VOLVOの新しいEV、EX30に試乗しました(昨年11月発売)。
EV専用に設計された車両で、エクステリアのディティールも今までとは違う感じです。
なお、注文はDで受け付けず、オンラインのみとのこと。
〔試乗車〕
グレード:Ultra(RWD)
最大出力/トルク:272PS/343Nm
サイズ:全長4235×全幅1835×全高1550mm
車両重量:1790kg
搭載バッテリー:リチウムイオン電池(69kWh)
一充電走行距離:480km
0→100km/h:5.4秒
価格:559万円
ボルボ史上最少のSUVということで、コンパクトなボディサイズです。
全車、ルーフが黒のバイカラーだそうです。
全高が1550mmに抑えられているので、機械式パーキングもOK。
試乗車はオプションの20インチを履いていましたが、標準は19インチ。
EV専用設計ということで、ボンネット内に若干の収納スペースがある。
真四角のスペースではないので大きいものは無理そうです。
リアトランク、横幅は狭いが床面が深いので高さは意外とある。
充電ポートは左のリアフェンダーにあり、普通充電と急速充電が同居。
テスラほどではないですが、余分なものを排除したシンプルなインテリア。
素材や質感等、ボルボらしいセンスを感じます。
センターモニターしかないので、運転支援としてヘッドアップディスプレイは欲しいところ。
ドアにはスイッチ類がありません。
廃棄する際の手間を考えたためだそうです。
合理性を優先し、利便性が置き去りになった気がしますが、いかかでしょう!?
それでも、スマートで洗練されたドアハンドルや素材によりプレミアム感はありますね。
ドアミラーはミラー面だけでなく、全体を動かして調整します。
それはそれでスマートで良いのですが、調整方法がちょっと大変。
センターモニターを設定画面に切り替え、ドアミラーボタンを選択。
ステアリングスイッチ左側にある上下左右の矢印で調整する。
各種設定、操作は基本的にセンターモニターで行うので、ちょっとしたことでも何タッチかする必要があり、直感的に操作できず、面倒に感じます。
四角い形状のステアリング、操作は見た目ほど違和感はありません。
ステアリング上にあるスイッチもシンプルな構成なので、ここで完結できることは少なそうです。
シフトレバーはステアリングコラムへ移動。
シンプルイズベスト、ではありますが、素っ気なささえ感じるセンターコンソール。
立てかけてあるのはカードキー。
アームレストの先端にパワーウィンドウスイッチがありますが、前席がデフォルトで後席は切り替えになっています。
その下にボトルホルダーがあり、先端をプッシュすると出てきます。
アームレスト後端にもパワーウィンドウスイッチと充電用USBポートがあります。
アームレスト下のスペースはリアからもアクセスできる構造。
ガラスルーフによりルーミーな室内。オープンできず、シェードもなし。
ハザードスイッチはヘッドコンソールにあります。
コンパクトSUVなので、やはり後席のレッグスペースにはゆとりがありません。
また座面が短い点もマイナスですね。
後席から見るシートの造形は良いですね。
一般道を試乗。
BEVらしい、スムーズな走りだし。とても静かです。
前が空いた時にアクセルを踏み込みましたが、0-100km/hが5.4秒の駿足、なかなか速い。
その加速は滑らかで気持ち良いです。
モーター駆動は加速する際のロスが少ないので瞬発力があります。
現状のボルボBEVはすべてシングルモーターのRWDとなっていますが、ツインモーターをなくした理由を訊いたところ、ニーズがない、挙動が好まれない、航続距離、コストとのことでした。
EX30もツインモーターモデルがありますが、日本には導入されない可能性大ですね。
ACCの設定方法を確認したところ、やはりセンターモニターを操作する必要があります。
ワンペダルドライブについてもこの画面で設定します。
意外だったのは、ワンペダル時の制動がかなり緩いこと。
シチュエーションによってはブレーキペダルを使わずに止まるのは難しそうです。
BEVであればもう少し調整幅があるといいのですが(サクラも同様)。
モニター上部にはドライブセレクトや速度、他車の状態が表示される。
ACC(パイロットアシスト)をセットすると以下のようにステータスが緑色になる。
バックモニターはイマイチ見にくかった。
画面の配分を変えれば改善できるのかもしれません。
EX30、洗練されたBEVだと思いました。
サイズ的に仕方ないでしょうが、後席の居住性がよろしくないので、そこはマイナスです。
また、機能を合理的に省いている部分があるのでそこを許容する必要がありそうです。
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2024/03/16 11:35:13