前回の内容に関して,様々な反響がありました。
ここでは紹介できませんが,あの車を見たとか,それ以上の情報もいただきました。
ありがとうございます。
んで,思ったこと。
車をいじるって何?
車をチューニングするって何?
ってこと。
それぞれの価値観があるので,答えは見つかりません。
他の車よりも速い車にするためにあちこちをいじっていくこと・・・これもチューニング。
車を末永く大切に乗り続けるために,いいコンディションを維持して乗り続けるためのもの・・・それもチューニング。
まったく方向性が違います。
どちらを求めるかはあなた次第です。
雑誌やショップの広告なんか見ると,出てくる話はほとんどが前者の話です。
ここをこういじったら筑波のラップタイムが伸びたとか伸びないとか。
サイドポートを掘る話なんて,ロータリーチューンの定番とまで言われる始末。
ところで,つい先日まで,サイドポートを掘ると吸気量が増えてパワーアップ!って思っちゃってましたが,実は違うそうです。
みなさんご存知でしたか?
雑誌の情報やネットの情報やショップの話を鵜呑みにすることはない。
あれこれいじってパワーアップします的な話題に飛びつくユーザーが多いから,そういう話題ばかりになるのも仕方がないでしょう。
むしろ,後者の話ばかりしていたら雑誌なんて売れにくくなるもんね。
・・・ホントに?
オートメカニックとか,売れてると思うんだけどなぁ・・・チガウ?
ロータリー関係のショップで言うと,闇雲にチューニングを奨めずにまずはメンテナンスを奨めてくれるショップもいくつかあります。
ココなんてメンテナンスの話しか出てこないくらいwww
実際のショップがどうなのかは僕自身は知らないのでコメントは差し控えさせていただきますが。
話は戻ります。
前者は,いわゆる,限界を求めていくチューニング。
速さの限界や,パワーの限界を求めていくチューニング。
後者は耐久性を求めていくチューニング。
維持という面に徹底的にこだわるチューニング。
前者と後者で圧倒的に違うのは,前者は「壊れたら直せばいいじゃん」という考え方がベースにある。
何回だって,壊れたら壊れるたびに修理する。
修理という名のチューニングをする。
そして,壊れたらそこを“強化”する。
その“強化”が引き金となって他が壊れたら,今度はそこも“強化”する。
永遠のいたちごっこ。
そして一般ユーザーは疲弊し,資金が尽き,ついには車を手放す。
過去の事例がそれを物語っている。
あるいは「壊したくないから乗らない」という選択。
それでは乗っている意味,いじっている意味は何なんだろうと思う。
乗らないんだったらいじらなくていいじゃん。
乗らないのか,“乗れない”のか。
ユーザーは“乗らない”と言うけれど,実際には“乗れない”のだ。
乗ると壊れちゃうから。
そんなこと,僕がいまさら言わなくたってみんな自分でよく分かっていると思うけれど。
乗れなかったらどうなるか・・・
腕は鈍る。
タイムは伸びない。
あれ?
速さとパワーを目指してチューニングしたのに,結局腕は鈍り,タイムは伸びず,そしてそれをごまかすためにまた車のパワーを求めて。。。
だんだん,本末転倒してくるように思いますが・・・
しかも,そんな状態だから車の性能を発揮できていない。
無駄なパワー・・・しかもそのパワーのために車は壊れていく。
言い換えれば,車はオーナーの代わりに犠牲になっているのだよ。
とか何とか言ってますが,これって僕自身のことだよな Orz
後者はそれとは全く考え方が違う。
“壊れたら直す”ではなく,“壊さない”のだ。
乗らずに壊さないなら前者と一緒になってしまうけれど,そうじゃない。
乗っても壊れない車を作るのだ。
壊れる車を作るのは簡単。
どんどんいじってしまえばいいんだから。
でも,壊れない車を作るのは難しい。
壊れない車を作れるっていうことは,壊し方を知っているからこそできる仕事だ。
壊れたときに「何ででしょうね?」では説明不足。
その理由が説明できないってことは,また同じ壊れ方をする。
その理由が説明できれば,それに対して対処できるから,次は大丈夫。
でも,それは前者。
後者は,最初からそれをやらない。
だって,そうすれば壊れるのはわかっているから。
壊れる理由もわかっているから。
壊したくないから手をつけないのとはちょっと違う。
壊さないためにはどうしたらいいかもわかっていて,あえて手をつけない時もある。
壊れなければ余計な出費もかからない。
維持費としてかかるのはメンテナンス代と消耗品代だけ。
そこに資金的余裕が生まれる。
その余った資金を・・・走りに行けば,腕も向上する。
壊れないからどんどん走りこみできる。
すると,自然と結果は出てくる。
本当の意味の実力になる。
そしていつか自分の実力が車の限界を超えたら・・・
と,去年の夏までは僕もこのスタンスだったんだけどなぁ。。。
もう一度,そこからやり直しが必要なようです。
そして今度こそ,いつか自分の実力が車の限界を超えたら・・・
そのころにはもう闇雲に走ることはやめているだろうね。
FDは,それこそ屋根付き鍵付きのガレージで永久保存するかも。
そして,次の車に挑戦かな?
何がいいかな?
今興味あるのはS2000(もうすぐ絶版w)とNew Z4(高すぎ!w)とNew RX-7(未だ妄想段階w)なんだけどwww
あぁ~ちなみに,時期Newロータリー車の名前はRX-7でもRX-8でもなくRX-9になる可能性もあるとか。
それが一番無難かもねぇ~
というのは,みんなが思い描いている“RX-7”という車のイメージとはかけ離れたものである可能性があるから。
ロータリーエンジン,ターボ,ロングノーズ,低い車高,流線形のボディライン,前後50:50の重量バランス,コーナリングマシン,リトラクタブルヘッドライト・・・
それぞれが思い描く「これがなけりゃRX-7」じゃない!っていうものがあるでしょ。
しかもたくさんwww
そして何よりも,他を圧倒する速さ・・・
みんなが期待しているのは,かつてGT-Rの連勝をストップした時と同じ光景をNew RX-7にも見せて欲しいと・・・え?思ってない?www
少なくともFD3Sよりも遅ければRX-7を名乗る資格はない。
R35GTRに勝てるかどうかわかりませんが。
だって,やつはど素人のど下手が乗ってもすごい速さでコーナーを駆け抜けていくことができるモンスターマシンですよ。
もちろん,その速さの裏付けになっているのは,ドライバーの腕なんて関係ないレベルまで盛りだくさんに制御された電子制御システムなんですけどねwww
いいんですよ。
RX-7の求める領域はそこじゃないので。
そんなシステムなんて気にせずガチで勝てる車で復活するんですから。
えぇ~っと,10年後?100年後?(・∀・;)
New RX-7がおいそれと簡単に出せない理由は,GTRとかのライバル車なんて関係なくて,最大のライバルがFD3Sだからです。
実はFD3Sがそれだけ洗練された車だということです。
20年も前のエンジンですけど。
でも,ガチでFD3Sに勝てる実力を持った現行車がどれだけあるかという話になると・・・どうよ?!
燃費がどうとか,排ガス規制がどうとか,そういう問題もあるのでしょうが,それ以上に,FD3S以上のものをマツダが作れるかどうか,マツダのプライドもかかっているんだと思います。
そんな洗練された車,下手にいじったらそりゃ壊れますわ。
何百万もかけて,結局伸びたタイムは1秒とか2秒とか。
ホントにそれでいいのかな???
以上,最近の僕の心境です。