それはメディアだったということか???
被災した子どもにマイクを向けないで! 二次被害に注意を呼び掛け
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1103/18/news024.html
被災した子どもにインタビューする報道関係者に対し、「やめてほしい」の声が挙がっている。日本心理
臨床学会は「被災した子どもたちに被災体験を語らせないで」と訴え、二次被害に注意を呼び掛けている。
被災した子どもに「地震は怖かったですか?」とマイクを向ける――。テレビでたびたび見かける光景だが、こうした報道について「反対」の声が挙がっている。
日本心理臨床学会は報道関係者に対し、「被災した子どもたちに被災体験を語らせたり、絵を描かせたりしないでください。被災体験は、安全・安心・信頼の関係性のなかで表現されてこそ、回復への力になります。逆に、安心・信頼のないなか表現を強いることは二次被害を与えます」とWebサイトで訴えている。
命をおびやかすような怖い体験からの回復には「安心・絆・表現・チャレンジ」の体験が必要で、特に「海を見ることができない」「海に行けない」という子どもには何かにチャレンジさせることが大切だという。
また被災した子どもの利益にならないようなアンケート調査についても「絶対に行わないでください」と強調。阪神・淡路大震災や中国四川大震災のときにも“調査公害”が発生したため、「この災害では決してそのような二次被害が起こらないようにしてください」と注意を呼び掛けている。
ここから先はマスコミに対する誹謗中傷と思われてもおかしくないような内容ですので,今そんなの見たくない,聞きたくないとお考えの方はスルーしてください。
被災者の悲痛な叫びに耳を傾けることは重要だと思う。
周りからは想像もつかないような感情が彼らの中には必ずある。
それを伝え,訴えていくことは大切だと思う。
その一方で,被災者の今後にも目を向けなければならない。
マスコミがなすべきこととは?
阪神淡路大震災ののち,マスコミはマスコミとしての答えを出していたのだろうか?
物資についても,被災地で今何が足りていないのか,それを報告するのは重要なことだと思う。
しかし,それを一番訴えていかなければならないのは,行政や然るべき機関に対してではないだろうか。
マスコミはテレビで放送することで一仕事終えたつもりになっていないか?
だとしたら,Twitterで救済者情報を闇雲にRTして拡散させているユーザーと何ら変わりない。
善意で行なっているとはいえ,そのことがかえって情報の混乱を招くことになっているのだが。
それがようやく最近になって(震災発生から1週間もかかって),ちょっとずつまともな放送になりつつある気はするが・・・はて,先の阪神淡路大震災の時にマスコミは学んでいたはずでは?
これではまるで「今学びました」と言わんばかりな気がするのだが。
マスコミの持つ情報収集能力,情報伝達能力は,災害時にはもっと有効な活用法があると思うよ,僕は。
視聴者に訴えかけ,視聴率を取ることだけが能じゃないでしょ。
マイクを持ってカメラの向こうから訴えていることを,視聴者にではなくもっと他に訴えていくべきところがあるでしょう。
ただのパフォーマンスに終わってますよ。
そしてもう一つ,こういう災害の時には情報統制は必要だと,僕は思う。
何でもかんでも情報は出せばいいというものではない。
やりようによってはうまく人々を誘導できる。
「首都圏のコンビニでも品切れが続出しています」なんてニュースを流すから,みんな大変だと思って物資の買い占めにかかる。
「あわてなくても物資は充分ありますから買い占めないでください」って後から付け足してももう遅い。
なくなる,足りなくなると聞けば買い占めにかかるのは世の常,人の常。
仕方がないと思う。
1000万人に向かって「みなさん冷静になって」って言ったってそりゃ無理だ。
この状況,人々はすでにパニックに陥っているのだ。
それをさらに煽るような情報を流しているのはどこのどいつだ?ってね。
朝なくても夕方には届いているなんていうような,さほど深刻な不足でもないのなら,そんな情報はむしろ流さない方がいい。
あさましいとしか言いようがない・・・でも責められないよな。
もし自分がその場にいたら冷静に対処できる自信があるかといわれると。。。
もっともっと物資が不足している地域の人たちが少ない物資をわけあって生きているのにね。
こういう時には,当局とマスコミは連携して情報統制を行なうべきだと思うよ。
それこそ,パニックを防ぐためには必要なことだと思うよ。
誰かを見殺しにしようというんじゃない,むしろ,パニックによって引き起こされる被害を食い止めることで誰かを救おうという考えだ。
実はあの時あんなことやこんなことがあったんだっていう話は,一段落してからでもいいじゃない。
原発にしたってそうだ。
全てを包み隠さず・・・という意見にも反対はしない。
しかし,政府や東電が本当に情報を隠しているのかどうか,政府の対応が間違っているのかどうか,国民は報道を見て判断するしかない。
つまり,国民がどう感じるかっていうのはマスコミ次第だということだ。
「大丈夫なんでしょうかね?」とか「本当はどうなんでしょう?」とか言うのは,テレビの向こうの人が言うべき発言ではない。
その一言が国民をパニックに陥れるのだ。
その自覚,ある?
こう書いているけど,僕はマスコミに変わって欲しいんだ。
視聴者は見ているよ。
どこの放送が今回の震災で一番役に立ったか,貢献したか。
もちろん,企業だって見ているよ。
今変わらなきゃ,もう変わるチャンスはないよ。
マスコミとしてのプライドがあるのならね。