
New Supraを一日借りて走ってきました。
BMWとの共同開発車となる5代目はトヨタのスポーツブランド「GR」の専売車種のため、「GR Supra」とも呼ばれる。
今回借りたのは中間グレードのSZ-R。直4の2Lターボ、FR。
スタートボタンを押すと低い排気音でエンジンがかかる。
けして煩い音質ではなく、オトナのエンジンサウンド。
全長4,380mm×全幅1,865mm、全高1,295mm
ホイールベース2,470mm
車両重量1,450kg
トップグレードのRZと比較すると、エンジンとブレーキが大きく違う。
2Lエンジンは税制の関係で日本特有のものらしいが、日本にはちょうど良いかもしれない。
ボンネットがフェンダーまで覆っていてガバッと開く。
1,998cc DOHC直噴ツインターボ、258PS/5,000rpm、400Nm/1,550-4,400rpm。
ミッションはZF製の8速AT。
タイヤはミシュランのPilot SuperSport フロント255/40ZR18、リア275/40ZR18
ツーリングには最高の天気。
このクルマに本領を発揮してもらうべく、渋滞の少ない山方面へ走ってみる。
富士五湖方面へ向かって峠道を登る。
ボディ剛性があり、ロールも少なく、コーナリングが安定している。
スポーティなエグゾーストとFR特有のリアのトラクションが楽しい。
86より100mmも短いショートホイールベースにより、タイトコーナーでもグイグイ曲がっていく。
8速ATは加減速ともに最適なギアを選択してくれるので、テンポよくコーナーをクリアできる。
トンネルをいくつか抜けると、そこは・・・
本栖湖へ到着。
晴天で富士山もクッキリ、絶景です。
湖畔にはキャンパーの姿も。
富士山とのツーショット。
2000GTからの伝統となるロングノーズ、ショートデッキ。
エクステリアデザインは賛否両論ありますが、無駄を省き、理想を追求したカタチですね。
個人的にはこのトランクエンドの形状(みやぞん風?)が微妙。。

テールパイプは90mmクロームメッキ仕上げ(RZは100mmヘアライン仕上げ)
6灯式LEDヘッドライト。明るさは十分ですがオートハイビームが欲しいところ。
縁石は要注意なフロント部。
DRLは横に長くなっており、遠くから見ても存在感あり。
2ドアクーペはドアが長い。
着座位置が低いので、出るときにドアシルに思わず手を付いてしまう。
このステアリングはもう少しカッコよくならないものかと。
ボタンも直感的にわかりにくく、自動運転系の制御ももう一歩という感じ。
メーターは見やすいけど、今どきのディスプレイタイプではない。
インテリアも悪くないけど、よくもない(^^;
ブルートゥースがうまくつながらなく、音がたまにしか出なかった。
オーディオ関係の設定が直感的にわかりづらい。
センター部はカーボン。
真ん中辺りにある「SPORT」ボタンで走行モードを変更する。
スポーツモードでは、排気音は大きくなり、エンジンレスポンスも鋭くなる。
リアの視認性はあまりよくない。
当たり前だがグラスエリアは狭い。
足元のスペースも広くないが、必要にして十分。
トランク開口部は意外に狭い。
座席中央のスペースからトランクへアクセス可能。
この辺りはかなり積雪があったようです。
キレイに除雪されていてよかった。
サイドミラーから見えるボリューミーなリアフェンダー。
中速コーナーも気持ちいい。
では、高速道路はどうか。
直進安定性も問題ないし、加速も速いですが、モアパワーが欲しくなりますね。
低中速がメインの峠は2Lが走りやすいでしょうが、高速は3LのRZに軍配が上がります。
正直、あまり好きなエクステリアデザインではなかったですが、見慣れると悪くない。
ボディ剛性は86の2.5倍で、なんとレクサスLFAよも高い。ハンドリングも正確で剛性感がある。
1.5tを切る車重にBMWの官能的なエンジン。
サイズ感が良く、乗り慣れてくると自分の手足のようになり、とても乗りやすい。
メーカー側はクルマと一体になれる設計を目指したようだが、実現できていると思う。
New Supra、乗ってみて魅力がよくわかりました。
町中からサーキットまで上質な走りを楽しめる、オトナのスポーツカー、だと思います。
Posted at 2020/02/02 20:46:31 | |
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