お得意様から預かった包丁を折ってしまいました。
サービスで研ごうと、ついでに柄の緩み修理もお願いされ、初めてする作業でしたが軽い気持ちで受けてきました。
既存の穴に埋め木をし、木工用ボンドを注入か、中子を炙ってきつめに挿入かその両方を併用か、と考えていました。
取りあえず埋め木をして軽く挿入したらもう少しで強固に固定出来そうなので、炙ることなくボンド注入後、強めに挿入しました。
強固に固定に出来たのは良いのですが、埋め木のバランスがちょっとだけ悪く、微妙に曲がって取り付いています。
何とかしようと、力ずくで調整しようと数回曲げていたら、「バキーン」の音とともに折れてしまいました。しばし唖然としていましたが、なんとかしようと思案の結果
1、溶接して修理、
2新品を購入して理由を話して謝る、
3短い包丁に改造する
この3案が浮かびました。1は、もし修理が甘く事故になると困るので却下。2の案に決定で折れた包丁も持参で素直に謝りました。結局折れた包丁は私がいただくことで収まりました。
でもこの包丁の所有権が私になり、3案の短い包丁に改造しました。
柄の内部に入る部分を中子と呼ぶらしいのですが、まさかこんな事になるとは思いませんので中子の形状が分からないので柄を割って取り出します。
中子を取り出し形状を確認。
形状を写して、新しい柄をホームセンターで購入しました。
削り取る部分以外は危ないのでマスキングテープで養生しました。
万力に固定して、ディスクグラインダーで大まかに形成して、ダイヤモンドヤスリで手加工で仕上げました。
こんな感じです。
こんな感じ仕上がりました。ちょっとバランスが悪いですが、もう私の可愛い子供です。
ちょっと不格好ですが、格好に似合わず切れ味は抜群に仕上げてあげるつもりです。
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Posted at
2019/10/06 14:21:43