ステアリングのステッチ縫い直し
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
ニスモSのステアリングで多くの方がお悩みのアルカンターラ劣化に耐えきれず、交換することにしました。Z34の赤ステッチ仕様はやたらと高くて買えないため、ジュークのステアリングをニスモSに合わせて赤ステッチに縫い直します。
まずは色の選定。純正の赤ステッチは結構暗い赤で、手持ちの糸に良いのが無く、真紅を買い足しました。右から赤(ポリエステル)、真紅(ポリエステル)、赤(綿)の糸です。左のは自作のキーケースです(レザークラフト初心者です)。
2
入手したジュークのステアリング。黄色いバージョンのやつらしく、黄色ステッチです。パンチングレザーが好きではないため普通の革のにしたらこれでした。
MOMOのヴェローチェを長年愛用していた身としては黄色ステッチも捨てがたい気もしますが、マーチには合わないのでやはり縫い直します。
3
今回使う道具です。
左から、
ハサミ:糸を切るのに使います。
リッパー:100均は避けましょう。CLOVERのが数百円で買えます。切れ味が全く違います。
レザークラフト用の針:先が丸めてあって革を傷つけません。3本あると良いです。
カーブ針:先をヤスリで丸めてあります。縫い終わりや曲線部分で使います。1本あれば何とかなります。
木工用ボンド:レザークラフトの必須アイテム。今回は結局使いませんでした。
ヘッドライト:手元を照らします。無くてもいいけどあると便利。
糸:強度が必要なのでポリエステル、太さは0.8〜1mm。今回はKAMONというメーカーの1mm真紅をチョイス。1mmの割に結構細く、0.8mm風味。ちょうど良い太さで結果オーライ。
他にペンチも使いました。
レーシングポニー(縫うときに対象物を挟んで固定する道具)は使えないので、小脇に抱えて作業します。
4
縫い始める前に、リッパーで元のステッチを除去します。革を傷つけないよう慎重にやりましょう。
糸を抜いていくと、なぜか縫い始め・縫い終わりのどちらにも末端処理がしてありました。ちなみに抜いた糸を燃やしたら、炎を出して黒っぽい塊が出来ました。ポリエステルかな?たぶん。
1回で縫う分の糸を除去したら、早速縫っていきます。今回はシンプルなベースボールステッチです。
1.糸の長さは縫う長さの6倍くらいとります。
2.出発点の左右穴にかかる糸が二重になりつつ、糸を表に引き出す形にします。レザークラフトでは、縫い始め・縫い終わりで同じ穴を複数回通して補強します。
3.左右の引き出した糸は同じくらいの長さにしておきます。
5
あとはひたすらベースボールステッチ。右から出た糸を真ん中の割れ目に潜らせ、1目先の左穴の裏から表に引き出します。左から出た糸も同じように右から出します。写真の縫い方では、左から出た糸が上にかぶさります(一部だけ逆になったりしないよう気をつけます)。
ひと目縫ったらしっかりしめます。ゆるいと残念な仕上がりになります。
この縫い方は針を裏から通すため、うまく通らないこともあると思います。その場合は3本目の針を表から刺してやり、ガイド的に使うとやりやすいです。
6
縫い終わり部分の処理です。
例によって縫い終わり左右穴にかかる糸が二重になるようにし、裏側へ通った糸を真ん中の割れ目から引き出します。その糸をコブ結びにして緩まないようにします。
7
余った糸をカーブ針に2本とも通し、これまで縫ってきた目の下を通します。5目くらい通せばOKです。キツイので2〜3目くらいずつくぐらせます。手で引き出せなかったのでペンチで引っ張りました。
私はここで初めてカーブ針を使いましたが、曲線部分などで縫いにくい場合はカーブ針を使うのもアリです。
5目くらい通したら、余った糸を短く切って割れ目に押し込んで隠して終了。
8
縫い終わりました。下側左右でそれぞれ1時間半、上の長いところで2時間程度かかりました。慣れている人ならもう少し早いと思います。慣れてない場合は7〜8時間かかるかもしれません。
作業自体はそれほど難しいものではないです。根気があれば何とかなります。
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