【ブログ】Warning LAMP preview および
【パーツレビュー】トヨタ大阪共販ドアウォーニングLEDランプ で紹介しましたが、今回はT’Z大阪共販のドアウォーニングLEDのパーツの動作確認および接続の可否についてご紹介します。
本来は整備手帳の内容ですが、お伝えしたい事が書ききれないので、今回もブログです。
このパーツ、カーテシ有り車用のパーツとカーテシ無し車用のパーツがあります。
ご存じのように、C-HRはサイドドアにカーテシランプがありません(念のため確認ですが、カーテシランプとはサイドドアの内側下部に装着され、サイドドアを開けたときに点灯し、足元を照らすものです)。なのでカーテシ無車用のパーツを買いました。
大阪共販のHPに適合表がありました。
他のカーテシ無車両で適合しているのに、C-HRは何故か取付不可となっていました。 うーん困ったな~、でも「こんなもの配線をなんかしたらきっとできるよ(?)」と勘違いとしか思えない楽天的な考えをした私はディーラー担当者に連絡して注文したのでした。もちろん、過去にC-HRでこのパーツを取り付けたという情報はありません。いつもいきあたりばったりです。
中にはこんな感じでパーツが入っていました。AvestのVertical Arrowの時は配線が多すぎてビビりましたけど、最近これくらいならびびらなくなってきました。世の中慣れですね~。
左右がわかるように並べてみました。両端にLEDがありますが、左の方からは赤線と黒線、右の方からは赤線と青線が出てきています。どうやら赤線がプラス線で、黒線と青線がそれぞれアースのようです。左右にカプラーがついたスポンジでおおわれているパーツがありますが、取説を見るとこれはECU (Electronic control unit 電子回路制御ユニット)ですね。そして真ん中にも小さいボックス状のスポンジでおおわれたパーツがあります。電源は左下の赤線から取るようですから、おそらくこれはヒューズですね(
取説には記載がありません )。
向かって右側のLEDからの赤線(プラス線)は、向かって左側のECUに接続するようです(写真ではつないでいませんが、取説ではカプラーにつなげることになってます)。したがって、写真下からプラス電源が流れてきて、中央の小さい黒のボックス(たぶんヒューズ)を経由して、写真左のECUに接続され、向かって右側のLEDの電源はヒューズから分岐するのではなく、左側のECUから分岐するようですね。うーん、ちょっと変則的で最初どうなっているのかわからず、ちょっと混乱しました。
【追記】**************************************
後日、手前の黒いボックスの中身を確かめてみたところ、やはりヒューズボックスでした。左右の2系統の手前にありますので、左右2系統分のヒューズになります。すこし容量が大きめだと思います。
**************************************【追記ここまで】
左側のECUの接続部はこんな風になってます。右側の赤線の端子を挿入するようになってます。
これが取説の配線図です。写真の配線と見比べると、混乱しませんか?大阪共販のオリジナルだけありますね、
うーん、左のECUから下の伸びてる点線と中央の中間ワイヤーハーネスから下に伸びている二重線をどうしたら良いのかさっぱりわかりません~ 。しかしここでめげないのがわたくしC-HR FANです。
向かって左側のヒューズ(だと思われる)付き配線で動作チェックする事にしました。
なお動作確認(点灯確認)はこのように配線接続を完成させた状態で行って下さい。ECUなどで回路抵抗がつけられていると思われます。先端のLEDについたカプラーを外して、先端だけに電流を流すと、LEDが破損して使えなくなるので注意して下さい。
【追記】バディ男さんの
「カーテシランプの設置」 で、このECUの内部には抵抗が入っている事が紹介されています。
9Vの乾電池を用いて(現在は12VのACアダプタを改造して使ってます~)点灯チェックです。赤にプラスと黒をマイナスに接続すると無事に点灯しました。
動画がこちら。ブルーの色がとてもきれいです。
VIDEO
同様に反対側のLEDもヒューズなしですが、赤をプラス線、青をマイナス線に接続し、問題なく点灯する事を確認しました。
取説ではドアオープンに連動して点灯し、約2分で消灯すると書かれていましたので、この回路でそうなるのか実験してみました。
動画はこちら(2分お付き合いしていただくのは申し訳ないので途中編集でカットしてます)。約2分で確かに消灯しました(手が2本以上ありますね、奥さんにも手伝ってもらってます)。
VIDEO
この後、反対側のパーツ(ヒューズと思われる小さいボックスがない)でも同様の事を行い、約2分で消灯する事を確認しました。
動作チェックができたので、ここから配線をどうするか取説をもう一度みました。配線を室内灯(ルームランプですね)の信号を取得することと、左右ドアカーテシスイッチ信号を取得する事となっています。そして、信号取得例として、ジャンクションブロックやボデーECUとなってます。うーん、なんて親切なんだ、親切すぎて訳がわからず頭がクラクラしてきました。
ディーラー担当者さんに連絡して、室内灯信号はともかく、ドアカーテシ信号ってどうやって取得するの?と聞きました。ドアカーテシ信号って、C-HRってドアカーテシ無かったでしょ?ディーラーさんが調べてくれたのと、自分で電子技術マニュアルのCDで調べた結果、出てきた回路図です。
これを見ると、それぞれのドアにカーテシスイッチがあり、信号は右の縦長の長方形のメインボデーのECUから出てきていて、フロントの2枚はメインボデーECUのE7コネクタから直接、リアの2枚はジャンクションブロックの4Aコネクタと4Hコネクタから出ているようです(最近が少しわかるようになってきました~)。
これはE7コネクタですが、回路図を見るとフロント右 (RH: たぶんright hand)はこれの27番ポートから、左(LH)は6番ポートから出ているようです。
実際、グローブボックス奥をのぞいてみました。左のエレクトロタップがたくさん繋がっているのはジャンクションブロックの4Hとか4Fコネクターです。メインボデーECUはその右側にあるものです。端子の数や配列からみると上側のカプラーがE7コネクターのようですね。
この青丸が6番ポート、赤丸が27番ポートですね。それぞれ黄色配線が挿入されてました。ここに配線をつなげば、ドアカーテシ信号が取得できるんですね…。でもボデーECUって別名ボデーコンピュータというらしく、その先はコンピュータそのものみたいなので、ここに配線をつなぐのはあんまり気持ち良くないな…。
また配線図を眺めました。
ん?
えっ?
こ
こ
これって?
どこかで見た事があるような…。
ドアカーテシスイッチの先でアースされてる…。これってあれか?
フロントドア右側のスイッチはI29という番号が振られています。
電子技術マニュアルで調べると、Bピラーのところにありますね(ここですでに推測が確信に変わりました)。
さらに調べると、スイッチのイラストが出てきました。これはあれです。
そうmoving stuff plateの取り付けの時にあった、ドアオープン検知器(仮称)です。これの正式名称はドアカーテシスイッチなんですね!
なーんだ、ドアカーテシ信号って単なるドアオープン信号だったんですね。まあ、このパーツを取付不可とされていながら購入したのは、最初からmoving skuff plateのように、プラス電源を常時電源から取り、マイナス線をドアオープン検知器のところに接続するマイナスコントロールとしたら、少なくとも動作するだろうなと思っていたので、そのとおり(当たり前か?)だったという訳です。取説に見知らぬ単語がならんでいたので、迷ったというだけでした。
マイナス線が一つ解決したという事で、プラス線はどうでしょう?ルームランプ線につなげという事です。ルームランプ線は常時電源ですが、
配線としては調べるとジャンクションブロックの4Dコネクターから出ているようですが、こればたぶんブロックの裏側なのでアクセスが難しいです(もちろん天井のルームランプ線に向かう配線などから取る事は十分可能です)。
しかし、ルームランプから配線をとらなければならないかと考えると必ずしもそうではありません。
これは、ルームランプの点灯様式です。
中段のドアカーテシランプスイッチはいずれかのドアがONになると点灯し、すべてのドアが閉じられると消灯します。しかし、
下段を見ると、各ランプはドアがすべて閉まらなくても、T1 (左下に約20分)の時間が経過するとゆっくり消灯する ように書かれています。
ウォーニングランプはイグニッションオフの状態で中からや外からドアを開けた場合も点灯しなければなりません。したがって常時電源です。
常時電源のうち、ルームランプ線に接続するということは、20分経過すると消灯するという特徴を利用するためです(バッテリー節約ですね)。
しかし、どうでしょう。
このパーツはもともと20分も点灯しないのです。そう、回路内にECUが組み込まれていて、約2分で消灯してしまうのです。なので、普通に常時電源につなぐだけで良いのです。
電源をどこから取るか迷ったときに、ディーラー担当者さんが、
「このECUってタイマーなだけじゃないですか?」 と言いました。おー、まさにそうだ~。ECUって言うからびびるけど、単なる2分タイマーなだけだよね。
そう考えると、なにも恐れる事はなくなりました。
Moving stuff plateの取付で紹介したように、プラス線はスカッフ下の常時電源へ、アース線はBピラーのカーテシランプスイッチ線に接続する事で問題なく作動するはずです。
(ちなみに、Avanzareの場合も同様に配線を行いましたが、この場合は時間が経過しても点灯しっぱなしですので注意して下さい。私の場合は同様にmoving skuff plateも点灯しっぱなしになるので、あえてAvanzareだけルームランプ線に接続する事はしませんでした)。
このようにして、AvanzareとT’Z 大阪共販のパーツの動作を確認し、接続先を決定しました。
次回以降は実際の取付について解説します。
(補足)
【ブログ】C-HR用Moving Skuff pkate取り付け と【ブログ
】C-HR用Moving Skuff pkate番外編(どこにも書いていないドアオープン線のからくり と併せて読んでいただくととても良くわかると思います。
C-HR FANの過去の投稿リストはこちらです。
C-HR FANの投稿リスト8 (2019-04-18~)
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Posted at
2018/03/05 06:49:32