解能を発揮できません。昨晩くらいだと、25cmの方がよく見えていたりします。でも、クルマも大排気量の方が、トルクがあって低速から高速まで走りやすいのと同じで、大口径は像の明るさが違います。惑星でも星雲や星団でも、迫力が違うのです。気流が悪ければ絞ればよろしいと考えると、大は小を兼ねるのですが、移動で使うには大きすぎますね、35cmでは。
Posted at 2009/08/13 10:35:21 | |
トラックバック(0) |
天文 | 日記